遡ること四年前、私の地元広島の新聞「中国新聞」に、ある教員に対する「戒告処分」に対する批評が掲載された。
その事件とは、2009年8月6日 「広島原爆の日」に、「年休権の行使」を申し出た教員に対し、「十年経験者研修」に参加する旨の「職務命令」を広島県教育委員会が発令した事件である。
この「職務命令」を受けた人は、「倉澤憲司」という学校の先生である。 彼は自分の意思を貫き「年休権」を行使した。 それに対し、広島県教育委員会は「戒告処分」をしたのである。
当時私はこの記事を読み、敢えて8月6日に教職員の研修を行う意義が、どこに存在するのだろうかと疑問に思った。 新聞も敢えて「8月6日」に研修を行う、広島県の感覚を「批判的」な記事で報じた。 その結果「8月6日」には、職員研修は行われなくなったと聞いた。
その後、この事件はどのような展開をしたのか、私は知らなかったが先日、妻の友人からの手紙で、倉沢氏が「戒告処分」の「取り消し」の申し立てをし、今日「広島県人事委員会」で、「最終弁論」が開かれると知り、「傍聴」に出かけてみた。
最終陳述を聞きながら、世の中不思議なことが多すぎると思い始めた。
「広島県知事」や「広島県議会議長」は、「公務」として「8月6日 広島平和式典」に参加する。 方や「一学校の先生」は、貴重な年休を使い「広島平和式典」に参加した。 結果「戒告処分」を受けた。 何処か狂っている。
昭和20年8月6日、 広島市内では、学徒動員で駆り出された生徒達と、それを引率した先生達の命が、一瞬にして奪われた日なのである。 当時の「教員」は全て「広島県」の職員であったのだ。 又、860人を上回る「広島県」の「事務職員」が、当時中島町にあった県庁で「被曝死」したのを忘れたのであろうか。
今日の「傍聴」でこの事件は、単純な動機で「広島県」の執行部が、組合活動封じに「職員研修」を利用した事件だと確信するに至った。
これとよく似ているのが、橋下大阪市長の「職員」の「刺青」調査である。
日本の「刺青」文化を、橋下市長は一度でも勉強してみたことがあるのだろうか。 アメリカでは、プロスポーツの選手など、多くの有名人が「刺青」をしている。 誰もそのことを咎めたりしない。
特定の人間が、行政と言う「公権力」を持った時、その長は「その組織全て」を意のままにしたくなる。 その結果、市民の生命や財産で償わされるのだ。 「クワバラ、クワバラ」
アベちゃんの言う国防軍にしたら、そんなたぐいがまかり通るのでしょう。軍法会議なども復活しそうですね。
椴法華の梅雨入りはまだですか?。 あっ「北海道」には梅雨はなかったのですね。 広島県の教育行政は、とんだ茶番劇を繰り広げています。 文部科学省からすると、「核廃絶」、「脱原発」の発信地「広島」の教員を、「日の丸」と 「君が代」に縛り付けておきたいのでしょうが、そうはいきません。 私の母校「己斐小学校」では、昭和二十七年の「原爆の日」から、全校生徒出席で、「慰霊祭と平和学習会」を行っています。 主権在民を実践しています。 広島市の教育委員会も目を瞑っています。 もちろん国会議員も同じです。