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映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

「マスカレード・ホテル」東野圭吾

2014年08月22日 | 本(ミステリ)
今後も楽しみなコンビ

マスカレード・ホテル (集英社文庫)
東野 圭吾
集英社


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都内で起きた不可解な連続殺人事件。
容疑者もターゲットも不明。
残された暗号から判明したのは、
次の犯行場所が一流ホテル・コルテシア東京ということのみ。
若き刑事・新田浩介は、ホテルマンに化けて潜入捜査に就くことを命じられる。
彼を教育するのは、女性フロントクラークの山岸尚美。
次から次へと怪しげな客たちが訪れる中、
二人は真相に辿り着けるのか!?
いま幕が開く傑作新シリーズ。


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新たなヒロイン&ヒーローと銘打った、東野圭吾さんの新シリーズです。
捜査の必要のため、
若き刑事新田浩介がホテルマンに扮し、潜入捜査をすることに。
しかしいきなり刑事が「お客様」相手のフロントが務まるはずもない。
フロントクラークとして優秀な山岸尚美が指導に付くことに。


始めのうちは、ホテルを訪れる厄介で我儘な客にどのように対処するのか、
そのような実例のエピソードが幾つか並びます。
始め嫌がっていた新田も次第にフロントとしてのコツを体得し、
ホンモノに近づいていくわけですが・・・。
しかし終盤驚かされます。
ただのエピソードの一つと思っていた出来事が、実は事件の核心であったなどと・・・。
あまり詳しく言うのは、ミステリではご法度なので、やめておきますね。
いやはや、さすが東野圭吾さん。
うまく嵌められました。


ミステリでは、ホテルというのはなかなか面白い場ですね。
まもなく出るシリーズ第二弾は、「マスカレード・イブ」すなわち
本巻の事件以前のことのようです。
本巻を読んでしまった以上、そちらも読みたくなりますね。

「マスカレード・ホテル」東野圭吾 集英社文庫
満足度★★★☆☆