映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

「アンソロジー カレーライス!! 大盛り」杉田淳子編 

2018年11月09日 | 本(エッセイ)

豪華著者陣で贈る、大盛りカレー

アンソロジー カレーライス! ! 大盛り (ちくま文庫)
杉田 淳子
筑摩書房

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鼻をくすぐるスパイスの香りと、舌にピリリと残るほど良い辛さ
―老若男女に愛される"日本人のソウルフード"カレーライス。
こだわりの食べ方・調理法からカレーにまつわる家族や友人の思い出、
そしてもちろん国内外で食べた忘れられない絶品カレーの味まで、
作家・著名人が綴った至高のカレー・エッセイをボリュームたっぷり44篇収録。
読んだら絶対カレーが食べたくなる?!

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多くの作家・著名人のカレーライスについてのエッセイを集めたアンソロジー。
この、著者陣がなんとも豪華なのです。

池波正太郎、向田邦子、林真理子、
井上靖、安西水丸、伊丹十三、北杜夫・・・

特にピックアップしたのでなくて、載っている順にご紹介しただけなんですよ。
全44名、44編。
これを集めた方の執念に敬意を表したくなります。


こう言ってはなんですが、すでに鬼籍に入られて久しい方のものもありますが、
そうした方の多くが言っているのが
「カレーライス」か「ライスカレー」かの問題。
今の若い方ならなにそれ?と思うかもしれませんが、
確かに、私が子供の頃でしょうか、呼び方を「カレーライス」か「ライスカレー」か、
などという論争がありました。
今どきライスカレーなどという人は珍しいかな。
年月が「カレーライス」に淘汰したようです。


また、昔の方ほど小さい頃に家で食べた小麦粉とカレー粉で作ったカレーが懐かしいとおっしゃいます。
しかしこだわる方は何種類ものスパイスを使って作らなくては・・・とおっしゃる。
本当に、好みは人それぞれですね。
私は、家で食べるカレーは市販のルーで作る何の変哲もないものですが、
じゃがいもを必ず入れるというのがこだわり。
外食で食べるのなら別にいいのですが、家庭のカレーにはじゃがいもが入っているべきです!! 
特に北海道のホクホクしたじゃがいも!!
ま、いずれにしてもこれを読んだら絶対にカレーを食べたくなる。
それは間違いありません。

「アンソロジー カレーライス!! 大盛り」杉田淳子編 ちくま文庫
満足度★★★☆☆

 



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