てくてく日々是雑感

こんにちは。てくてくねっとの たま です。
日々のあれこれをつづります。

罪を憎んで人を憎まず

2006年09月03日 | 近辺
人間は完璧ではないから、失敗することもあるし間違えることもある。
そのことで批判されることもある。
批判された「こと」については真摯に受け止め反省し、今後の改善へ努力していくべきだが、時折その批判が「ひと」にまで向けられることがある。
批判する側は「こと」から及んで人まるごとを批判することがあるし、批判を受ける側は、「こと」について批判されているにも関わらず全人格を否定されたかのように思い込んでしまうことがある。

話は大きくなるが、同様に、日本が批判されると日本まるごと非難されているように感じてしまうことがあるのではないだろうか。
批判を受け入れると、国としての誇りまで失われると思ってしまっているのではないだろうか。
日本人である自分自身も否定されると思い込んではいないか。

批判されている「こと」は、その「ひと」の一部でしかない。
まず「ひと」ありき。
「ひと」を認め愛し尊ぶ意識あってこそ批判が成り立つのではないか。



・・・というようなことを、ふと思っていた。

昔から「罪を憎んで人を憎まず」という言葉はあるけれど。
「ひと」を愛し尊ぶ心の強さがベースにあってこその理想論だとは思うけど。

ガンジーやマザー・テレサが思い浮かぶ。
他者への「愛」から起こる判断、行動。

凡人には無理?

しかしね、自己に向かう「愛」が、他者への「憎」に翻って起こる問題のなんと多いことか。
身近な瑣末なことから、国家間の問題まで、見渡せばそんなのばっかりだ。
わかっちゃいるのに、やめられない。
わかっちゃいるのに、やめられない。