酒類製造に関する作業。
私は大きな誤解をしていたようである。NHKの番組で、レオナルド藤田の画法が紹介され、絵の具にタルトが使用されていることが判明した事が、紹介されていた。タルト(時として石綿が混入する)(タルトとはロウ石の粉末で純粋なものは少なく石綿が含有される事が多い)は複層構造の粉黛で、複層部に余分な不純物を吸収する性質があり、それを利用し、日本酒の醸造に使用したようである。つまり、出来上がった日本酒の原液に石綿の粉黛を投入し、不純物を吸収させたのち、袋詰めして絞ると、透明な日本酒になるのである。その投入時に、石綿が飛散し作業員が曝露したそうである。随分乱暴な製造方法であったようだ。しかし、この方法が一番澄んだ日本酒が出来上がるので、特選酒はこの方法で作られたそうである。今考えると大変怖いように思うし、嘗て胃癌が癌の中で最大の発症をしていたのは、案外このあたりに理由がありそうである。1966年以降はこの製法は廃れていったようであるが、1980年頃まで行われた形跡が有る。特に品評会に出品されるなど特別な物は、この醸造方法を使用したようである。
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