FX寺子屋 by 葛勝老師

残りの人生FXに預けた!

来週は盛り沢山の経済指標、取り分け7日の雇用統計に全世界の注目が集まる。

2014-03-01 18:16:19 | 日記
<3月7日は米・雇用統計発表、2月の雇用情勢が好調だったかに市場の関心が集中>
米労働省は東部時間7日午前8時30分(日本時間午後10時30分)に2月の雇用統計が発表されます。 非農業部門就業者数の伸びが過去2カ月連続で予想を下回ったため、2月の統計を慎重に見極めたいと思われているのではないでしょうか。 エコノミストを対象に実施した調査では、16万3000人の増加が予想されているようです。

また、2月の失業率は6.5%(1月は6.6%)に低下したとみられているとの予想。

サプライ管理協会(ISM)が来週発表する2つの指標からは、2月の業況が明らかになる見通しでもあります。 1月のISM製造業指数は、悪天候が生産活動に影響を及ぼした様子を呈していました。 

東部時間3日午前10時(日本時間4日午前0時)に発表される2月の製造業景況指数を52.5と予想しており、1月の51.3からの回復を見込んでいるようです。

一方、東部時間5日午前10時(日本時間6日午前0時)に発表される2月の非製造業景況指数は53.4と、1月の54.0から低下する見通しのようです。

来週は、このほか2つの重要な報告が控えています。
>東部時間5日午後2時(日本時間6日午前4時)には、米連邦準備制度理事会(FRB)が地区連銀景況報告(ベージュブック)が公表されます。 ベージュブックは全米12地区の経済情勢をまとめた報告で、3月18日・19日に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)の討議資料となります。

>FRBは6日午後12時(日本時間7日午前2時)に米国の金融収支(資金循環統計)を発表されます。 2013年10~12月期に民間部門の借り入れが加速したかや、どれだけ家計資産が増加したかに注目するとみられます。

来週1週間は大物指標ラッシュとなり目が離せない日々が続きそうです。 この1ヶ月近くはレンジ相場を想定していたので、レンジ内の高値では売りを推奨し、安値では買いを推奨して来ました。 何と言っても明暗を分けるのは、7日の米・雇用統計になりそうです。 1月~2月共に豪雪により予想を大きく逸脱した経緯もあり、3月度の発表は今後の為替の推移を見守る中で大きな分かれ目かも知れません。

予想を大きく上回る場合ーーアメリカ経済の好調さを物語り、上に向いてのトレンドを形成し始める可能性があります。
予想を大きく下回る場合ーー1月から実施されたテーパリングに異論が出始めると共に、不透明感がつのり下に向いてトレンドを形成し始める可能性がありそうです。
良くも悪くもない中途半端は場合ーー4月若しくは5月の雇用統計の結果に持ち越しとなり、レンジ相場の継続となるでしょう。

<筆者の予想> アメリカの豪雪は2月も続いていて、大きく雇用を伸ばす要因は見当たりません。 鳴かず飛ばずで予想より若干悪いのではないでしょうか。 もしそのような結果となれば、3月度の1ヶ月間は前月・前々月より1~2円程度レンジ枠を低くさせなければならないと思っているしだいです。