奥様―、お日様が出てますよ・・・

　昼過ぎ、空が明るく成りお日様が顔をのぞかせた。　前線が南下したらしい。　四国には、線条降雨帯が有るそうだ。　一体何時まで続くのやら。　大雨の警報はその七だそうだ。　明日昼から再び・・・。　些か鬱になってしまった。　今度は気温が急上昇。　着ている物を一枚脱いだ。　今回の墓参で気付いたのは、祖母の里が絶えたのだろう。　何方もお参りが無かった。　それか、コロナで他府県からの墓参を諦められたのかだ。　何れにしても、無縁仏が段々に多く成って来つつある。　私の親戚だけでも三家系が絶えた。　叔母が死ぬる前、急遽養子を迎えて、凌いだ家系が一つ。　何れにしても、「産めよ増やせよ」の時代ではないので、また、就職や進学で上京し、其のまま故郷は・・・。　時代が大きく変換し始めた気がする。　特に、海外に新天地を求めて行かれた方々のブログを読んでいると、私も三十代がこんな時代だったら、飛び出していただろうと思えてくる。　「狭い日本で何して遊ぶ」そんな気分だ。

十五時、全ての警報が解除となった。　我が部屋は、三十度を超えた。　前線が再び北上するまで、しばし休戦だ。　さてさてそれが何時までの事やら。　このまま消えていただきたいのだが。