本日は早朝から、窓の外は爽快な五月晴れだ。 旧暦ではもう少し後のことを言うらしいが、気象変動が激しい現代では、一か月くらい早くなっている気がする。 そんな気分に浸っていたら、「遊工房」様のブログの写真で、懐かしき駄菓子屋の写真を拝見した。 特に店先の「雪印」のアイスクリームの大型魔法瓶を見た時には、ある意味感動した。 あの大型の魔法瓶の中には、ドライアイスと共に、アイスクリームが入れてあり、いつでも好きな時に、買いに行けるようになったのだった。 それ迄は、自転車の後ろに箱を載せたおじさんが、「チリンチリン」と鐘を鳴らしながら売りに来たものであった。 あの魔法瓶型のアイスクリーム入れがなんとも神々しく思えたものだ。 それと同時に、「魔法瓶」を考え付いた人はどんな人なのだろうかと想像して色々調べたが当時は判らなかった。 ガラスにメッキをすることがどんな事かも理解できなかった。 要するに鏡だと気が付いたのは、大人になってからである。 後に、炊き立てのご飯を入れて置くものまでできた気がする。 象印、タイガー、ピーコック何て名前が今でも出てくる。 それらがいつの間にかステンレス製に変わって、手荒に扱っても壊れない時が来るとは、当時思いも拠らなかった。 二十歳過ぎの頃、大阪に仕事で行った時、多くの魔法瓶が、大阪を中心に作られていることを知った時は、少しばかりびっくりした。 大阪は商売人の街で、技術屋さんが多いいとは思って否かったからである。 考えてみたら、ナショナルも、シャープも皆大阪が本拠地だった時代が有ったのだ。 阪神工業地帯は、いったいどんなものを作っているのかあまり世間は知らなかった気がする。 「魔法瓶」とは何方が付けた名前なのだろうか。 実に見事にその性能を言い表している。
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