テスラ研究家・新戸雅章の静かなる熱狂の日々

エジソンも好きなテスラ研究家がいろいろ勝手に語っています。

すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り

2018-09-07 00:40:03 | Weblog
 去る8月30日、友人に誘われて、錦糸町の「すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り」に行ってきた。
 河内音頭で盆踊りをという趣旨で始まり、今年で37回目を迎えたそうである。
37回目ということは1981年が第一回。当時はバブル突入前で、誰もが先を見て前のめりになっていた時代。そんな頃に、河内音頭のようなマイナーでローカルな芸能を、しかも東京の真ん中錦糸町でやろうと思いついたのは、すごいことだと思う。あの頃の浮ついた自分の気分を思い出すにつけ、そう思う。
 その後、バブル崩壊も乗り越え、今や夏の風物詩としてすっかり定着しているようだ。関係者の熱意の賜物だろう。

 ところで、私を誘った友人とは、DJの鷲巣功氏である。鷲巣氏は大学時代の後輩の伴侶で、音楽雑誌のライターとして、業界の裏方として、プロデューサーとして、DJとして音楽界で長く活躍されてきた異才である。日本レゲエ界の草分け、ランキン・タクシーのマネージャーも務めてこられた。今も中央FМのDJ、ピーター・バラカン氏などとのコラボ企画で活躍されている。そして朝倉喬司氏や平岡正明氏とともに錦糸町河内音頭盆踊りの立ち上げにかかわり、その後も首都圏河内音頭推進協議会議長として、祭りの盛り上げに力を注いできたのである。
 親しくなったのが比較的最近なので、お誘いをいただくまで、こんな活動をされているとはつゆ知らず。そういえば、少し前、浪曲師で河内音頭の音頭取りの京山幸枝若をよく聞いていると話したら、すぐに反応してくれた。洋楽やJ-POPだけでない広い音楽知識に感心したが、知ってみれば当たり前だった。
 実のところ、河内音頭については,その昔、鉄砲光三郎、河内家菊水丸をテレビを通して聞いていたくらいで、なにか言えるだけの縁も知識もない。正直、若い頃は興味もなかった。それがこの歳になって、京山幸枝若に惚れ込んだ縁で、彼の唄う河内音頭にも興味を抱くようになったのだった。
 師の「雷電と八角遺恨相撲」、「河内十人斬り」などはユーチューブで何回も聴き、聴くたびに新たな感銘を受けている。

 会場は首都高下の樫川親水公園特設会場。妻と5時半頃に到着すると、ステージではすで音頭が始まり、ステージ前には何重もの踊りの輪ができていた。老若男女入り乱れて盛り上がっている。会場に来る前は踊りに参加するつもりでいたが、なにせ当日は猛暑日の東京都心。二宮から会場まで約2時間の旅で消耗し、まずはビールで一息と思って見る阿呆を決め込んでいるうちに、結局、盆踊りの輪には加われなかった。
 五月家一若の「サチコ」、鳴門家寿美若の「砂川捨丸漫才一代記」と師匠方の演題が続いて、鉄砲光三郎の弟子鉄砲光丸さんの「河内十人斬り」を大トリに、すべての演目が終了した。演目はどれもよかったが、まだ初心者なので新作よりは古典が好みだなと思いながら聴いていた。
 アンコールは上記三師匠による豪華そろい踏みで、大団円。
 全体に地元の盛り上がりによる手作り感がすごい。私も立ち上げにかかわった藤沢の「藤沢宿遊行の盆」も盛り上がってきているけど、足りないのはこれかなと思った。
 来年もまたぜひ参加してみたい。



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