tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

高取町の「ひとやすみ」で一休み

2008年08月12日 | グルメガイド
土曜日(8/9)、所用で明日香村を訪れたので、昼食はお隣りの高取町で取ることにした。昨年、町家を改造した喫茶と食事の店がオープンしたという話を聞いていたので、夢創館(=観光案内所で観光ボランティアガイドの拠点)で確かめると、それは「ひとやすみ」(下土佐341)というお店だった。


夢創館

この店は、街道を夢創館から少し下った(壷阪山駅方向に戻った)ところにある。店に入ると、重厚な木のカウンターが目を引く。もとは廃業したお寿司屋さんだったそうで、相当手間をかけて改装されたようだ。今後は2階(今は物置になっている)も改装される計画があるという。


ひとやすみ


街角で

食事メニューは卵うどん400円、肉うどん550円、梅わかめうどん600円、冷やしそうめん600円など。250円プラスで五穀飯、150円プラスで飲物がつく。冒頭の写真はお店の名物「とろろ汁と五穀飯」1200円(鮎の干物、惣菜1品、デザート付)である。

大和芋(つくね芋=「奈良のうまいもの」に指定)のとろろは、粘りもコクもあって、とても美味しい。五穀飯は、大きな黒豆(炒ってから炊いたもの)が香ばしくて、思わずお代わりした。天然鮎の干物は、鮎の旨味が凝縮したような味である。漬物(柿の奈良漬ほか)や菓子などにも、細かい目配りが行き届いている。

喫茶メニューには、白玉ぜんざい400円、きなことあんこの葛餅500円、コーヒー・紅茶(お菓子付 各300円)などがあり、町内散策のついでに立ち寄るのにピッタリだ。

女将さんは、お店の近くで幼稚園の先生をされていた方で、田原本町から通っておられる。高取のボランティアガイドもされているそうである。


高取町観光協会提供の壁紙カレンダー

以前、当ブログの「地域貢献活動助成・公開プレゼンテーション」という記事で、「高取土佐街なみ天の川計画実行委員会」のことに少し触れた。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/331e42acce1228571499f4b84e319ae1

この会の趣旨は「歴史文化の薫る土佐街なみに嘗ての賑わいを取り戻す事により、現在残っている城下町の景観を保全し、次代に継承していく事を目的として設立し、城下町高取土佐街なみ魅力創出計画を策定して、その実現に向かって活動を展開」というものだ。代表者の野村幸治氏のリーダーシップで、着実に成果を上げている。
http://www.takatori-guide.net/


街の漢方薬屋さん

来年に向けた新たな計画もあり、「この土佐街なみで地域興しイベントとして、住民多数の皆さまの参加を得て、2008年3月に1ヶ月間町家を開放して、『町家のひなめぐり』イベントを開催したところ、2万5千人を超える来場者がありました。来年は、さらにグレードアップして奈良県の冬の風物詩と称されるイベントにすべく、町内の数多くの住民やボランティア団体並びに行政に呼びかけ協働で取り組みます」としている。


ひとやすみの別の玄関(同じ建物内にあり『ひなめぐり』にも協力された)。

住民やボランティアたちの力で、高取町が再生しつつある。そのシンボルが「夢創館」であり、この「ひとやすみ」なのである。

ひとやすみは、観光ついでに気軽に立ち寄れるお店である。ぜひ、お訪ねいただきたい。
http://asukakaze.blog.shinobi.jp/Entry/163/

※高市郡高取町下土佐341 090-4642-1645 水曜休
コメント (6)
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