昨日(4/17)、ならまち振興に取り組む有志の集いで、ならまちの観光活性化についての講話(報告)があった。(社)中小企業診断協会奈良支部(西野宗治支部長)が、05年度に取り組まれた調査・研究事業の報告会だ(調査実施は9月)。
この日は、支部長と調査主担当の石川史雄氏からご説明いただいた。
※報告書の全文は、以下のサイト(05年度の調査研究事業・奈良支部の欄)ご参照。
http://www.j-smeca.or.jp/
なお、ならまちとは元興寺(がんごうじ)の門前町として発展し、江戸時代には奈良の中心地として栄えたところで、レトロな「むかし町」として今や人気の観光スポットだ。私もかつて紹介記事を書いたことがある。
※奈良町の見どころ、食べどころ
http://www.janjan.jp/area/0511/0511064814/1.php?PHPSESSID=25
今回の報告会の概要は以下のとおりだ。なお「 」内はこの報告書(「調査の概要と提言」ページ)からの引用である。
「1.『ならまち』は世界遺産や観光施設の集積、町家が保存された町並み景観が好まれ、年間100万人が訪れる観光地」。
奈良市を訪れる観光客は年間1300万人というから、うち約8%はここへ来た人だ。
「2.来街者は他府県からはじめて来た人が多い」
52%は初めて。しかも全体の64%が奈良県外から。来街者の69%は女性で“DISCOVER JAPAN”の昔から、小京都(むかし町)を訪ねるのは圧倒的に女性なのだ(私も大好きだが)。
「3.来街者にとって『ならまち』はアクセスが悪く、案内表示も不足しており不便」
近鉄・JR奈良駅、JR京終(きょうばて)駅から遠くはないのだが、やはり分かりにくいようだ。私も最初は迷った。道の案内板も少ないし、ならまちに入ってからも分かりにくい。
「5.『ならまち』について各種メディアで取り上げられる機会は増えているが、『ならまち』からの発信、紙情報などのPRはまだまだ不足」
これは私も紹介記事を書く時に実感した。ホームページを持っているお店は、ごくわずかだ。ちゃんとPRしなければ、お客は来てくれなくなる。
「7.来街者のみやげ物購買率は3分の2」
意外に多いなぁ。買い物予算は1~3千円だそうだから、平均2千円として、2000×100万人×2/3=13億円も売り上げている、立派なものだ。
「8.商店側で『みやげ物』と考えていない商品を来街者は『みやげ物』として買い求める。9.みやげ物として来街者が期待するものは『他では手に入らない』物」
これは納得。私もお米屋さんで県内産の黒米を買ったり、酒屋さんで地酒を買ったりしたことがある。そういう観光客の心理を突くものを並べなければ。
「10.新しいみやげ物開発を進めることが望まれる。例えば『ならまちブランド』として『シルクロードの終着駅』を取り上げることなど」
奈良は天平の昔から世界の文物が行き交った都。今でも大陸由来のもの(お香、中国茶、とんぼ玉など)が売れているようだが、この辺をテーマにすれば、他のむかし町とは差別化できるだろう。
というわけで、大変参考になる調査報告であった。これらを切り口に、ならまちの、そして古都・奈良の観光振興策を編み出さなければ。2010年(平城遷都1300年)も迫っている。
※写真はならまちのど真ん中、漢方薬・菊岡さん前。お隣は奈良町物語館。
(05年11月3日・文化の日に撮影)
この日は、支部長と調査主担当の石川史雄氏からご説明いただいた。
※報告書の全文は、以下のサイト(05年度の調査研究事業・奈良支部の欄)ご参照。
http://www.j-smeca.or.jp/
なお、ならまちとは元興寺(がんごうじ)の門前町として発展し、江戸時代には奈良の中心地として栄えたところで、レトロな「むかし町」として今や人気の観光スポットだ。私もかつて紹介記事を書いたことがある。
※奈良町の見どころ、食べどころ
http://www.janjan.jp/area/0511/0511064814/1.php?PHPSESSID=25
今回の報告会の概要は以下のとおりだ。なお「 」内はこの報告書(「調査の概要と提言」ページ)からの引用である。
「1.『ならまち』は世界遺産や観光施設の集積、町家が保存された町並み景観が好まれ、年間100万人が訪れる観光地」。
奈良市を訪れる観光客は年間1300万人というから、うち約8%はここへ来た人だ。
「2.来街者は他府県からはじめて来た人が多い」
52%は初めて。しかも全体の64%が奈良県外から。来街者の69%は女性で“DISCOVER JAPAN”の昔から、小京都(むかし町)を訪ねるのは圧倒的に女性なのだ(私も大好きだが)。
「3.来街者にとって『ならまち』はアクセスが悪く、案内表示も不足しており不便」
近鉄・JR奈良駅、JR京終(きょうばて)駅から遠くはないのだが、やはり分かりにくいようだ。私も最初は迷った。道の案内板も少ないし、ならまちに入ってからも分かりにくい。
「5.『ならまち』について各種メディアで取り上げられる機会は増えているが、『ならまち』からの発信、紙情報などのPRはまだまだ不足」
これは私も紹介記事を書く時に実感した。ホームページを持っているお店は、ごくわずかだ。ちゃんとPRしなければ、お客は来てくれなくなる。
「7.来街者のみやげ物購買率は3分の2」
意外に多いなぁ。買い物予算は1~3千円だそうだから、平均2千円として、2000×100万人×2/3=13億円も売り上げている、立派なものだ。
「8.商店側で『みやげ物』と考えていない商品を来街者は『みやげ物』として買い求める。9.みやげ物として来街者が期待するものは『他では手に入らない』物」
これは納得。私もお米屋さんで県内産の黒米を買ったり、酒屋さんで地酒を買ったりしたことがある。そういう観光客の心理を突くものを並べなければ。
「10.新しいみやげ物開発を進めることが望まれる。例えば『ならまちブランド』として『シルクロードの終着駅』を取り上げることなど」
奈良は天平の昔から世界の文物が行き交った都。今でも大陸由来のもの(お香、中国茶、とんぼ玉など)が売れているようだが、この辺をテーマにすれば、他のむかし町とは差別化できるだろう。
というわけで、大変参考になる調査報告であった。これらを切り口に、ならまちの、そして古都・奈良の観光振興策を編み出さなければ。2010年(平城遷都1300年)も迫っている。
※写真はならまちのど真ん中、漢方薬・菊岡さん前。お隣は奈良町物語館。
(05年11月3日・文化の日に撮影)
擂茶(中国茶)屋です^^。
初参加でしたが有意義な時間を過ごさせていただきました。
次回も楽しみにしています。
ステキなブログですね。
私のはとてもご紹介できるものではありませんが、よかったらご覧ください^^
報告会の話をお読みいただき汗顔ものです、これで合ってますよね?(私も、毎回参加している訳ではないのですが。)
ブログ拝見、とても楽しいです。「擂茶」の写真を見て驚きました。でも美味しそうです。時々訪問させていただきます。