TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

川古の大楠公園

2015年06月29日 | その他
佐賀県武雄市の川古の大楠です。(大聖寺に行く前に寄りました)



推定樹齢3000年を越えると言われている川古の大楠は、樹高25m、幹回り21m、根回り33mもあり、全国5位の巨木で国指定の天然記念物です。幹の一部は空洞化しその中に稲荷が祀られていました。





別の角度から写したものです。


写真右下の建物には、奈良時代の名僧行基が大楠の幹に彫ったと伝えられている観音立像が祀ってあります。

その説明文


お堂の中の観音様



また、ここは「川古の大楠公園」となっていて水車や水車小屋、そして為朝館とよばれる建物がありました。



その為朝館(写真左側の建物)ですが、売店の他に、その名前の由来である「黒髪山の大蛇退治」伝説の主人公鎮西八郎為朝のからくり人形の芝居小屋がありました。その上演の様子です。







伝説ではありますが、この鎮西八郎為朝が黒髪山の大蛇退治に向かうとき、前ブログで紹介した大聖寺で祈願をし、同寺の不動明王のご加護で無事に大蛇を討ち果たしたということです。大願成就後為朝は明王剣と大蛇の歯を奉納したとされています。その歯が5年に一度公開されますが今年がその年にあたるそうです。(それを知らせる大聖寺のポスター)



あと武雄市の「塚崎の大楠」や「武雄の大楠」も見たかったのですが、今回は天気が悪かったので行きませんでした。次の機会に…

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日本一のマキの木 ~ 大聖寺(3)

2015年06月28日 | その他
大聖寺の「あじさい」、「夫婦円満・縁結びの木、子宝の木」に続き、今回は「日本一のマキの木」についてです。




このマキの木は、高さ13m、周囲5.25m、推定樹齢が500年で、マキの木としては日本一の古木といわれています。


他にもこのような古木がうっそうと生い茂っていました。


これは山王社、御杉堂ともよばれ、大杉の空洞の中に祠が祀ってあります。


山王社までの石段と杉林。


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「夫婦円満・縁結びの木」と「子宝の木」 ~ 大聖寺(2)

2015年06月27日 | その他
佐賀県武雄市の大聖寺の続編です。
前回はあじさいを紹介しましたが、今回はタイトルにある「夫婦円満・縁結びの木」と「子宝の木」についてです。それらの木はとなりどうしにありました。




まずは「夫婦円満・縁結びの木」です。
モチノキと樫の木が抱き合っているように見えるところからこの名が付いたそうです。確かに…



次に、その横にある「子宝の木」ですが、案内板に次のような説明がしてありました。
「紅葉(もみじ)の木の中から、念が通じたのか毎年一本ずつ竹の子が誕生しました」と。
逆光で少し見にくいですが、確かに…



何となく微笑んでしまいそうな木ですね…。以前紹介しました「連理木」もそうでしたが。
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あじさい寺 ~ 大聖寺

2015年06月27日 | お出かけ
佐賀県武雄市にある大聖寺、別名をあじさい寺と言うそうです。ふと目にした6月のカレンダーに、きれいなあじさいの写真とともに紹介がしてありましたので、一度行ってみたいと思っていました。今日は小雨交じりの天気でしたが、時間ができたので行ってきました。











寺の縁起によると、709年(和銅2年)に行基が開基したとなっていますので、奇しくも多良嶽三社大権現と同じということになります。当然宗派も真言宗です。

大聖寺は不動尊で有名だそうです。




こちらは薬師如来です。


あじさい寺といわれるだけあっていたる所にあじさいが咲いていました。




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合歓の花

2015年06月23日 | 吉井勇
「合歓の花」って何だろう?
吉井勇の歌集「天彦」に収めてある次の歌がまったく読めませんでした。(真ん中の歌です)



こんな時に便利なのが電子辞書の手書き入力で、読めなかった次の2つの字がわかりました。

 

「合歓の花」は「ねむの花」で、ネムノキの花でした。「木槿」や「躑躅」にはよみがな付けてあるのに「合歓」に付けてないということ一般によく知られた漢字だったということでしょうか。また、一見「書」に見える字はなんと「昼」の旧字体ということがわかりました。

  合歓(ねむ)の花ほのかに紅く咲き出でて雲仙みちの昼しづかなる  - 吉井勇 -

ネムノキとわかると静かな雲仙の情景が浮かんできますが、「ネムノキ」はどうして「合歓の木」と書くのか、新たな疑問が浮かんできました。「合歓」…

ネムノキについて調べると、夜はその葉っぱが眠っているみたいに閉じるそうです。さっそく夜にネムノキを見に行きました。



本当だ。頭を垂れたように寝ている。これには驚きました。





次のは昼間のネムノキです。葉っぱのちがいにご注目ください。




夜に葉っぱが眠るのなら「眠の木」と書けばいいのにと思ったのですが、そのような表記はありませんでした。ネムノキは「合歓の木」または「合歓木」でした。さらに調べると「合歓木」の表記は古くは万葉集に登場しているそうです。

  昼は咲き夜は恋ひ寝る合歓木の花 君のみ見めや戯奴さへに見よ (紀女郎)

現代語訳は、「ネムの花が羨ましい。昼間は美しく咲き、夜は好きな人に抱かれるように眠るのだから」(「役立つ?お庭ブログ-北山造園」さんのブログから引用)

さらにこのブログには、「『合歓』とは男女が共寝すること、喜びを共にすることを表す言葉で、中国では、2枚の小葉が合わさり歓ぶとされたので(ネムノキは)一家和合、夫婦和合の象徴として植えられる習慣があります。」と書いてありました。

うん…、納得。そういえばこの夜の写真などムードがありますね。ピンクの「合歓の花」


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マムシに注意!

2015年06月22日 | 上山の四季
上山の所々に設置してある「マムシに注意」の看板がリニュアルしていました。



「最近、マムシが出没しています」とのことですが、マムシは以前からいました。他にシマヘビやヤマカガシも。上山は低いとはいっても山は山です。諫早市の中心部にあって驚くほどの豊かな自然が残されています。マムシは毒蛇として知られていますが基本的にはおとなしいヘビで積極的には人をおそいません。たいていの場合、人が近づくとヘビの方が驚いて逃げていきます。
「上山公園生態系基本調査報告書」によると上山に生息するハ虫類では、トカゲが3種類、ヘビが4種類と記されています。他に、鳥類は56種類、昆虫421種類、植物にいたっては473種類ということで、これらの数字からも上山には豊かな自然が残されていることがわかります。

さて、この看板ですが以前のに比べるとマムシがリアルにしかも恐そうに描かれていますので、注意を呼びかけるには十分な効果があるでしょう。


ところで、以前の「マムシに注意」の看板には、愛嬌のあるヘビが描かれていました。

上山山頂付近 白黒バージョン


つつじ園入口のはカラーバージョン


ところがこの看板はよく見ると、誰かがいたずら書きをしています。


くり返しになりますが、低いといえども山は山です。2年前、この上山の遊歩道で私は、いきなり興奮していたスズメバチの群れに襲われ3カ所も刺されました。ハチもふだんは自分から人を攻撃しないのですが、あのときはよっぽどムシのいどころが悪かったのでしょう。ですから、マムシに対しても用心するにこしたことはありませんね。
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車のエアコンの臭い 劇的ビフォーアフター

2015年06月21日 | 


これまでアウトドアのいろいろな場面で活躍してくた愛車アトレーですが、エアコンの異臭がひどくなりました。今年で16年目だから無理もないことです。そろそろ買い替えかとも思ったのですが、行きつけの修理工場で見てもらったところ、エアコンのフィルターの汚れがひどいということで(そういえば一度も替えてなかった)交換することになりました。フィルターは純正品から車外品までいくつかの種類がありました。高いのは活性炭入り3800円というのもありましたがが、「もうそう長く乗らないから一番安いので」と言ったところ1700円のになりました。車自体が古いのであまり期待していませんでしたが、はたして交換後、スイッチを入れるとまず風量の違いに驚きました。フィルターが目詰まりしていた分風が弱まっていたとのことです。そして気になっていた臭いですが、驚くほどに劇的に改善されました。修理というか交換に要した時間は5分。そして気になる修理代は消費税が付いて1836円でした。毎度のことながらその安さに驚きます。


(納品請求書)


見ての通り、請求額は部品代の1700円に消費税だけです。初年度登録H11年、走行距離41,476㎞。
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奇跡のユリ Ⅱ

2015年06月21日 | 上山の四季
2週間ぶりに上山をあるきました。足下に落ちているネムノキの花に、もうこんな時季かとかとあらためて季節の移ろいを感じました。



さて、本題の「奇跡のユリ」ですが、昨年4回ほど紹介したあのユリです。(→ 「結実「奇跡のユリ」
私が感傷的になっていただけで、立派に土の中で生きていました。刈り取られた同じ場所で元気に育っているユリを見つけました。



そうか,ユリは地下茎だったか…。でも、あのユリに出逢えて嬉しかったので、また「奇跡のユリ」とオーバーなタイトルをつけてみました。花が咲くのはもう少し先ですが、成長が楽しみです。

ところで、私が水栽培までしてお世話したあの種は、庭の周辺にまいているのですが今のところまだ顔を出していません。
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「北の海」

2015年06月18日 | お出かけ
お久しぶりです。しばらくブログが滞っていましたが、私はいたって元気にしています。

さて、先月のブログ「あざみの歌」では、倍賞千恵子さんが歌うユーチューブの「あざみの歌」にリンクを張っていました。そこには倍賞さんが歌うステキな歌が他にも多数アップされています。その中で、私が今もっとも気に入っているのは「岩尾別旅情」です。さとう宗幸さんが歌うのも好きでしたが、倍賞千恵子さんのも大変味わい深いものですっかり虜になってしまいました。実は忙しい日が続いているのですが、この「岩尾別旅情」だけは毎日欠かさず聞いています。疲れたからだにスーッと染みこむ倍賞さんの歌声に、心と体が心地よくほぐれていきます。

ところで、この倍賞さんの「岩尾別旅情」ですが、冒頭にナレーションが流れます。

  旅の終わり
  思い出を捨てる旅の終わり
  流れ流されて行きついた
  旅の終わりが 北の海


この語りはオリジナルであるさとう宗幸さんのにはなかったと思いますが、これを聞くと34年前の冬の知床でのある情景が思い出されます。

大学卒業を目前に控えた昭和57年3月、同じ学科の男3人で冬の北海道を旅したときのことです。

夏に合宿で行った北海道の冬の姿が見たくて、冬の礼文島や知床を訪ねました。流氷で覆われた知床の海に向かい、一人の女性が岩に腰掛け長い時間眺めていたのです。




彼女にとっては「思い出を捨てる旅」だったのでしょうか、一人流氷の海を見つめる姿は危なかしくもありましたが、周囲の好奇の目を寄せつけない強いオーラーも発していました、「私は大丈夫です。静かに海を見させてください…」という感じのものを。  [→ 「岩尾別旅情」(倍賞千恵子)]






(昭和57年3月12日 知床半島ウトロ)

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