テスラ研究家・新戸雅章の静かなる熱狂の日々

エジソンも好きなテスラ研究家がいろいろ勝手に語っています。

テスラの新刊「天才二コラ・テスラのことば」出ました。

2019-03-26 17:34:07 | Weblog

 発明家二コラ・テスラは生前、論文や自伝、雑誌・新聞に発表したエッセーやインタビューに多くの言葉を残しました。本書はその中から、彼の天才性や人間性をよくあらわす言葉を著者が独自に選定して翻訳・紹介したものです。

人間テスラは発明家としての功名心と挫折、己の才能に対する自信と不安の間で揺れ動きました。生来の繊細さから、自律神経失調、強迫性障害、潔癖症などの精神的病にも苦しめられました。そこから自ずと孤独を愛する性格が形作られていったのです。
 その反面、放電パフォーマンスなどで見せた芝居っ気やユーモアで多くの人を引き付けました。折にふれて発表された科学や社会に対する鋭い批評、東洋思想にも通じる人生哲学、感性の豊かさを示す詩作、祖国や自然や動物などに注いだ豊かな愛情。それらの全体が人間テスラを形成しているのです。

 本書が未だ知られざる人間テスラの魅力を理解する一助になればさいわいです。

 孤独になりなさい。それが発明の秘密なのだ。孤独になりなさい。アイデアが誕生するのはその時なのだ。(一九三四年)

 現在は彼らのものだが、私が心血を注いだ未来は私のものだ。(一九二七年)



新戸雅章編著
「天才二コラ・テスラのことば」
小鳥遊書房
2019年4月3日刊
\1,800

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