goo blog サービス終了のお知らせ 

tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

万博も開幕し、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

『奈良 麺通』(読売奈良ライフ)第2弾が堂々の刊行!

2011年07月19日 | ブック・レビュー
奈良 麺通 弐 蕎麦・饂飩72選 (美味しい奈良シリーズ 麺ノ巻)
読売奈良ライフ 編
読売奈良ライフ 刊

当ブログ読者のかぉリンゴさんから《昔、このブログでちょっとだけ紹介されていた『奈良麺通88選』の“弐”が発売されてました》というコメントをいただいた(7/11)。確かに私は「そば切り 川名」「大和本陣」などを当ブログで紹介した際、『奈良麺通88選』を引用させていただいた。この本はお店の選定もコメントも的確だったので、重宝していた。「弐」が発売されたということだったので、早速、会社帰りに啓林堂書店で買い求めた。

電車の中でぱらぱとめくると、全72店のうち、私が訪ねたことがあるのは23店。そのうち当ブログで紹介したお店が19店あった。カバー率26%、4店に1店の割合で紹介していることになる。全店のリストを紹介して本の売れ行きに影響してはいけないので、ブログで紹介した19店だけを『奈良 麺通 弐』の掲載順に紹介してみる。


※以下の写真はすべて、5/3に撮影した「三たてそば 春知」(生駒市大門町)
の昼の蕎麦会席「吉野」1,680円。この写真は、メインの「ざる蕎麦」

Ⅰ.奈良のおいしい蕎麦の店
1.奈良市
かえる庵
そば切り 川名
手打ち蕎麦 季のせ
出雲そば だんだん
蕎麦処 はやし
蕎麦切り よしむら
わらべ 喜庵(よろこびあん)
出雲そば かわばた
蕎麦戯 さか本

2.北部
三たてそば 春知
以心 みこと

3.中南和
荒神の里 笠そば処
山帰来(さんきらい)


蕎麦会席の「前菜三品」(ヨモギの蕎麦豆腐など)

Ⅱ.奈良の美味しい饂飩の店
1.奈良市
讃岐仕込みうどん 釜粋(かまいき)
かきまぜ奈良うどん ふく徳
うどん処 麺闘庵
釜あげうどん専門店 重乃井(しげのい)

2.北部
うどん処 伊賀

3.中南和
大和 本陣

ざっと以上である。オープン直後に「これはうまい」と紹介した「讃岐仕込みうどん 釜粋」が掲載されていたのは、嬉しかった。私の場合、住所地であり勤務先の所在地である奈良市内が多くなるのはやむを得ないことだが、食べ残している中南和のお店などは、早めにお訪ねしなければ…。


蕎麦会席の「温かいかけ蕎麦」(家内が注文したもの)

以前から気になっていたことがある。奈良県下のそば屋さん(特に奈良市内のそば屋さん)には、「火曜定休」がやたら多いのだ。『奈良 麺通 弐』からピックアップしてみると

1.奈良市内の「火曜定休」の店(14か店中9か店が、火曜が定休日にかかっている)
「手打ちそば 雄町」「かえる庵」(月曜日と第1・3火曜日)「そば切り 川名」「手打ち蕎麦 季のせ」「出雲そば だんだん」(月曜日と第1・3火曜日)「蕎麦きり彦衛門」(水曜日と第2・4火曜日)「手打ち蕎麦 ふじい」「わらべ 喜庵」「出雲そば かわばた」(月・火曜日)

2.奈良市以外で「火曜定休」の店(22か店中9か店が、火曜が定休日にかかっている)
「手打ち蕎麦処 橘」(火・金曜日)「三たてそば 春知」(火曜夜と水曜日)「石挽蕎麦 かおく」(月・火曜日)「以心 みこと」(月・火曜日)「楽蕎麦遊時処(らくそばゆうじどころ)手打ちそば はやし」(月・火曜日)「手打ち蕎麦 一源庵」(月・火曜日)「手打ちそば&カフェ まほろば」「蕎麦・菜食 一如庵」(火曜日と第1・3月曜日)「山帰来」(月曜日~水曜日)


蕎麦の実入りご飯と椀もの(蕎麦がきの桜あんかけ)

いかがだろう。この理由は定かではない。以前「教えて!goo」に「お蕎麦屋さんは火曜日が定休日が多いように思いますが、何か理由はあるのでしょうか?」という質問が書き込まれたが、その回答は「地域性があるだけです。私は蕎麦好きで各地の蕎麦屋を食べ歩きしてますが、水曜日や木曜日の定休日の蕎麦も結構あります。中には、土曜と日曜日しか営業しない蕎麦屋もあります。さすがに、土曜と日曜日を定休日にしてる蕎麦屋はないですね」という素っ気ないものだった。なお「土曜と日曜日を定休日にしてる蕎麦屋はない」というのは不正確で、大和八木駅前の「そば処 龍馬」は日曜定休である。


豪華デザート。蕎麦粉のクレープ、蕎麦アイス、蕎麦ゼリーなど。ここにコーヒーまたは紅茶がつく

東京、大阪、京都のそば屋さんの定休日も調べてみたが、「火曜休みが多い」という傾向は、全く見当たらなかった。奈良のそば屋さんの「火曜休み」は、「忙しい土日を乗り切って月曜を休みにしたいが、ハッピーマンデーにかかる日があるので、火曜休みにしとこうか」という意識が働いたのかも知れない。うどん屋さんと違い、県下のそば屋さんは、比較的歴史が浅く、店主も若いので、そのような合理的な判断が働いたとも考えられる。

そこに「隣が休むのなら、ウチも」という奈良県民特有の横並び意識が加わったのではないだろうか。上記のうち「石挽蕎麦 かおく」と「以心 みこと」は、どちらも天理市内で、どちらも「月・火曜日定休」、これも横並びかも知れない。「秘密のケンミンSHOW」あたりで、取り上げてもらえないものだろうか。ただし県下のうどん屋さんの定休日は、バラパラである。

おっと、話が『奈良 麺通 弐』から外れてしまった。この本には、世評の高い新店(「手打ちそば 雄町」「手打ち蕎麦 ふじい」など)や、ピクニック気分で楽しめる「荒神の里 笠そば処」、変わり種うどんの特集ページなど、興味深いお店がたくさん紹介されている。ぜひお買い求めいただき、美味しい奈良のそば・うどん屋さんをお巡りいただきたい。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする