独自の道を歩み始めた・・・
* * * * * * * * * *
ヤガを脱出しようとして捕らわれの身となったフロリーが、
見知らぬ場所で目を覚ます
──グイン・サーガ130巻『見知らぬ明日』はそんなシーンで幕を閉じました。
そしてそれは栗本薫によるグイン・サーガの最後の場面でもありました。
しかし今、途絶したその場所から物語が動きはじめます!
〈新しきミロク〉に捕らわれたフロリーとヨナを救出すべく、
スカールが、ブロンが、イェライシャが、ヤガの神秘の深奥にいどむ!
* * * * * * * * * *
語り継がれる「グイン・サーガ」の第3弾。
実は五代ゆうさんの著による「131巻」を、
私らはさんざんけなしちゃったよね・・・。
まあね。悪いけど、「品格がない。デフォルメしすぎ。」
なんて感じでね。
だから実のところ本巻を読むのも若干躊躇があったのだけれど、
気になるものは気になるのだ!!
で、今回は?
なんというか以前ほどの違和感はないような気がする。
というか、緊迫した場面が多くて
おちゃらけている場合でなくなったのかもしれないけれど・・・。
場面は大きく3つだね。
スカールはスーティーとともに、黄昏の国へ。
大鴉のザザと銀狼ウーラに出会う。
なるほど、この展開は悪くないよね。
これまでのグインの世界がちゃんと生きてる。
スーティーは無邪気で賢くて可愛くて・・・。
きっと大物になるよね。
この物語の将来を握っているのはこの子なのさ!
そしてこの二人はザザに導かれ、また一つ長い旅を始めようとするのか・・・。
それもまた不思議な縁の不思議なストーリーになりそうだな。
それから、ヴァレリウス、リギア、マリウスの一行。
パロを脱出して、ケイロニアを目指しているところだね。
まあ、こちらはメンバー的にもさほど心配はないのだけれど、
特筆すべきはアッシャという少女の登場。
不思議な力を持っているらしい・・・。
と、このあたりで栗本グインから離れていきそうなんだけど、
それもいいかな?という気にさせられました。
そうなんだよね。いずれ、新たな道を行かねばならないのだから・・・。
さて問題は、ブロンとイエライシャという意外な組み合わせの二人が、
ヤガのミロク教の本拠へ乗り込む所。
力技では無理なのはわかっているけど、この手は、あまりにもブロンが気の毒というか・・・。
いや~、びっくりしたよね。
恐れ入りました。
五代ゆうさん、あなたは栗本薫に並ぶ奇想の持ち主です!
前回けなしたことは謝りますです!!
なんでもいいから、フロリーとヨナを助けてあげて・・・
というわけで、ストーリー的にはとてもおもしろくなってきてしまった(?)ので、
続きもきっと読むと思います。
ただ、描写がかなりグロテスクなところがあって・・・
そこまでしなくてもって、思わなくもない。
それもメリハリの内、と思うことにしますか・・・
「グイン・サーガ133 魔聖の迷宮」五代ゆう
奇想度★★★★☆
満足度★★★★☆
魔聖の迷宮 (ハヤカワ文庫JA) | |
天狼プロダクション | |
早川書房 |
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ヤガを脱出しようとして捕らわれの身となったフロリーが、
見知らぬ場所で目を覚ます
──グイン・サーガ130巻『見知らぬ明日』はそんなシーンで幕を閉じました。
そしてそれは栗本薫によるグイン・サーガの最後の場面でもありました。
しかし今、途絶したその場所から物語が動きはじめます!
〈新しきミロク〉に捕らわれたフロリーとヨナを救出すべく、
スカールが、ブロンが、イェライシャが、ヤガの神秘の深奥にいどむ!
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語り継がれる「グイン・サーガ」の第3弾。
実は五代ゆうさんの著による「131巻」を、
私らはさんざんけなしちゃったよね・・・。
まあね。悪いけど、「品格がない。デフォルメしすぎ。」
なんて感じでね。
だから実のところ本巻を読むのも若干躊躇があったのだけれど、
気になるものは気になるのだ!!
で、今回は?
なんというか以前ほどの違和感はないような気がする。
というか、緊迫した場面が多くて
おちゃらけている場合でなくなったのかもしれないけれど・・・。
場面は大きく3つだね。
スカールはスーティーとともに、黄昏の国へ。
大鴉のザザと銀狼ウーラに出会う。
なるほど、この展開は悪くないよね。
これまでのグインの世界がちゃんと生きてる。
スーティーは無邪気で賢くて可愛くて・・・。
きっと大物になるよね。
この物語の将来を握っているのはこの子なのさ!
そしてこの二人はザザに導かれ、また一つ長い旅を始めようとするのか・・・。
それもまた不思議な縁の不思議なストーリーになりそうだな。
それから、ヴァレリウス、リギア、マリウスの一行。
パロを脱出して、ケイロニアを目指しているところだね。
まあ、こちらはメンバー的にもさほど心配はないのだけれど、
特筆すべきはアッシャという少女の登場。
不思議な力を持っているらしい・・・。
と、このあたりで栗本グインから離れていきそうなんだけど、
それもいいかな?という気にさせられました。
そうなんだよね。いずれ、新たな道を行かねばならないのだから・・・。
さて問題は、ブロンとイエライシャという意外な組み合わせの二人が、
ヤガのミロク教の本拠へ乗り込む所。
力技では無理なのはわかっているけど、この手は、あまりにもブロンが気の毒というか・・・。
いや~、びっくりしたよね。
恐れ入りました。
五代ゆうさん、あなたは栗本薫に並ぶ奇想の持ち主です!
前回けなしたことは謝りますです!!
なんでもいいから、フロリーとヨナを助けてあげて・・・
というわけで、ストーリー的にはとてもおもしろくなってきてしまった(?)ので、
続きもきっと読むと思います。
ただ、描写がかなりグロテスクなところがあって・・・
そこまでしなくてもって、思わなくもない。
それもメリハリの内、と思うことにしますか・・・
「グイン・サーガ133 魔聖の迷宮」五代ゆう
奇想度★★★★☆
満足度★★★★☆