FX寺子屋 by 葛勝老師

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米・雇用統計の好転もつかの間、なだらかな円高基調。

2014-03-10 09:59:12 | 日記
<米・雇用統計の好転もつかの間、なだらかな円高基調>
10日の東京株式市場で日経平均は140円安へと下げ幅を拡大。 為替相場もリスク選好の一服により、ドル・円、クロス・円で円の買い戻しが持続し、ドル・円は103円割れ攻防となってきています。

前週末の中国2月貿易収支での輸出減速や、中国企業の社債デフォルトなどを受けて、週明け中国株の動向に警戒感がくすぶっている事や、さらに日本では法人税減税の代替財源として、株式配当への課税強化案が浮上してきたことも株安材料となっているようです。

その他、クリミアの住民投票を巡り、ロシアと欧米の対立が緊迫化していることや、マレーシアの旅客機消息不明で、テロの懸念があることなどもリスク選好に歯止めを掛けているのでしょうか。

昨日中国の経済ニュースを読んでいましたが、週末に発表された中国の貿易収支での輸出減速が顕著となり始めたことにより、若干円高への期待がありました。 この様相であると一気に円安トレンドにはなりにくいのではないかと思うしだいです。

また日本の経常赤字は過去最高となりましたが反応は織り込み済みか反応は薄いようです。 1月経常収支は1兆5890億円の赤字となり、過去最高となっています。 赤字額は統計として比較可能な1985年以降で最大額。

同時に発表された10~12月期の実質GDP2次速報は前期比プラス0.2%となっています。 どの内容を取ってみても日本経済の失速ぶりが顕著になってきています。 何時、円が大きく売られてもおかしくない状況であることは明白となっています。

本日のドル・円相場の予想推移 <102.65~103.60>