TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

虚空蔵山

2018年09月24日 | 山(県内)
少し足を伸ばして長崎と佐賀の県境にある虚空蔵山に登りました。
虚空蔵山は独特の山容をしています。とりわけ川棚方面からのそれはマッターホルンです。



(道沿いに建つ看板)


私は大村湾沿いに東彼杵町から向かったので、マッターホルンではなく経ヶ岳のようなもっこりとした山容となりました。いずれにしても個性的なのでどこからでもそれと認識できます。


大村湾越しに見える虚空蔵山



林道から



ちょっと目立つ工事中の看板(新装開店か?)



上木場の登山口



ここで知りあったエネルギッシュなおじいちゃん


昭和7年生まれで、御年86歳と聞いてびっくりしました。
月に2回はこの虚空蔵山に登っているそうです。しかも上木場登山口から登り岩屋登山口に下山し林道を30分歩いて元の上木場登山口に戻ってくるそうです。装備品も実用的でした。宅配便の保冷用シートは休憩時のクッションに、ヤブ蚊対策の蚊取り線香も市販の物に一工夫されていました。樹木についても詳しく、下の写真は私に説明をしてくださっているところです。



名前を調べてはこの山の樹木にネームプレートを取り付けているとのとでした。

これもそうです。



今は県から予算が出なくなったので、自分でラミネートして取り付けているそうです。名前が分からない木に遭遇したときには、デジカメで写真を撮り、樹木鑑定サイトの「このきなんのき」にデータを送って調べてもらうとのことでした。86歳にしてこの好奇心です。
また、具合が悪くなったら山に登るとも話されました。驚きです。例えば、ひざや腰が痛くなって普通の病院に行くと安静にするように言われるのがおちで、からだを大事にし過ぎるのはかえって良くなく、自分は逆療法であえて山歩きをして治すんだと。ご本人は「ここは山病院」と言って笑っていらっしゃいました。

おじいちゃんとお話しいっぱいエネルギーをもらい、いざ出発です。


登山口に入ってすぐの杉林




10分と歩かないうちに道は2つに分かれます。



左は「家族連れコース」(旧道)
右は「冒険コース」(新道)
湖から現れた神様が「あなたが落としたのは金の斧か、鉄の斧か」と尋ねているような気がし、ちょっと思案しました。
熟慮の末、登りは「冒険コース」に決めました。


はたして、その「冒険コース」














途中にあった「皿屋敷跡」



やせ尾根が続き、急な所には鎖が渡してありました。






やがて「家族連れコース」と合流。


こんな道しるべに出会うと嬉野温泉に寄りたくなるな…



そして山頂








ちょっともやがかかったような感じでしたが、南に多良山系、北に佐世保の山々、東には肥前の秀峰天山までが望めました。


山頂には何やら甘い香りが漂っていましたが、その正体はこの花でした。



もう一つのピークから見た多良岳方面 こんもりとした経ヶ岳が確認できます



下りは登りとは別の「家族連れコース」です。「家族連れコース」という名前から簡単に考えていたらそうは甘くありませんでした。


その「家族連れコース」









岩屋口との分岐






石を積んで作った道 ここも信仰の山であることが窺えます



分岐に到着 この道を下ってきました



下山した後は、川棚経由で帰ることにしました。


すぐの所にある「虚空蔵山の水くみ場」






たわわに実る棚田











この看板にはここで暮らす人たちの思いが詩に綴られていました。

四季折々の情景、そして

「ここは こうばる ホタルの里 自然を守る人が住む」

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食欲旺盛 はらぺこ〇ムシ

2018年09月22日 | 畑・園芸・工芸・片付け
お彼岸です。お墓参りの帰り道、白い彼岸花を見つけたのでパチリ。



花に夢中で初めは気づかなかったのですが、なんとなく違和感を感じました。
彼岸花の周囲の草は茎ばかりで葉っぱがないのです。



あっ! 毛虫。しかも私の周囲にはたくさんの毛虫。







毛虫くんは食欲旺盛でパクパクと葉っぱを食べていました。



周囲の葉っぱはほぼ食べ尽くされていました。




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上山を歩ける幸せ

2018年09月19日 | 上山の四季
しばらく遠ざかっていた上山歩きが9/15に再開できました。ありがたいことです。上山歩きもそうですが、山に登れるということは自分の健康はもちろんのこと、家族の健康があって初めて可能なことです。上山に登れる幸せをかみしめながら歩いてきました。


