「遊行の盆」や「福祉まつり」のボランティアを通して仲良くなった矢野所長に誘われて、精神障害の作業所の非常勤職員になってからはや2年が立った。メンバーとも気心が通じるようになり、スタッフもよい人ばかりで、環境には満足している。
作業所といっても、ここは所内での作業は少なく、メンバーのための文化・教養・スポーツなどのプログラムと、雇用契約による清掃事業が中心である。プログラムは絵画、生け花、茶道、書道、料理、ヨガ、体操、ハイキングなど十数種類あり、講師はみなボランティア。職員も特技や趣味をいかして、その一翼をになっている。わたしも「文章講座」を担当させてもらっている。
文章講座も始めてから2年近くなる。講座と名前は堅苦しいが、内容はメンバーに書いてもらった短い文章をもとに雑談するだけである。その中で書き手自身が言いたかったことをよく理解し、少しでも掘り下げられれば目的は達したと思っている。はなから文章の巧拙は関係ないと思っていたが、その繰り返しのうちに、文章もしだいに上達してきたのはうれしい発見だった。
毎回、こちらで用意した詩や短い文章も紹介しているが、星新一のショートショートが長すぎるといわれたり、意外な反応が返ってきてこれもおもしろい。これまでの文章は、年6回発行の機関誌に順次紹介してきたが、来年度は別冊形式でまとまられればと思っている。
このたびの地震や原発事故で、メンバーの中には恐怖や不安を抱いて、変調を来している者が少なからずいる。こんなときは、作業所が開いていることが心の安定につながると考えて、停電中も開所し続けている。
もちろん交通事情などもあるし、家のほうが安心できるメンバーには在宅を勧め、あとは電話で対応している。
被災者の救出・支援、被災地の一日も早い復興とともに、作業所にも平穏な日々が戻ることを心から願っている。
作業所といっても、ここは所内での作業は少なく、メンバーのための文化・教養・スポーツなどのプログラムと、雇用契約による清掃事業が中心である。プログラムは絵画、生け花、茶道、書道、料理、ヨガ、体操、ハイキングなど十数種類あり、講師はみなボランティア。職員も特技や趣味をいかして、その一翼をになっている。わたしも「文章講座」を担当させてもらっている。
文章講座も始めてから2年近くなる。講座と名前は堅苦しいが、内容はメンバーに書いてもらった短い文章をもとに雑談するだけである。その中で書き手自身が言いたかったことをよく理解し、少しでも掘り下げられれば目的は達したと思っている。はなから文章の巧拙は関係ないと思っていたが、その繰り返しのうちに、文章もしだいに上達してきたのはうれしい発見だった。
毎回、こちらで用意した詩や短い文章も紹介しているが、星新一のショートショートが長すぎるといわれたり、意外な反応が返ってきてこれもおもしろい。これまでの文章は、年6回発行の機関誌に順次紹介してきたが、来年度は別冊形式でまとまられればと思っている。
このたびの地震や原発事故で、メンバーの中には恐怖や不安を抱いて、変調を来している者が少なからずいる。こんなときは、作業所が開いていることが心の安定につながると考えて、停電中も開所し続けている。
もちろん交通事情などもあるし、家のほうが安心できるメンバーには在宅を勧め、あとは電話で対応している。
被災者の救出・支援、被災地の一日も早い復興とともに、作業所にも平穏な日々が戻ることを心から願っている。