TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

「待て、しかして希望せよ!」

2022年01月28日 | その他
「年賀状出さずにいたら死亡説」(「シニア川柳20選」より)

思わず吹き出しました。
まてよ、私もしばらくブログを更新していないので「死亡説」とまではいかなくても、「コロナ説」が流れるかも知れないと思い、あわてて更新しています。
私はいたって元気です。

ところで、年が明けてオミクロン株が急激に増えています。一昨日(26日)長崎県でも「まん延防止等重点措置区域」が県内全域に拡大されました。それにともなって、義父が入っている施設でも面会ができなくなりました。
去年もしばらく会えない時期がありましたが、コロナが下火になってからは積極的に会う機会を増やしました。天気のいい日には、何度か外にも連れて行きました。

鍋冠山展望台


90過ぎの義父が私たちに、長崎の街や山の名前を説明してくれているところです。
コロナが収まり久しぶりに会ったときには、義父は私のことを忘れていましたが、何度か会ううちに思い出してくれました。今年はもっと面会の機会を増やし、いろいろなところに連れていこうと思っていたのですが…

我慢の日々が続きます。


近所の施設で、あるものを見つけました。


施設の庭にニョキニョキと生えているのはキノコではありません。


我慢の日々、ある方の工夫の跡です。
その方は入所している家族に、何とか刺激を与えようと、歩道から部屋に向かって手を振って励ましていました。そして、訪れた日には、日付を記した手作りのプレートを、窓から見えるように立てているそうです。




このプレートに私も励まされました。
我慢の日々、制限された生活が続きますが、希望をもって進んでいこうと思います。


タイトルの「待て、しかして希望せよ!」は、今読んでいる本で見つけたフレーズです。(山内義男訳「モンテ・クリスト伯爵」)
このフレーズの前には「人間の叡智はすべてこの言葉に尽きる」とまで書いてありました。

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眉山・天狗山へ 後編

2022年01月06日 | 山(県内)
1月4日 天気晴れ
無事に帰れるだろうかと、一抹の不安を抱きながら眉山周回に出かけました。

コースは、島原まゆやまロード沿いの登山口から入り、南峰、小天狗、天狗山、七面山への周回です。登る峰は次の写真で確認できます。



駐車場から40分で南峰到着


南峰からの眺め




鉄塔が建っていたのには驚きましたが、市街地や天狗山などがよく見えました。


天狗に向かう途中の横倒しになった木


右手は断崖絶壁で、風の直撃を受けたのでしょうか。この辺りには横倒しになった木が散見されます。




ほどなく小天狗へ


ここに行くには木の根のネットを越えていかなければなりません。そのためのロープが渡してありますが、ネットの下は奈落の底です。天気が悪い日は近づかない方が無難です。



「虎穴に入らずんば虎子を得ず」といますが、小天狗からの眺めは圧巻です。崩壊が進む天狗山がよく観察できます。



山頂部


市街地


むき出しの岩肌


海に点在する小島は、役200年前にこの眉山が崩壊したときの山肌(「流れ山」)です。


さらに下の方


この松の木も風前の灯かも知れません。


今も進んでいる生々しい崩壊



この後、天狗山へと向かいます。


天狗山山頂?


振り返ると小天狗や南峰が


山頂からの眺め





後ろには平成新山も見えます。



天狗山に無事に登れました。この後、最後のピーク七面山を目指します。
鞍部を過ぎると、七面山名物の急登が待っていました。
以前は木の根につかまりながら登ったのですが(七面山は何度か登っていた)、今は立派な梯子が設置されていました。



この岩が見えれば山頂は間近です。


なだらかになりましたが、右手にはロープ


ロープには注意の貼り紙が


それもそのはずです。山の中に入っていると分かりませんが、このロープの右はこのように大きく崩れているのです。


ここは以前も少し崩れていましたが、先の熊本大地震でさらに大きくなりました。


七面山山頂に到着

そこにある七面社


その中


鳥居


山手の眺め

平成新山、その右に九千部岳、吾妻岳


この後、無事に下山。
天狗山は別として、七面山は1時間ほどで登れる山です。近い将来、故郷島原に帰ったら、諫早で健康づくりのため上山に登っていたように、この眉山に週一ぐらいで登ろうと思いました。

故郷の山の面影は、故郷を離れてもずうっと心の中にあったのでしょう。去年からはじめた川柳の柳名(ペンネーム)、同じくYAMAPのハンドルネームは「眉山独歩」としていたのです。
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眉山・天狗山へ 前編

2022年01月05日 | 山(県内)
眉山は、島原で育った私にとってソウルマウンテンです。朝起きてカーテンを開けると、まず目に飛び込むのが眉山でした。私の家から見える眉山はとても優しい顔をしています。



見ようによっては女性の顔に見えます。
ところが、市の中心部から見ると山容が大きく変わります。

白土湖から見た眉山


秩父が浦から見た眉山


島原病院の屋上から


写真は、島原病院に入院していた父を気分転換に屋上に連れて行ったときのものです。そのとき、父との会話の中で、昔は「まんやま」と言っていたことを知りました。調べたら確かに「まんやま」でした。

それはさておき、朝な夕なに、優しい顔の眉山を見て育った私には、この角度からの眉山は恐く感じられます。

島原病院の入り口から見た眉山



まったく別の山に見え、恐ささえ感じます。
眉山には何度か登ったことがありましたが、それは一番右のピークの七面山です。眉山に登ると言ったら、それは七面山登山を指していました。中ほどの尖ったピークが天狗山ですが、まさかあそこに登れる、あるいは登るなどと考えたことはありませんでした。
それは見た感じで危ないということ、そして何かしら踏み入れていけない畏れみたいなものを感じていたからです。
ところが,YAMAPを使うようになって、眉山の活動記録の中に、天狗山に登っているのを複数見つけました。さらに、地図には天狗山へのルートが付いているではありませんか、コースタイム入りで。
恐いもの見たさもあって、天狗山に行ってみたい気持ちが大きくなり、自分なりに準備を進め、遂にそのときがきました。

1月4日 天気晴れ
無事に帰れるだろうかと、一抹の不安を抱きながら、南峰・天狗・七面山の眉山周回に出かけました。

眉山全景説明図


ちなみに、私が持っている山のガイドブックには次のように書かれています。
○七面山 「天狗山への周回コースは立入禁止」
○天狗山 「崩落が進み、立入禁止」
(「分県登山ガイド 長崎県の山」 山と渓谷社 2017年発行)

他の複数のガイドブックにも、周回コーズの紹介はありませんでした。


-眉山写真館-


眉山治山公園から


観音様の後ろに見える崩落の跡


島原外港から


秩父が浦から


天狗山アップ


七面山の崩落した山肌


そのアップ



はたして、天狗山の山頂に無事に立てたのでしょうか。
(後編に続く)
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