TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

大崩山

2012年10月31日 | 山(県外)
10月に登ったときの写真です。大崩山らしいものを選んでみました。









最後のは「象岩」です。何となく象に見えますね。お腹から背中にかけてのラインが有名な「象岩のトラバース」です。
晴れていたらそうでもないのですが、天気の悪い日はやはり難所です。
滑って落ちたら、まず助からないでしょう。
8月に登ったときが雨で、この象岩に限らず坊主尾根のいたる所で大変な思いをしました。
それ以降、トレーニングに腕力強化メニューを取り入れています。
鎖、ロープ、はしご。足もとが滑るので、これらをしっかりグリップしないことには安全が保てません。
大崩山坊主尾根コースは脚力プラス腕で登る(降りる)。(う~ん、我ながら名言だ!)
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天山牧歌と天山歩荷

2012年10月30日 | エッセイ
佐賀県・古湯温泉の川沿いにて




 今はアタックザックが主流で、昔ながらのキスリングを背負って山に登る人はほとんどいない。キスリングをしょって登っている姿を後ろから見ると,まるで荷物が歩いているように見えるところから「歩荷」と言うんだそうだ。そう先輩に教わった。

 1週間から10日山に入る夏合宿の荷物は35㎏を超える。その合宿前のトレーニングの総仕上げが「天山歩荷」であった。砂を一杯に詰めたキスリングを背負い、ひたすら足下を見つめ、一歩一歩と前に進み天山山頂を目指す。佐賀県小城町の天山宮前から標高差で1000m。過酷なトレーニングだった。

 ネットで「てんざんぼっか」と入力すると「天山牧歌」がヒットする。私の「天山歩荷」が新参者ということになるので、「天山牧歌」を覗いてみた。中国語で書かれているので意味が分からないが有名らしい(?),というのも16万件もヒットするからだ。
聞捷という人の抒情詩集で1956年に出版されている。ここでの天山はあのシルクロードの天山山脈のようだ。私の天山は佐賀県の名峰天山である。

 さて、ワンゲルの天山歩荷は、全くの素人の新入部員が岳人になるための登龍門である。この儀式を乗り越えないことには合宿に参加できない。そこで、1年生は間違いなくバテまくる。
その過酷さを経験することでその後のトレーニングへの参加意識が変わるのだ。

 天山歩荷は,体力的なトレーニングとしてだけでなく,それ以上に精神的な支えとして重要な意味を持つ。合宿中の苦しいときは勿論のことその後の人生でも。
 そんな思いを詩にしたためた。(このブログ2回目の登場)


 蘇る あの日あの峰 遠い道
 燃ゆる思いを 胸に秘め
 ひたすら登った 天山は
 今も心に 映えて立つ
 涙しみ込む 俺の山

   忘れまじ あの日あの峰 遠い道
   同じ頂 夢に見て
   ともに築いた 青春は
   今も心の アルバムに
   波紋広がる 追憶か
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雲仙普賢岳の紅葉

2012年10月29日 | 山(県内)
10月28日(日) 紅葉を見に雲仙の山に登りました。
前日の夜から未明にかけて、寒冷前線の通過にともなう激しい雷雨でしたが、
午後は天気が回復し色鮮やかな紅葉狩りを楽しむことができました。

激しい雨のおかげで、木々の汚れが洗い流され紅葉はひときは鮮やかでした。
(でも、相当量の紅葉が、雨で散っていて、足もとにも色鮮やかな紅葉がいっぱい落ちていました。)


鬼人谷付近



普賢岳より見た平成新山



色鮮やかな紅葉(普賢岳より)

この時季は例年、団体の登山客(?)でごった返しているのですが、未明の雷雨と午前中ガスっていたこともあり、登山者はまばらで、静かな静かな秋山を楽しむことができました。
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「なぜ山に登るのか」

2012年10月10日 | 山にまつわる話
傾山




学生時代、「なぜ山に登るの?」と、よく同級生に聞かれたものだ。
私はうまく答えることができなかった。
そんなとき、同期のSはこう答えていた。
「山はすかん。すかんけん登る」

一見矛盾しているようだが、あの頃の心情をうまく言い当てている。名言である。

山登りはきついから嫌だ。でも、きつさが理由の自分に負けたくないから登る。
解説を加えればこういうことだ。

あの頃は、私も実は山は好きではなかった。それでもワンゲルで4年間活動した。
山のきつさ以上の面白さ、魅力があの部にはあったからだ.

あれから30数年。今は時間があれば山に登りたいと思う。
なんという変化だろう。

念願の大崩山に登った次の日、傾山の山頂に立った。
登りたかったのである。

今、大崩・傾遠征を終え、次の山をどこにしようか思案している所である。
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大崩山 念願の山頂へ

2012年10月09日 | 山(県外)
大崩山。3度目の挑戦で念願の山頂に立つ。




1回目は32年前の冬合宿。直前になって体調を壊し参加できず。
2回目は今年の8月24日。途中から雨になり、山頂を残念して下山。雨で滑る坊主尾根を命辛々下山する。

はたして3度目の挑戦。入念な計画と体力トレーニング、万全の体制で臨む。天気にも恵まれ念願の山頂に立つことができた。

写真は途中のわく塚の岩峰。
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足もとの秋

2012年10月08日 | エッセイ
足下で見つけた小さな秋。
岩に根付いた、赤ちゃんモミジがいち早く紅葉。



リンドウの鮮やかなブルー。
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忘れえぬ言葉 「木霊」より

2012年10月03日 | SUWV



大学3年生の時の「木霊」(ワンゲルの部誌)。
Sが書いた夏合宿「南アルプス」随想の最後のくだり。


 「今回やってきた合宿に、俺はすがっては生きたくはない。
  過去の栄光にすがっていく事に発展はないからである。
  そういうことをこの頃、頻繁に思う。」


大学を卒業して30数年、この言葉を常に胸に留めている。
独歩ではないが、私の「忘れえぬ」言葉である。

このブログで、けっこう昔のことを書いているが、
私としてはベクトルは未来に向かっているつもり…。

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多良岳

2012年10月03日 | 山(県内)
多良山系


  明峰!多良
   秀峰!多良
  これみな
   長き日月の 浸食による  (永嶋寛延氏作)
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天山

2012年10月02日 | SUWV
天山


天山歩荷の舞台、佐賀の名峰「天山」である。

夏合宿前は、写真を撮っているこの場所からあの頂まで、砂を詰め込んだキスリングを背負って歩いて登るのであった。

今思えば難行苦行であるが、それを乗り越えてまでも挑みたい目標があった。


※ 天山に登った気分になれる「秋の天山へ」をアップしました。よかったらクリックしてください。(2014.12月)
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