無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

自然稲作・発酵コース【長野校】『無農薬稲作は、自然育苗から』

2019-04-08 06:30:16 | 自然菜園スクール
自然菜園スクール2019 募集中~ 



【4月の講演・自然菜園セミナーのお知らせ】
1)4/3(水)長野(長野市)城山公民館『自然菜園入門講座』
2)4/6(土)自然菜園スクール【自然稲作・発酵コース】種まき、育苗
3)4/27(日)自然菜園スクール【自然菜園ベーシックSコース】
4)4/13(土)14(日)自然菜園スクール【自然菜園フルコース】など
5)4/20(土)自然菜園スクール【自然菜園ベーシックWコース】
6)4/21(日)自然菜園スクール【自然育苗コース】
7)4/28(日)4/28(日)自然菜園スクール【自然菜園見学会コース】
8)4/29(月・祝)自然菜園スクール【自然育苗コース】


本日、のち


先週の土曜日、自然菜園スクール『自然稲作・発酵コース【長野校】』が今年も開校しました。

無農薬稲作は、自然育苗から。
最近は、ネオニコチノイド系農薬によって消毒された種子で、稲作を行うのが一般的になってきました。
そのため、洗っても落ちにくいネオニコチノイド系農薬で消毒された種籾を使うことによって、稲の一生にわたって農薬が効いているせいか、稲作地帯では、ミツバチが激減しております。

その根拠は、フランスの研究で、同じイネ科のトウモロコシのネオニコチノイド系農薬の種子消毒によって育ったトウモロコシの朝露を飲んで、ミツバチが高濃度の汚染源になっていることからも想像ができます。

自然稲作・発酵コースでは、自給用の稲作に特化して、無農薬で安心安全な自然稲作をお伝えしております。

今回は、初回でした。
「苗半作」といわれるように、苗で稲作の是非が半分決まってしまいます。
無農薬で健康に育つためにも、苗づくりが肝要
です。




最初は講義行い、そのあと今年学ぶ田んぼの見学会を行いました。

草の生えにくい田んぼづくりを5年間かけて徹底的に行ったことで、去年は耕した部分も無除草でも、不耕起区でもススメのテッポウが多少生えた程度で、ほぼ除草がいらない4アール、草刈り30分のみで終わりました。

その田んぼを今年は、半分不耕起区、残り半分耕起で、行う説明と、これまでのいきさつをご紹介させていただきました。




また、苗用のハウスも見ていただき、

来年から行う田んぼが草が生えないようにするために、どのような田作りをしているのか実際に見てもらいました。

このコースでは、稲作がまったく初めての方も、今まで化学肥料農薬を行ってきた方も、無農薬で除草で困っている方も一緒になって実践的に、最新の無農薬稲作を学ぶことで来ます。




まずは、農薬を使用せずに、種籾を消毒する「温湯消毒」を実際に見てもらいました。

農薬での消毒処理とほぼ同じ効果を出すために、温度と時間を守る秘訣を伝授、「温湯消毒」だけでなく、
食酢での「酢消毒」も行い、w(ダブル)効果で、ほぼすべての種子伝染しやすい病気を予防しながら、ついでに一斉発芽を促します。









