
写真の木は「ヒゼンマユミ」で諫早の木に指定されています。
そもそもヒゼンマユミは沖縄や南方の温暖な地に多く、霜や雪が降る寒い土地には育たないというのが定説でした。ところが、明治39年に千葉常三郎氏が諫早公園で発見し、牧野富太郎氏が大正2年、和名を「ヒゼンマユミ」と命名したそうです。すなわち、自生するヒゼンマユミの北限が諫早市ということです。
諫早公園の裏手にある50mほどの小高い山は、かってこの地を治めていた西郷氏や龍造寺氏の居城があったことから「城山」とか「高城」と言います。この城山一帯はヒゼンマユミの他に多くの暖地性の常緑樹に覆われていて、学術的にも大事な山ということで「上山暖地性樹叢」として昭和26年に国の天然記念物に指定されました。


諫早公園の芝生広場でも簡単に見ることもできます。

近くの道路沿いでも

ヒゼンマユミは身近なところで見ることができる「諫早の木」です。
以下は、「諫早市ホームページ」からの抜粋です。
市の木 ヒゼンマユミ(肥前真弓)
【特性】
九州・琉球の暖地にはえる常緑の木で、高さ8mほどになり、枝は平らく滑らかで葉は対生し滑らかで柄があります。春に淡い緑色の小さな花を開き、晩秋に熟してオレンジ色の実を付けます。
【概要】
ヒゼンマユミは、明治39年(1906年)に千葉常三郎が諫早で発見し、大正2年に牧野富太郎が命名した木で、諫早公園が原標本産地となっています。昭和26年には城山暖地性樹叢の中の一つとして国指定天然記念物の指定を受けており、平成18年が発見されて100年目を迎える貴重な木です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます