TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

大貝彌太郎展

2019年01月29日 | 諫早
散歩の途中、諫早市美術・歴史館で大貝彌太郎展があっていたので立ち寄った。


大貝彌太郎の簡単なプロフィール


美術の教員だったが、戦争が激しくなるにつれて航空機乗員養成所の教員にならされたという。どのような思で日々生きていたのかが絵を通して伝わってくる思いがした。


自画像の変遷




























「鋭い目でこちらを見据える自画像からは画家としての強い信念が感じられる」と説明のプレートには書いてあるが、後半の自画像からは「画家としての信念」というより戦争への怒りや、自分自身が戦争の歯車に組み込まれ矛盾を感じながらもどうすることもできない無力感みたいなものが伝わってくる。「戦争反対」と口に出すことも許されなかった時代に、絵筆をもって作品の中にその思いを閉じ込めたように感じられてならない。



諫早時代の大貝の説明




敗戦の色が濃くなった1944年作の「飛行兵立像」からはもっと強いメッセージが感じられる。

制作途中







「描きながら若い瞳に切なさを感じると云っていた」その結果完成した作品が下





大貝彌太郎はこの絵を描いた2年後に結核のため38歳の若さで亡くなった。なおこの絵は奥様によって無言館に寄贈されたという。
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新しくなった諫早駅

2019年01月28日 | 諫早
同期会に出席するために新しくなったJR諫早駅に初めて行きました。これまで冷房も暖房も付いていなかった木造2階建ての駅舎が近代的な3階建てに変わっていてビックリでした。


全景(バスターミナル前の陸橋より撮影)




中に入ってビックリ!
エスカレーター!
しかも暖房されている!


2階の窓から見た駅前の様子 まだ工事が…


3階にある改札口




こも樽の後にはさらに暖房の効いた待合室がありました。


ホームはそのまま






まだ整備の途中のようです。周辺ではいたるところで工事があっていました。


全ての工事が終わったらどのような姿になるのか今から楽しみです。
同期会は年に1月と7月の2回ありますが、夏の諫早駅は暑くてそれはもう大変でした。待合室には扇風機さえなくて蒸し暑く、たまりかねてホームに降り立つとそこは焼けたアスファルトの灼熱地獄でした。ホームの冷暖房は無理としても発車の時間まで快適に過ごせる待合室があれば随分利用しやすくなるはずです。
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同期会'19

2019年01月27日 | SUWV
すっかり恒例となったT君の帰国に合わせての同期会が博多でありました。
今回は私たちの同期に加えて、後輩二人の参加もあり合計10名での酒宴となりました。








いつもながら楽しい時間をありがとうございました。
みなさんお互いに元気でまた夏に会いましょう。
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廃仏毀釈の名残?

2019年01月22日 | 山(県内)
先日彦山で見た道端の地蔵さまの印象が強烈で今も脳裏に残っている。
首が破壊され新たにセメントなどで修理された石仏はこれまでも目にしたことがあるが、その地蔵さまのものであったろう頭部が足下に置いてあったのは初めてのことだ。さらし首を見るようで禍々しく感じるのは私だけだろうか。

道端の地蔵さま


この時点では気づかなかった。お参りをしようと近づいたら…


お顔が新しいものにすげ替えられていた。
足下に目をやると…



「えっ!」と思った。
この頭部はこの地蔵さまのものでは?
もしそうだとしたら、修理をした後でこの頭部が発見されのだろうか。
初めから近くにあったのならこの頭部をセメントで付けるはずだから。
それとも別の石仏の頭部だろうか…




どういう経緯でこうなったかは分からないが、切り離された首がなんとも痛々しい。



この日最後に訪れた虚空蔵堂でも、祀ってある石仏のいくつかは頭部が修理されたものだった。







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英彦山奮登記 長崎編

2019年01月20日 | 山(県内)
実に1か月ぶりの更新となりました。皆さま、明けましておめでとうございます。

昨年12月に初めて英彦山に登ったのですがとても気に入り、機会があれば今年もチャレンジしようと思っています。

ところで、長崎市内にも彦山や豊前坊があります。長崎市内では「七髙山参り」と言って市内にある7つの山を新春に登る習わしがありますが、その7つの中に彦山と豊前坊は入っています。標高がそれぞれ386m、330mと登りやすさもあって地元では人気のようです。
私はこれまで登ったことがなかったので英彦山つながりで興味をもち登ってみることにしました。
また、ガイドブックで下調べをしていたら彦山を詠んだ蜀山人の狂歌が載っていたので紹介します。

  わりたちもみんな出てみろ今夜こそ彦山やまの月はよかばい
  彦山の峰より出づる月のよさこげん月はえっとなかばい

補足ですが、「えっとなかばい」は長崎の方言で「あまりないですよ」という意味です。


さて、今回は次のコースで登ってきました。

  蛍茶屋 - 番所 - 岩倉大明神 - 飯盛神社(豊前坊神社) - 彦山 -
  飯盛神社 - 虚空蔵堂 - 番所


一の鳥居 


その額に刻まれた本家と同じ「英彦山」の文字


長崎は坂の町 宅地の横を延々と石段が続きます


ちょっと変わった水仙


少しずつ道は山の趣に


道端の地蔵様 廃仏毀釈で壊されたのでしょうか 足下に置かれた頭部があわれ

(現在のお顔は後付けされたセメント製)

ここが昔から信仰の山だったことを物語るかのように道はやがて古い石の参道へと変わる


竹林 これは意外でした。本家の参道に竹林はなかったがこれはこれで趣深い


道脇に石積みを発見


岩倉大明神


杉林に囲まれたこのあたりはなんとなく本家を彷彿させる


水神様


参道は続く


急勾配で真っ直ぐに伸びた石段




そして飯盛神社


別名が豊前坊神社 その裏山が豊前坊でこれも「七髙山参り」の一つ


本家の積み方によく似た石積み(角の方に注目)


絶壁に食い込むように建つ社


その中


奥の黒い四角は暗くてよく分かりませんでしたが、目が慣れるにつれそこには閻魔様と見まがうような不動明王が見えてきました。


ところで、本日の豪華ランチ 「高級」の名がついた普通の菓子パン2個


ご飯系は冷めたくなるのであえてこれに。これなら歩きながら食べることができます。



山頂への最後の登り またもや竹林




いよいよ上宮への階段



倒木等で荒れていた社の周辺を地元の方がきれいにしてくださっていました。ありがたいことです。

そして山頂


あれ? 長崎の港が見えない…
別のピークを探すと



あった!


女神大橋、懐かしの香焼、伊王島(大橋も見えている)、高島


虚空蔵堂 ここにも本家同様「虚空蔵」と名の付くのがあったので寄ってみる











下山の途中で顔を見せた彦山山頂






ゴールは間近


登山口 一の鳥居の横にはお堂があって「観世大士」と刻された石が祀ってあった。



無事に下山することができました。
今年もTENZANBOKKA78をよろしくお願いします。
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