tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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本場名古屋の ひつまぶし by まるや本店

2016年03月21日 | 日々是雑感
所用で名古屋を訪れたので、昼食に「ひつまぶし」をいただいた(3/17)。本場の名古屋でひつまぶしをいただくのは初めてである。デジタル大辞泉によると、ひつまぶし(櫃まぶし)とは

《「ひつまむし」とも》名古屋風のウナギ飯。小型のお櫃に茶碗三杯分くらいの飯をいれ、上に刻んだウナギの蒲焼きをのせたもの。全体をかき混ぜて一杯目を食べ、二杯目は刻みネギ、海苔などの薬味を掛けて食べ、三杯目は煎茶またはだし汁を掛けて茶漬けとして食べる。商標名。


訪ねたのは「まるや本店」名駅店(名古屋駅名鉄百貨店本館9階)

最後に「商標名」とあるとおり、「ひつまぶし」は「あつた蓬莱軒」(本店:名古屋市熱田区神戸町503)の登録商標である。しかし後に裁判で争われ、今は「ひつまぶし」という名の料理を提供しても商標権の侵害にはあたらないということになった。なおWikipedia「ひつまぶし」によると、



ひつまぶしの成立に関して「あつた蓬莱軒」は、当時鰻飯を1人前ずつ瀬戸物の丼に盛って提供していたが、出前が多かったことに加え、出前持ちが出前を下げに行く際に空の丼を割って戻ってくることが頻繁にあったため、器を大きめで割れにくい木の器(お櫃)にし、かつ複数人分をその器に盛って取り分けるようにしたのが始まりであるとしている。


おおっ、50~60分待ち。しかしこの程度は、想定の範囲内である

また、取り分ける形にしたためにウナギばかりが先に取られてご飯が残ってしまうことが増えたため、ご飯とウナギの量が均等に行き渡るようウナギを細かく刻んでご飯と混ぜてから取り分けるようにしたり、会席のシメとしても提供していたため、酒の席ということもありウナギを食べきることができない客が多かったことから、最後まで食べてもらえるよう試行錯誤したところ、お茶漬けに行き着き、出汁を添えて提供するようになったとしている。


@3,500円(税込み)

なるほど食べ物1つとっても、いろんな背景があるのだ。この日、私が訪ねたのは「まるや本店」名駅店(名古屋駅名鉄百貨店本館9階)である。ランチタイムを少し外して午後1時過ぎに訪ねたが、50~60分待ちの表示。椅子に座って45分ほど待ったところで店内に案内され、注文してから15分で料理が届いたので、ちょうど60分待ったことになる。



1杯目はそのまま、2杯目は薬味をかけて、3杯目はダシ汁をかけてお茶漬け風に、というアドバイスに従っていただいた。う-む、これはウマい!ウナギが美味しいので薬味は不要と思ったが、ワサビやネギなどを載せると、また旨さが引き立つのである。これは60分、待った甲斐があった。


汁物を肝吸いに変更した(+150円)


最後に緑茶が出てきた。フラボノイド効果で臭味が消える。これは気が利いている

「上ひつまぶし(汁物付)」3,065円の汁物を肝吸いに変更して3,215円、そこに野菜サラダ285円をつけ、締めて3,500円(税込み)。これは満足できるお値段である。ニホンウナギは絶滅危惧種に指定された。貴重なウナギは年に1度くらいにして、しみじみと味わいたいものである。
コメント
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