昨日に続いてテスラがらみの話題。
新しく復興担当の政務官に就任した浜田和幸参院議員が、衆院の委員会で地震兵器や津波兵器の可能性に言及したという驚くべき記事が飛び込んできた。
11日(月)の東日本大震災復興特別委員会で、みんなの党の柿沢未途氏の質問に答えたもの。
柿沢氏が取り上げたのは、雑誌「新潮45」2005年3月号に掲載された「スマトラ沖地震に隠された仰天情報」と題された浜田氏の論文。この中で浜田氏はスマトラ島沖地震が「地震兵器」、「津波兵器」により引き起こされた可能性があるとし、アメリカの関与を示唆しているという。
浜田氏は復興担当の政務官として、国際協力を得なければならない立場。その担当者には不適格だとする柿沢氏に対して、浜田氏は「地震や津波を人工的に起こすのは技術的に可能で、国際政治、軍事上で常識化されている」と改めて持論を展開したそうである。
衆院の委員会での発言だから、これは確信的な発言である。
オカルト雑誌の読み過ぎだとか、なにか宗教か陰謀論にでもはまっているのだろうというのは簡単だが、仮にも浜田氏は国家の中枢にいる政務官。そんな要職にある者が、「地震兵器」などといったオカルト話を信じ、あまつさえ委員会で堂々と公言していいものか。
大震災直後にも、同様の発言をした女性の県会議員さんがいたが、それとは重みが違う。
浜田氏といえば「快人エジソン」という興味深いエジソン論もあらわしている気鋭の国際政治学者。エジソンとテスラを比較した拙著でも参考にさせてもらっているだけに、なぜにという思いが強い。
確信的な発言だとすれば、これからも「トンデモな」発言が飛び出す可能性が高い。最近も本題とは関係ないところで話題になり、ろくに職務を果たせないうちに辞職した政務官や大臣がいた。このままトンデモ発言を続けていけば、彼らの二の舞になりかねない。
浜田氏もエジソン学者なら、地震兵器や津波兵器など存在しないことは百も承知のはず。もちろん、まともなテスラ学者にも信じている者などいない。
そんな与太話は早く忘れて、被災者のために職務に専念されることを望みたい。