映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

2007年07月31日 | 映画(は行)

ハリー・ポッターの5作目ですね。
やっと、というか、早くもというか・・・。
そう、実はね、もう飽きたというか、めんどくさくなったというか、まあ、せっかく今まで見たんだから、見てみるかという義務感みたいなもんだったんですよ、ホントは。
さすがに、長いですからねえ。
ところが、けっこうよかったと思う。
ほう、どこが気にいりましたかね?
なんだか、みんなの成長が感じられました。そりゃ、実際には5年以上たっていて、少年が青年になっていく過程をつぶさに見ているわけで、当然いやでも成長はするけどね、ストーリーとしての話ですよ。
そういうけど、本は読んでるんだよね。
そりゃよんだけど、ほとんど覚えてなくてさ。というか、この間読んだ6作目も、忘れてるよ~。
まあ、映画を見る楽しみがあって、よろしいことで・・・。
えーと、いつもハリーはみんなから浮いている感じじゃない? 何かしら特別視さてれ、仲間はずれのことが多い。
前作なんかは特にね。
今回も、初めのほうはそうだったんだけど、有志で魔法の自主特訓を始めて、ダンブルドア軍団を結成したあたりから、みんなの気持ちが一つになって、ハリーもリーダー的存在になって、自信をつけていく。
こういう成長するストーリーに、私は弱いのよ~。
そこのシーンが、一番よかったなあ・・・。
ああ、それとあれでしょ。
そう、ハリーのキスシーンよっ!あの、かわいかった少年が、見事に青春してますね~。うるうる。
それ、ほどんど、オバサン的感慨だと思うけど・・・。
いいのよっ!
それにしても、あの規則規則でがんじがらめにする、ピンクの悪魔、アンブリッジにはまったく腹が立つ。
政治が教育に介入すると、ああいうことになるという・・・。
あ、そんな高尚な問題だったんですか?
いえ、勝手に、思っただけですが。
・・・ところで、そのアンブリッジ先生役のイメルダ・スタウントンといえば、あの「ヴェラ・ドレイク」をやった方ではありませんか!!
そうそう、絶対見たことあると思ったんですよ! あの、善良のカタマリみたいな役をやった人がねえ、ピンクの服でいかにも優しそうな顔して、やることがえげつないったら!
いやいや、つまりこんな子供向け作品でも、すごい名優のラインナップということなんですよー。あ、そういえば、この間から字幕と吹き替えにこだわっていたようだけど、当然見たのは字幕版ですか。
もちろんですよ~。吹き替えはお子様がうじゃうじゃいて落ち着かないじゃないですか。字幕版はすいていて、静かで絶対いいですよ。
そうそう、初めのほうで夜のロンドンの空をハリーたちが箒で飛びまわるシーンがあってですね、ああいうのはちょっとわくわくします。
おとぎ話が現実と融合する感じ。
ロンドンの「マグル」の世界の地下に、魔法の世界がある、というのもね。ちょっと想定として楽しい。
それから、ウィズリーの双子の兄ちゃんたち、前から、好きだったんだけど、今回もやってくれましたねえ。
こんな窮屈な学校とはおさらば!と、見切りをつけて出て行くのにも、あの派手さ。楽しかったですー。
結局ずいぶん気に入ったんですね?
・・・、なぜか、そうみたいですね・・・?、今までより、派手さはないかも知れないけど、私は好きです。 あ~、でも、今回マルフォイの出番がちょいとしかなかった。
え~っ。マルフォイが好きなの?
いや、マルフォイは大嫌いだけどさ、あの子、結構ハンサムじゃん。ちょっと、じっくり成長した顔を見てみたかったんだけど。
はいはい。残念でしたね。たぶん、次回はたっぷり見られますよ。そういう話だったと思うし・・・。
楽しみにしまーす!

2007年/イギリス=アメリカ/138分
監督:デイビッド・イェーツ
出演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、イメラルダ・スタウントン
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」公式サイト