水徒然2

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日本の再生可能なエネルギーの現状に係る記載(その2:太陽光発電進展時の問題点)

2012-05-30 | 再生可能エネルギー・省エネ関連

 「日本の再生可能なエネルギーの現状('10-11-22~'011-07-14)」(その1)

に引き続いて、最近公開されたその後の情報を調べました。

 既報でも記載しましたが、サンシャイン計画、京都議定書など掛け声だけはいいが、わが国の化石燃料に乏しいことが自明なのに、実質的には効果が上がらない再生可能な自然エネルギー化への果果しくない進展状況。

 その原因は自然エネルギー化政策を妨げていた国家予算配分の原子力、所謂、原子力ムラ関連への偏重と思われます。様々な要因として、既報(その1)にも記載した国民性、国民哲学、ヨーロッパ中央部各国で頻繁に発生している洪水、猛暑・旱魃による損失、被害および国防・軍事バランス、エネルーギー定常生産性などが挙げられます。

以下に、自然エネルギーの代表格である太陽電池に係る最近の普及・進展状況を調べました。

(転載開始)

中日新聞

2012年5月29日 09時23分

「「太陽光」契約トラブル急増 相談 過去最多」によれば、

「東京電力福島第1原発事故をきっかけにした電力危機で住宅用の太陽光発電に関心が集まる中、発電装置の訪問販売や契約内容をめぐるトラブルが急増している。2011年度は国民生活センターに3500件を超える相談が寄せられ、過去最多を記録。前年度から3割以上も増えており、センターなどが注意を呼び掛けている。

 愛知県三河地方の70代男性は昨年2月、自宅屋根にパネルを据え付ける太陽光発電装置を570万円で設置する契約をした。だが1週間後が着工日だったのに催促しても工事が始まらず、理由も説明されない。8カ月後に解約したところ、業者から「契約違反だ」と250万円の支払いを求められた。

 男性は「どう対応したらいいのか」と、昨年12月に消費生活センターに相談。センターから「債務不履行による契約解除を主張すれば支払う義務はない」とアドバイスを受けたという。

 静岡県では、設置契約を交わして代金を受け取りながら、工事をしない事例が30件発生。県警は今年4月、販売会社「ソル・テック」(横浜市)の代表の男を詐欺容疑で逮捕した。顧客の多くは金融機関で100万~300万円のローンを組んでおり、被害総額は5千万円に上った。

 電力不足が心配される中、太陽光発電への関心は急上昇。住宅用システムの生産業者などでつくる「太陽光発電協会」(東京都)によると、11年度は国の普及促進のための補助金が23万件、発電装置を購入した人に交付され、前年度の1・3倍に伸びた。

 一方で、太陽光発電をめぐる相談も増加。国民生活センターや各県の消費生活センターへの相談件数は10年度は2690件だったが、11年度は3562件に急増した。中でも、訪問販売に関する相談が7割を占めた。

 多くは、業者のセールストークに疑念を訴える内容。「余剰電力を売れば自己資金はかからないと言われたが、売電収入はそれほどなかった」というケースや、「補助金の申請期限が迫っている。今晩決めないと間に合わない」と強引に契約を迫られる例などが目立つという。

 愛知県県民生活課によると、売電収入のシミュレーション計算は複雑で、屋根の角度などの条件が少し違うだけで結果が大きく異なるという。国の補助金も来年3月末までは継続される予定だ。担当者は「見積もりは複数の業者から取って比較し、うまい話には注意を払うべきだ」と話す。

 太陽光発電協会の担当者は「意図的にだます例は少ないと思うが、契約数の増加とともにトラブルも増えているのだろう。独特の専門用語や補助制度があり、一般的な電気機器とは違って分かりにくい。協会のホームページには契約時に確認するべき点などを掲載しており、理解してから契約してほしい」と呼び掛ける。」

(転載終了)

⇒悪徳業者の横行、需要を賄う生産性が追いつかない?こと以外に、売電効率が想定外に悪いことなのか?

 いずれ技術の深化によってセル製造コスト面も含めて解消される問題とは想われるが、やはり太陽光発電の弱点が見え隠れしているようだ。ここが正念場か?

 参考情報に記載したような画期的な発電方法の想定外の進展を含めて期待したい。

いずれにしても、再生可能なエネルギーの進展の見える化が重要と思われる。

参考情報:

今までの「再生可能なエネルギーに係る投稿」の整理(その1:'11-5-21~'12-2-29)                                                       

 太陽光発電に係る投稿(抜粋):

超低コストな太陽電池基板
 従来のシリコン製に比べ100分の1の費用 
低コストかつフレキシブルな「有機太陽電池」
 シリコン製に比べて製造コストが格段に安く幅広い用途
太陽光発電による電気と光触媒をハイブリット化した「水からの水素」の製造方法

宇宙太陽光発電・地上へ送電の現状

 

「珪藻土」と「もみ殻」で金属ケイ素の低コスト化に係る記載
 太陽光発電用金属ケイ素の約90%は電気代の安い中国
「世界の日照データ」
 わが国の日照時間は東南アジア、中東などと比較して短い

 

 

 

 


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