次は、「塩水選」です。新鮮な卵が浮く高濃度の塩水により、軽い種籾を浮かし、生命の詰まった比重の重い種籾をより分けます。

その後、真水で2回洗い、積算温度100℃になるように、10℃で10日間を目安に、浸水、芽出しを行います。

今回は、10日前に芽出しを行ったコシヒカリをみんなで種まき体験も行いました。










土のブレンドの仕方、ポット苗(みのる式)のタネの蒔き方を体験してもらいます。

実際に見ただけでは、すぐに忘れてしまうので、実体験をしてもらい、体感していただくことで、身体で覚えていきます。




通常の苗箱での種まきも行い、両者の特徴を知ってもらい、自分にむいた持続可能な方法を習得していただきます。












外は、寒いので、夏野菜を育てている育苗ハウスに苗を移動させ、数日間芽が出るまで養生します。

この時期はまだ寒いので、すぐに並べるよりも固めて置いておいた方が、保温でき、ネズミ対策にもなります。

夏野菜にもプール育苗にも使えるように、水平に調整された床に、濃いめの木酢液をかけてネズミ対策を同時にし始めます。

この育苗ハウスには、ブドウが植えてあり、現在、自家製干しブドウになっております。
みんなに、無農薬の自家製干しブドウを食べてもらいました。






長野校では、実際に私が育てている野菜、稲、果樹を見ていただくことができます。

一度に見たい見学会(菜園ランチつき)は、年4回行っております。

また、長野校は、プチスイーツ付きのお茶タイムがあり、今回は、駿河エレガントの寒天寄せとサツマイモ・オカラドーナッツ~メープルシロップがけ~でした。

感想会を行い、質疑応答も行いました。

今期の稲作では、地元長野からだけでなく、遠くは神戸、名古屋からもお越しの方もあり、参加者の意識の高さと意欲がビシビシ伝わってきました。

また、昼間稲作を学びたくても参加できない方は、第3木曜日に夜間講座を行っております。↓

千曲市戸倉創造館で2019年3~2月に開校中~
『無農薬無化学肥料でもしっかりやればできる!自給稲作入門講座』

1年の反省と来年に向けて
田んぼの土づくりは、3年。稲を育てて、草が生えにくい環境づくり。3年後に楽できるように、毎年の積み重ねが大切です。
悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、3年かけて少しずつ抜本的に改善するためには、この講座では、現状の問題の真の原因を見つけ、
どうすれば、悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、自分の田んぼで改善していけばいいのかを知り、
自分の生活や仕事のペースと稲のお世話のタイミングを合わせていく方法を見つけていきます。



場所:戸倉創造館3階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ

●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)


自然菜園スクール2019 募集中~ 



◆◇◆お知らせ◆◇◆

2019年土内容充実で、今年は、完全リニューアルで、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答


新年度は、4月よりコンパニオンプランツの混植野菜をテーマに、季節の野良仕事と一緒にご紹介していこうと思っております。

今年のテーマ「コンパニオンプランツで混植」

毎月2種類(年間24種類)のメイン野菜とコンパニオンプランツを紹介。
各野菜とコンパニオンプランツをどのように栽培するとより効果的かなど体系的にポイント解説。

4/ 3(水)-「キュウリのコンパニオンプランツ」「カボチャのコンパニオンプランツ」
5/ 1(水)-「トマトのコンパニオンプランツ」「ナスのコンパニオンプランツ」
6/ 5(水)-「ピーマンのコンパニオンプランツ」「トウモロコシのコンパニオンプランツ」

座学は、野菜の栽培の流れをイメージしやすくなるだけでなく、失敗した本当の原因や準備ができるようになります。
菜園が忙しくなる種まき植え付けのラッシュ4~5月、草刈りと収穫が忙しくなる6~8月、あっという間に過ぎる9~12月とならないように、
1~2月に備えておくことをお勧めします。



新刊発売中!!さっそくの重刷決定!ありがとうございます。第一弾!『とことん解説!タネから始める 無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜』(洋泉社)
今までの自然菜園でわかりにくかった点を見事に解説!最新技術を加え、決定版になっております。


第二弾!4/19新発売『プランターで寄せ植え野菜』
プランターは、失敗しやすいものですが、基本を守れば、とっても簡単です!今回は、寄せ植えで2~3種類の相性の良い野菜を混植し、1枚のメニューになるようにイラストと写真でまとまっております。プランタ―だけでなく、庭や菜園でも使える組み合わせなので、参考にしてみてください。




現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。

※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。

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10 コメント

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ごぶさたしております (村田)
2019-04-08 12:59:55
竹内さんお久しぶりです。
愛知の村田です。体験や学びの場が益々盛況のようでいつも楽しく拝見しております。
体験する、やってみるというのはまさに重要なことですね。
やったみた結果、いろいろなエラーが起きるかもしれませんが、それらは失敗ではなく経験としていく。
それを反復していくとさらに自分自身での発見、気づきにつながります
「3年後に楽できるように、毎年の積み重ねになる。来年の田んぼのことを考えて今すべきことがある」
以前に伺ったこれらお話は、何事にも通ずることなのかもしれないと考える昨今です。
今年も機会があれば講座に参加させていただきたく思います。
何の講座にしようかな~?
返信する
コメントありがとうございます。 (竹内孝功)
2019-04-09 07:01:46
村田さんへ

そうですね。
田んぼは特に、何気ない日ごろのお世話の積み重ねで、どんどん楽になるのか、どんどん草に飲まれて稲が育ちにくい場所になっていくのか、水が多いだけに開きが大きいものです。

今年は、村田さんのところから帰ってきたハッピーヒル(ウルチ)と「現代農業」の種苗交換会で分けていただいたハッピーヒル(モチ)も育てようと思います。

今年は田んぼ半分不耕起で行っているので、これも見ものですよ。まだ菜園ランチつき『自然菜園見学コース』空いているのでお勧めですよ~。
返信する
よろしくお願いします。 (村田)
2019-04-09 07:52:45
私の持参したハッピーヒルは全然自信がないなぁ・・・・。(水選の段階でかなり悲惨な状況を露呈しているかも)
これらは筑北村に在住の知人にもお譲りしました。今年に行うそうです。
食べた感じでは食味はやや落ちて、未熟米も例年に比べて多かったような感じがしました。
とりあえずたくましく育ってきたこの子たちをどうかよろしく。自分も何か見れる機会があればお邪魔したいと思います。
返信する
自然菜園の土づくりについて (まっす)
2019-04-09 23:54:35
はじめまして。この夏に山奥に移住します。庭が100㎡ほどあるので自然栽培で家庭菜園をしたいと色々調べています。庭の雑草を観察すると、オオイヌノフグリやヒメオドリコソウがある一方でギシギシらしきものも混在しています。8月に引っ越すのですが、まず最初にどうすればよいか教えていただきたく質問させていただきました。土ステージが良いのか悪いのかわからなくなってしまい、草を刈った後、堆肥や腐葉土で土づくりをした方がよいのか、そのまま畝をつくって冬畝用の野菜を植えてよいのかイメージつかず。。。長文失礼いたしました。よろしくお願いいたします。
返信する
コメントありがとうございます。 (竹内孝功)
2019-04-10 07:25:50
村田さんへ

