tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

まんなおし地蔵尊(毎日新聞「ディスカバー!奈良」第2回)

2017年01月22日 | ディスカバー!奈良(毎日新聞)
1月19日(木)、毎日新聞奈良版の「ディスカバー!奈良」(第2回)に紹介されたのは、「まんなおし地蔵尊」、執筆されたのはNPO法人「奈良まほろばソムリエの会」の田原敏明さんである。「まんなおし」とは「間(まん)直し」。てっきり紀州弁かと思っていたら、そうではなく、西日本各地で使うようだ。日本方言大辞典には、

(1) 不運を直して幸運を願おうとする行為。縁起直し。景気づけ。 大阪市638/ 島根県 「まんなおしに一杯飲まこえ(飲もうよ)」725/ 福岡市877/ 長崎県対馬911/ 鹿児島県屋久島981/ [文献例]咄本・ 軽口露がはなし -四・一 「されば今年程無仕合せなる事はなし。さるによって、そちたちをまんなをしに呼びたるぞ」

(2) 不漁の際、豊漁を祈って酒宴や祭りを行うこと。
千葉県夷隅郡054/ 東京都新島322/ 八丈島337/ 静岡県榛原郡059/ 三重県北牟婁郡054/ 和歌山県693/ 西牟婁郡690/ 和歌山市695/ 香川県829/ 愛媛県越智郡025/ 長崎県西彼杵郡054/ 大分県北海部郡054/ 宮崎県児湯郡054


とあり、この場合は(1)に該当する。よく「まん(間)が悪い」(運・縁起が悪い)といい、それを立て直すのが「まんなおし」なのだ。三輪(桜井市)に「万直し本店」(食堂)や「万直し旅館」があるが、これも同じ意味なのだろう。ここで食事したり泊まったりして、運気を上げようということなのだ。私の場合はよく「運がいいとか悪いとか 人は時々口にするけど…」というさだまさしの「無縁坂」の一節を口ずさんで気分直しをしているのだが…。では、記事全文を引用する。


この写真は食べログから拝借

まんなおし地蔵尊/奈良市の東大寺
東大寺は大仏さまだけではありません。あまり知られていない仏さまもおられます。日ごろ「今日はまんが悪い」とわが身の運の無さや巡り合わせの悪いことを嘆くことがあります。そんな時は、二月堂北側にある観音堂の裏道を少し下って、その名も「まんなおし地蔵尊」へお参りに行きましょう。

石柵に囲まれた幅1.5㍍、高さ1.2㍍の自然石に刻まれたお地蔵さまは、積年の風雨に黒くすすけています。お祈りの後、周辺を掘り返して見つけた小銭を持ち帰ると幸運に転じるそうです。その代わり、自分の小銭を埋めて次の人に幸運を回していくのです。

土中に見つけた50円玉を財布に入れ、別の50円玉を埋める。幸運を拾ったような気持で二月堂から眺める奈良の市街地。あかね色に輝き生駒山に沈みゆく夕陽は何と美しいことでしょう。明日はきっと良いことがある、そんな気持ちになります。      

メモ まんなおし地蔵尊へは近鉄奈良駅より徒歩約30分です。【奈良まほろばソムリエの会 田原敏明】 


ちょっと場所が分かりにくいが、こちらのブログに詳しく出ている。どうも「最近、まんが悪いなぁ」とお嘆きの皆さん、ぜひまんなおし地蔵尊にお参りいただきたい。私はいちど「万直し本店」にチャレンジしてみたい。


 

コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今どき・奈良の都の歴史散歩... | トップ | 久家(奈良市鍋屋町)/おい... »
最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございます (ならのあすか)
2017-01-22 15:55:34
tetsuda さん、いつも楽しく拝見しております。
今回は、私のつたないブログを見つけてくださり、ありがとうございます。

大阪の生まれ育ちでしたが若い頃より奈良が大好きで、12年前に息子が私の目論み通りに奈良の大学に入ったのをいいことに、息子のアパートを足がかりに休日は奈良三昧でした。

昨年、地元での稼業に区切りがついたこと、また還暦を迎えたことから、年末に念願の奈良市移住を果たしました。春からはまたこちらで自営業を立ち上げるべく準備中です。

観光に関係のある事業も興味はあったのですが、稼業が観光関係になってしまうとそちらに縛られて自分が観光できなくなる(!)ので、それはやめました。

お客目線でのブログを充実させることで、奈良観光に関わりたいと考えています。

※まんなおし地蔵さん
(個人の感想です)
まんがよくなったかどうかはわかりませんが、人とのご縁が多く頂けるようになったことを実感しています。

(蛇足)出身地とはまったくご縁が切れてしまったわけではなくて、
「ありとほし薪能実行委員会」実行委員長を仰せつかっています。
http://www.aritooshi.org/2016takiginoh.html
親身にご指導頂いている観世流の山中雅志先生が、3月19日(日)の「なら芝能」に「能 百萬」でご出仕されます。
返信する
お互いに (tetsuda)
2017-01-23 11:08:05
ならのあすかさん、コメント、ありがとうございました。楽しいブログをお書きですね。

奈良市に来られましたか、今後ともよろしくお願いいたします。お仕事、頑張ってください!
返信する
ありがとうございます! (ならのあすか)
2017-01-26 21:12:23
tetsuda さん、
ありがとうございます。

また何かのイベントでお顔を拝見しましたら、お声をかけさせて頂きます!

今後よろしくお願いします。
返信する
歌詞 (麺読斎)
2021-04-03 09:26:34
初めまして。時々読ませてもらっています。
まんなおし地蔵行ったことあります。

ところで、「運がいいとか悪いとか 人は時々口にするけど…」は秋桜ではなく無縁坂の歌詞です。
返信する
ご指摘、深謝です! (tetsuda)
2021-04-09 06:48:02
麺読斎さん、コメント有り難うございました。

> 「運がいいとか悪いとか 人は時々口にするけど…」は秋桜ではなく無縁坂の歌詞です。

おお、そうでした、修正いたします!
返信する

コメントを投稿

ディスカバー!奈良(毎日新聞)」カテゴリの最新記事