FX寺子屋 by 葛勝老師

残りの人生FXに預けた!

明日から消費税引き上げ、円のファンダメンタルズは変化があるのか。

2014-03-31 13:29:44 | 日記
  今日は少し肌寒さを感じますが、冬に逆戻りしたような気候ではありません。 今週も、今日から工場回りを始めていますが、いよいよ来週からは日本での営業となります。 

<明日から消費税引き上げ、円のファンダメンタルズは変化があるのか>
  いよいよ明日から消費税の引き上げが行われる事になりますが、円の中長期的視野にたってみると、貿易収支赤字、経常収支の悪化、インフレ率の上昇など、円のファンダメンタルズは悪化をたどり、円安基調が継続しそうな雰囲気となっています。 2014年後半には、米国経済の回復基調の強まりを受けた米金利上昇が予想され、日米金利差の拡大が明確化すれば、ドル高・円安のトレンドもはっきりするのではないでしょうか。

  一方で、証拠金取引や海外短期筋などによる円のショート・ポジションは相当程度積み上がっており、これらの巻き戻しによって一時的にドルが100円を割り込むリスクもありそうですが、目先のリスクは日銀による緩和見送りについて、海外勢による日銀の早期緩和期待がけん引したものであり、緩和が見送られれば、円売りポジションの巻き戻しが起きるのではないでしょうか。

  ドル・円は、放っておけば円安というのが基本シナリオのようですが、金利面、需給面からみてドル買い・円売りを示唆しています。 金利面では、先般のイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の ”6カ月” 発言を出すまでもなく、追加緩和の時期を模索する日銀と、量的緩和の出口が注目されているFRBでは、金融政策の隔たりが大きいと思われます。 日米金利差の拡大が円安を誘発する可能性も出ています。 需給面でも年度ベースの経常赤字転落が視野に入る日本と、経常赤字の減少が顕著となっている米国という構図を踏まえれば、円の先安感を予想せざるを得ない状態です。

本日のドル・円相場の予想推移 <102.40~103.20>