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田中利典師の「蔵王供正行/第32日 蛍に季節の移ろいを感じる」

2024年04月27日 | 田中利典師曰く
今日の「田中利典師曰く」は、〈蔵王供正行32日目 「蛍」〉(師のブログ 2015.6.1付)。修行を続けておられるうちに、草履の鼻緒に蛍がとまる季節になっていた。お行も残り18日となった。では、全文を紹介する。
※トップ写真は、吉野山の桜(2024.4.5 撮影)

「蛍」
蔵王供正行32日目(6月1日)。快晴。今日の一日。
5時に起床。
5時40分、第63座目蔵王権現供養法修法 於脳天堂
7時、本堂法楽・法華懺法         於本堂 
9時、第64座目蔵王権現供養法修法    於脳天堂
10時10分、本堂法楽・例時作法     於本堂
12時半、水行              於風呂場
13時、法楽護摩供修法          於脳天堂
14時、本堂法楽・法華経読誦       於本堂    
参拝者は1名。遠く茨城県から弟子の大塚くんが来山。大好きな舟納豆を持参してくれました。          

****************

「蛍」
いよいよ、6月…。今日も快晴である。思えば、4月28日に前行入行以来、ともかく天気続きである。それ以前が、ずっとぐずついた天気だったので、嘘のような快晴が毎日続いている。雨らしい雨がほとんどないこの35日間である。

毎朝、いい声で鶯が啼いてくれている。夜の蛙の大合唱は少しおさまってきて、季節の移ろいも少々感じるこの頃。一昨日は、蛍が、履こうとした草履の鼻緒にとまっていた。ちかくの田んぼから迷い込んで来たのだろう。もうすっかり夏支度なのだ。

世間の喧噪からすっかり取り残された感もあるが、思わぬ来訪者に、心が癒される。忘れられた感があるだけに、来訪者のおとないは有り難い。今日で正行32日。あと18日となった。まだ道は半ばである。
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