tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

信貴山朝護孫子寺で、「毘沙門天王二十八使者守護善神練り行列」を拝観!

2023年10月19日 | 写真
日曜日(2023.10.15)、信貴山朝護孫子寺(生駒郡平群町信貴山)で「毘沙門天王二十八使者守護善神練り行列」を拝観した。當麻寺の練供養はよく知られているが、こちらはほとんど知られていない。毎年10月の第3日曜日午後2時から行われている。


スタートの直前、赤門前に整列

二十八使者に加え、お坊さんたちも列に加わるので、長い行列になる。目の前を練り歩くのでよく見えるし、写真も撮りやすい。被写体の前に立ちはだかる人も、ほとんどいない。「毘沙門天二十八使者」とは、Wikipediaによると、


小さい使者は、子どもやおばあさんが扮していた

毘沙門天二十八使者(びしゃもんてんにじゅうはちししゃ)とは毘沙門天に仕える28の夜叉である。毘沙門天曼荼羅で描かれるときには中央(第一院)に毘沙門天と吉祥天、5人の童子が置かれ、2番目(第二院)の枠に剣鎧護法と空鉢護法、八大夜叉大将が囲む。そして一番外の3番目の枠(外枠)に毘沙門天二十八使者が置かれる。韋駄天が第二院に描かれる場合がある。


いよいよ歩き出した。足下が見えないので、介添え役がつく


「二十八使者像」(仏像彫刻)は本堂須弥壇裏に祀られているので、私も拝観したことがある

毘沙門天二十八使者は毘沙門天曼荼羅で表現するとは限らず、像もある。例えば越後浦佐毘沙門堂では28体の毘沙門天二十八使者像を見ることができる。以下に毘沙門天二十八使者を紹介する。なお二十八使者のうち「興生利使」だけは唯一「~使者」という名にならない点に注目したい。


高官使者は、女の子が扮していた。顔(お面)がユニークで、とても楽しい!


行列の先導は、役僧(伴僧)と呼ばれる若いお坊さんだ

隠形使者 香王使者 勝方使者 奇方使者 禁呪使者 高官使者 興生利使 五官使者 金剛使者 座神使者 持斎使者 自在使者 神山使者 神通使者 説法使者 総明多智使者 太山使者 大力使者 田望使者 多魅使者 読誦使者 博識使者 左司命使者 伏蔵使者 北斗使者 右司命使者 龍宮使者 論議使者



朝護孫子寺の参道は急な坂だし、曲がり角も多いので、写真を撮るにはもってこいだ。なお「毘沙門天」とは、日本大百科全書によると、


本堂に登る石段は、急傾斜だ






本堂前に到着、天気はとても良かったので、奈良盆地が見渡せる

仏教の護法神。サンスクリット語バイシュラバナ(Vaiśravana)を吠室囉末拏などと音写し、転じて毘沙門天となる。多聞 (たもん) 天、遍聞 (へんもん) 天とも称する。



信貴山 (朝護孫子寺)では毘沙門天を本尊としており、楠木正成はその申し子として幼名を多聞丸と称するなど、武将の信仰が厚かった。


本堂で読経のあと、今度は復路

また平安時代には、王城鎮護のため北方に建てられた鞍馬寺に左手をかざした毘沙門天像を安置したり、さらに東寺(教王護国寺)の兜跋 (とばつ) 毘沙門天像のように密教において特別の彫像も現れるに至った。後世、武将形のまま七福神の一つに数えられ、福徳を授ける神として民間に信仰された。



インド人なのかペルシャ人なのか、日本人離れしたユーモラスなお面や衣装を拝観するのは、とても楽しい。普通の速度で歩くので、赤門から本堂までは15~20分だ(往路)。本堂で約30分お経を上げたあと、また赤門の手前まで戻る(復路)。



「往路を途中で拝観するツアーを作ってもいいな」などと考えていた。写真を撮る場合も、往路と復路と、2度のシャッターチャンスがあるのが、有り難い。



来年からは、事前にブログなどで紹介することにしたい(例年10月第3日曜日開催)。皆さん、ぜひお参りください!
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