あれから4日後の上山、あちらこちらに生気がみなぎっていました。




4日前はつぼみだった彼岸花が




キノコたちも生を謳歌していました。















このキノコは甘い香りを発していて、白い部分には蟻が群れていました。ひょっとして食べられるのかな…



しばらく間が開いたので、めっきり脚力が弱りフーフー言いながら歩きましたが、流れ出る汗の心地よさに幸せを感じました。
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キノコにょこにょこ

2018年09月15日 | 上山の四季
実に…24日ぶりの上山となりました。
登山口の一つである東口に立つと、久しぶりにわが家に帰ってきたというような懐かしい気持ちになりました。過ぎゆく夏を惜しむツクツクボウシの鳴き声さえ私を歓迎して出迎えてくれているように聞こえました。
「ヨーク・キタキタ ヨーク・キタキタ…」

久しぶりの上山で目にしたものを紹介します。

にょきにょき生えていた彼岸花



気の早い彼岸花



新たな落石






遠目には紙に見えた白いキノコ



群れなすキノコ



赤いキノコ






ホットケーキ?






大輪のキノコ



大きさが分かるようにカメラのキャップを乗せてみました。



この他にも、数日雨が続いたので道のあちらこちらにキノコがにょこにょこ生えていました。


密集したキノコで白骨化したように見える木の屍



途中見かけた正五角形の白い花



午後は天気も回復し青空が広がりました。



せっかくの連休、明日も晴れるといいですね。


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特等席

2018年09月08日 | その他
やっと暑さが和らぎました。
一時的なものかも知れませんが、今日は半袖では肌寒いくらいでした。

ところで、今年の夏は異常なまでに暑かったのですが、そんな中、工夫して涼をとっている人達に出会いました。そこはまさに特等席。

まずは先日の宮崎旅行で見かけた特等席。



ここは鹿川渓谷です。こんな渓流の河原でのランチは最高でしょう。地元延岡から来たとおっしゃっていたご夫婦の特等席です。





次は地元、多良山麓の特等席。

ここは修多羅の森の中にある小江川の源流で、「水神様」が奉られているところです。ここから湧き出る水は幻の名水といわれて人気がありますが、流水と深い森に覆われこの地は夏でもひんやりとした避暑地です。



ここで見かけた涼をとる達人



この日は仕事が休みだったそうです。軽トラの荷台を開放してござを敷き、天然のクーラーの中でのんびりと読書をされていました。枕と保冷バックも積んであり、読書に疲れたらお茶を飲んだり横になったりと、贅沢な時間の使い方をされる方でした。


その他の特等席

諫早川まつりの日



本明川を臨む高台の道端、レジャーシートを敷きお茶をされていました。川まつりで打ち上げられる花火を雑踏を避けて見るのだそうです。「花火大会は毎年ここで」とおっしゃっていました。



最後の特等席は浅草のカーニバルの折、3年前に見かけたものです。
このカーニバルはとにかく人、人、人でごった返します。




そんな中で…




「このおじさんやるもんだな」と妙に納得。
電話ボックスは誰にもじゃまされない特等の桟敷席…
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南九州サイクリングパート '79

2018年09月02日 | SUWV
約40年ぶりに宮崎の日南海岸を旅した。
行程を振り返りブログにまとめていたら、かっての南九州サイクリングのことが懐かしく思い出された。

当時の記録と写真を引っ張り出してあの頃を振り返ってみる。
久しぶりのSUWV記事だ。

あれは大学1年の時の春合宿だった。題して
「南九州サイクリングパート」 1979年 3/19~3/26




3/19

AM4時   Box集合
AM4時半 佐賀駅出発 6人の先輩方が見送りに来てくださった。中には徹夜をして待機されていた方も。絆の強さを感じる。未明のホーム、「ライダースインザスカイ」を歌い盛大に見送ってくださった。
AM11時過ぎ 小林駅着
〇〇ダム(名称が分からない)近くの元売店らしき廃屋で一夜を明かす。(日誌には「ボロ小屋」と誰かが書いていて。しかもイラスト入り)


3/20

雨(晴れていたら韓国岳だったろうか?)
池巡り 何も見えない。(写真① 全員カッパ)
「S島の目の治療 野尻中央病院」と記してあるので、国道268で宮崎に向かったと思われる。(写真②はその途中か)


