テスラ研究家・新戸雅章の静かなる熱狂の日々

エジソンも好きなテスラ研究家がいろいろ勝手に語っています。

木村多江さん、だいじょうぶかな?

2011-02-07 22:11:34 | Weblog
「東京島」「ホタルのヒカリ2」「LADY~」。最近の木村多江さんの出演作を見ていると、多江さん、だいじょうぶかなとつい言いたくなってしまう。なにか演技の方向が定まらず、迷いや空回りが感じられることが多いからだ。本来、そのような演技をする人ではないはずだ。
「ゼロの焦点」「不毛地帯」「国選弁護人」などで見せた定番の役柄では、さすがに安定感があるが、それでも従来の演技を大きく抜けてはいない。
 これを監督や演出家、脚本家など、スタッフのせいにすることもできるだろう。たしかに演出や脚本には、首をかしげるものもないではない。だが、それを選んだのはあくまでも多江さん自身である。
 本人にもかえりみるべき点はないだろうか。
 日本アカデミー賞最優秀主演女優のお墨付きをえた多江さんはランクも上がり、周囲からなにかとお膳立てされるようになったはずだ。それに乗っかっているうちに、かつての名演を支えていたものが、少しずつ狂い始めたのではないか。
女優は女優のみにて存在するにあらず。木村多江の数々の名演は、多くの勝れたスタッフとの協同作業によってはじめて生まれたものである。逆に志の低い連中に囲まれていると、名女優ももてる力を充分に発揮できなくなる。名演を可能にしてくれるスタッフを選ぶのも、女優の仕事のうちだろう。
 演技に対してだれよりも真摯な多江さんのことだから、最近のズレにはもう気付いているはずだ。だからこその迷いや逡巡なのだろう。
 人は頂点に達したと思った時に、落とし穴が待っている。多江さんの将来を考えれば、まだ女優歴の一合目にさしかかったばかりだ。こんなところで立ち止まらずに、世界的な名女優をめざしてさらに前進し続けてほしい。

遊行舎飲み会

2011-02-02 22:50:15 | Weblog
 明日は立春。昨日あたりから寒さが緩んで、わずかながら春めいた陽気になってきた。春が近づくと、遊行かぶきの季節もスタートというわけで、先週土曜日、今年の顔合わせを兼ねた遊行舎の飲み会が開かれた。
 参加者は遊行舎主宰の白石征さん、役者の中心メンバーである中島淳子さん、河野真弓さん、平山はづきさん、青江薫さん、井内俊一さん、吉野俊則さん、それに制作の「遊行フォーラム」高須譜生さん、「ポトピ」矢野彰教さん、わたしの計11人。
 昨年暮れから、少し体調を崩していた白石さんもすっかり元気を快復し、春の「花見の宴」における遊行寺境内公演や、恒例秋の遊行寺本堂公演の話題で大いに盛り上がった。9月の本堂公演の演目は、昨年好評を博した「さんせう太夫」と決定。春の演目もほぼ固まった。
 3月からはワークショップが開催され、本番に向けた準備がいよいよ始まる。
 ほかにも夏頃に大きな公演がはいる予定があり、遊行舎も本格的な収穫期にはいったようだ。思えば〈遊行かぶき〉の旗を掲げて遊行舎がスタートしたのが15年前。以来、その旗を一度も降ろすことなく、小さな苗木を今日の大樹にまで育てた白石さんの努力にはただ敬服するのみである。これによってわが郷土藤沢も、ようやく自前の文化を持ちえたといってよいだろう。
 役者陣も結婚、出産とおめでた続きで、こちらも絶好調だ。
 今後とも藤沢文化ルネサンスの柱〈遊行かぶき〉を支えるため、矢野さん、高須さんともども力を尽くしたいと考えている。