ハッピーヒルは、福岡さんが開発した自然農法のお米です。今年は、ウルチとモチを比較栽培しながら、選抜をかけていこうと思っておりますので、愛知の暖地で育った経験が猛暑に生きてくると思います。

是非、機会あれば観に来てくださいね。3年位かけて、寒冷地に合っている(間に合う)早生を選抜しようと思っております。
返信する
ご質問ありがとうございます。 (竹内孝功)
2019-04-10 07:28:51
まっすさんへ

そうですね。山奥で100㎡位ある庭であれば、元々畑だった可能性があります。まずは、畑だったのか、大家さんや不動産に確認してみるといいと思います。

元畑や、元々畑の庭であれば、普通の畑のように、8~9月にかけて畝立てを行い、堆肥や腐葉土を入れた場合、2週間~1ヵ月後から植え付け可能になります。
返信する
Unknown (まっす)
2019-04-10 09:27:42
早速のお返事ありがとうございます!
おっしゃる通り、元畑です。土ステージをあまり気にせず堆肥と腐葉土を混ぜた畝作りをしていいということでしょうか?土ステージが良いのに堆肥を仕込んだら栄養過多になって虫がわいたらどうしようと心配していまあいた。8月雑草刈り&畝作り→2-4週間後に種まき(ねぎ、いちご、にんにく、玉ねぎ、大麦、にんじん(遅すぎ!?)、通路に緑肥ミックスを蒔く計画です。
竹内さんの書籍いつも拝読しています。詳細な説明で私にもできる気がしてきたのですが、いざ動くとなると不安なことだらけで。。。また質問させてください。いつか竹内さんの教室にも伺いたいと思っています^_^
返信する
ご質問ありがとうございます。 (竹内孝功)
2019-04-11 08:44:58
まっすさんへ

やはりそうでしたか。「オオイヌノフグリやヒメオドリコソウ」が生えているので、庭というより元畑かなーと思いました。元畑と庭(元宅地)は全く違うので、元畑であれば、野菜を育てるのは比較的スムーズです。

そういう意味で、「元畑や、元々畑の庭であれば、普通の畑のように、8~9月にかけて畝立てを行い、堆肥や腐葉土を入れた場合、2週間~1ヵ月後から植え付け可能になります。」といったまでで、

土のステージを加味して、堆肥の量を加減して、腐葉土は多めがいいかと思います。今まで化学肥料農薬の場合、土の中の腐植が少なくなっていれば、腐葉土は貯え(未来の腐植)になるからです。

堆肥は、未熟なものや1㎡に3ℓ以上入れなければ、そんなに悪さしません。

ただし、鶏糞堆肥と書いてあるものは、ほぼ鶏糞なので、堆肥効果(土フカフカ効果)はあまり期待できず、養分ばかりなので、入れすぎると過栄養で病虫害が集まってきます。

自然菜園は、連作畝を除けば、夏畝と冬畝を交互に育てることが肝要なので、夏畝と冬畝の数を1:1にしておくことが大切です。

来年夏畝にする場所にネギを育てておくと、夏野菜はよく育ちますよ。

畑がどこかわかりませんが、ニンジンは7月が一般的なので、6、7月に引っ越し前に土づくりに行くのか、ニンジンを育てる前にカブを育てるとよく育つので、9月にカブを育てて、来年からニンジンにするなど菜園プランが大切です。

菜園教室でおすすめなのは、『自然菜園見学会コース』年4回がランチ付きで超お奨めです。単発参加できますので、是非一度遊びに来てくださいね。http://www.shizensaien.net/nagano_kengaku/index.html
返信する
Unknown (まっす)
2019-04-12 06:55:41
アドバイスありがとうございます!
夏、冬1:1ですね。冬は3畝ぐらい畝立てして、他は大麦や緑肥ミックスでばらまこうかなと思いましたが、頑張って全部畝立てしてみたいと思います!堆肥についても承知しました!
岡山ですが鳥取側の雪が降る場所に引っ越します。夫が先行して引っ越すので、にんじんだけ植えてもらうかなと思います。
また質問させてください。ありがとうございました^_^
返信する
ご質問ありがとうございます。 (竹内孝功)
2019-04-12 07:04:34
まっすさんへ

そうですか。お役に立ててよかったです。

雪が降る場所は、作物が美味しいのでいいですよ~。

また何かございましたら、ご質問ください。
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