3/21 この日は「5 4 3 2 1」の日だった。昭和54年3月21日

生卵争奪戦
その時の記録である。「今日の朝食で卵が4個余っていた。卵焼きは面倒ということで、生卵で食べることになった。その4個をめぐって見苦しくも戦いが始まった。カード引いて数の大きい順に4人が勝利者である。なんと1年生4人が勝ってしまった。(以下略)」
青島キャンプ場


3/22

青島神社
鬼の洗濯岩
- ここからしばらく日誌の記録が途絶えている -



写真③はアルバムに「峠にて」と記しているので堀切峠と思われる。
先日車で堀切峠を訪れたが、峠からの景観は昔のままだった。先日のブログにも「青春の『堀切峠』」と書いたが、自転車で峠を登り切り、そして視界に飛び込んできた青い大海原を見たときの感動が一瞬にして蘇った。


2018年8月 あまりの嬉しさに記念撮影



写真④ サボテン公園(残念ながら今はなくなっている)

写真⑤ 鵜戸神宮 (下の写真⑥、⑦も) 





写真⑧ 日南海岸
ここで日南出身の先輩M田さん(右から二人目)にお弁当の差し入れをいただく。先輩は帰省中だったがわざわざ持ってきてくださったのだ。出発時のお見送りといい、先輩方の心遣いはありがたかった。


写真⑨⑩ 都井岬
ここの登りは堀切峠の比ではなかった。かなりきつかったのを覚えているし、今回車で来てみて、よくこの坂を自転車で行ったものだと他人事のように驚いた。車で岬の先端にある灯台まで行ったが、家内に「あの時はさすがにここまでは来ていなかっただろう」と話していた。ところが、今回アルバムを開いてみてなんと灯台の入場券が貼ってあった。私の記憶からは消えていたが、あの岬の突端まで行ったことの証明書である。「よくぞまあ…」自分のことでありながら若者のパワーのすごさに驚く。


都井岬灯台のチケット(一番右側)



佐多岬、根占からフェリーで指宿に渡り長崎鼻、開聞岳へと向かう。




開聞岳が間近に見える国民宿舎の横にテントを張らせてもらい2泊する。以前のブログにも書いたが、当時は(今も)旅する若者にとても寛大だった。トイレと水は国民宿舎のを使わせてもらった。
次の日は開聞岳へ。無事に登山を終え国民宿舎の温泉で汗を流す(さすがに入浴料は払った)。
 


   

3/26

合宿終了
山川駅
西鹿児島駅前の「郷土料理さつま」で打ち上げ(ここでも旅する学生ということで大サービスをしてもらった)
夜行列車で帰る





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高千穂

2018年09月01日 | お出かけ
高千穂は今回の旅行の初日に訪れていました。
前日の天気予報では雨だったので観光はあまりできないだろうと思っていたら幸い良い天気に恵まれました。神のご加護に感謝です。


まず訪れたのが天岩戸神社





渓流を見ながら天安河原へ



続々と人が向かっている先にあるのが大洞窟(岩戸)


岩戸の中から





高千穂峡に向かう途中、田んぼの土手に咲く彼岸花



高千穂峡 実に35年ぶり。あの時は同期のI達とボートに乗ったな…




(この日は増水のためボートは中止していました)


高千穂神社へ

夫婦杉



根っ子の方がつながっています



この杉の回りを手をつないで3周すると二人の縁が深まると言われています。



この杉の反対側 根っ子が浮き上がっているので転ばぬように、二人のつないだ手に力が入りそう♥



国見ヶ丘












遠く左手に阿蘇の山々が見えます。涅槃像




天真名井に行く途中に見つけたユリ
このユリは上山のユリと同じ種類のようです。感激!



花の重みで転ばないようにやさしく吊してありました



あちらの土手にも



天真名井(あまのまない)
「天孫降臨の時、この地に水がなかったため、天村雲命(アメノムラクモノミコト)が再び天上に上がられ、水種を移されたと伝えられる。けやきの老木の根元から今も天然水が湧き出ている。」(「高千穂観光協会・観光スポット」より引用)







井戸の中





井戸の上に祀ってある石碑 「神代川」(じんだいがわ)




高千穂で最後に訪れたのが天孫降臨の地、槵觸神社

杉の巨木に囲まれ、伝説の地にふさわしい雰囲気を醸し出していました。






35年前ぶりの高千穂でした。
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