無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

畑で腐植を造る耕し方(トラクター編)

2010-12-24 07:43:57 | 自然菜園の技術 応用
本日、

「土作り」という言葉は面白いと思う。
土は作ることができない。とはいえ、人が関わり野菜を育てることで、土は野菜が育てやすくなることも事実。

・堆肥を入れて鋤き込む
・緑肥を育てて鋤き込む
・耕さずに有機物を重ねていくなど
いろいろな土作りの方法があります。

何を育てたいかによっても変わってきます。
そこで育つものを育てるといった考え方もあります。

今回は、有機農業の知恵を借りて、まずは野菜が育つように土作りをしてから、
徐々に、投入量を減らし、自然に育つ畑になるように、3年計画でやってみようと思います。


この畑は以前は、桜を植えていたため土壌診断の結果も悪く野菜が育たない状況でした。

そこで、今年の春の段階で大豆の栽培も難しいと予想されたため、堆肥で緑肥を育て鋤き込んでから、大豆を育てました。

しかし、今年は地域全体で暑さのため大豆の出来は良くなく、この畑でも例外に漏れず大豆の実つきが悪かったです。

暑さ対策で、草マルチをしたため畑全面枯れた草で覆われています。

来年は、野菜を育てるための土作りをしたいと思います。


そこで、あまりにも有機物・腐植の少ない畑(今まで野菜を育てたことがない畑)なので、
そのまま草を鋤き込んでも分解してくれる菌や土壌生物が少ないため、
写真にもあるあるものを使って、今回は大胆な手を使ってテコ入れしました。


写真の有機物は、エノキ(きのこ)の廃菌床です。
材料は、トウモロコシの芯を砕いたものに、米ぬかとエノキの菌糸を混ぜたもので、
一般的なエノキは、このポットで栽培されています。


それを機械で、粉砕し、軽トラに積み込みます。


この使い終わった菌床(廃菌床)には、まだ養分がたくさん残っています。
そのため、肥沃な畑などで使用すると、養分過多で野菜の病虫害が発生してしまいます。

ところが、今回うちの畑のように、まだ畑の土になっていない痩せている畑では、
枯れた草などをそのまま鋤き込んでも分解する力がないため、今回のように廃菌床を撒いてから鋤き込みます。



今回大変だったのは、トラクターが小型だったので、
ロタリーの歯に草がからみつくため1列ずつからみついた草をのこぎり鎌で取り除いてあげるため、
約1反(1000㎡)の畑を耕すのに、1時間位かかりました。


耕した後の写真です。


耕す深さは5㎝程度、けして深くは耕しません。
深く耕すと廃菌床の菌は、活動できず死んでしまいます。
土と草と廃菌床が浅く混ざっている程度がちょうどいい深さです。

廃菌床を鋤きこむときは、前日に雨が降り、曇りの日が最適です。
廃菌床は、すぐに鋤き込まないと腐敗しやすいものです。
晴天の日では、菌が死んでしまうので、曇りが最適です。

12月~3月まで3カ月の間、時間をかけて草を分解し、土に還してくれます。
3月になったら、深く耕して完了させます。
今年の春先に、土壌分析をもう一度して、その結果を見てみようと思います。

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コメント (2)
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