久しぶりに本を刊行しました。平凡社新書の「江戸の科学者─西洋に挑んだ異才列伝」です。江戸時代に活躍した科学者11人を取り上げて、彼らの奮闘を小伝風に描いたものです。
学研プラス「大人の科学.net」に一部(田中久重、国友一貫斎、平賀源内、関孝和)掲載したものを全面改稿するとともに、新たに高橋至時、志筑忠雄、橋本宗吉、宇田川榕菴、司馬江漢、緒方洪庵、川本幸民の7人を加えて一冊としました。
わたしはニコラ・テスラのように、ゼロから出発して、パイオニアにつきものの孤独な闘いを強いられながら、偉業を成し遂げた人物が昔から好きです。この11人の人選は、どこかでその好みを刺激された人物たちです。