映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

「TOGI+BAO」主婦的感想

2007年07月12日 | コンサート

「TOGI+BAO/Out of  Border」全国ツアー 

2007/7/11 札幌コンサートホールKitaraにて。
東儀秀樹とそのユニットBAOのコンサートです。
2005年から年に一度のツアー、私もこれで3度目。
なぜか必ずチケットを買ってしまう。

篳篥。
読めませんよね、絶対。・・・「ひちりき」です。
それと、笙(しょう)。
雅楽の楽器です。
これはほとんど神道とか、平安時代の雅(みやび)の世界ですが、この超伝統的楽器で奏でるポップス、クラシック、ジャズ。
伝統と現代がうまくマッチして一種独特な世界を作ります。

BAOは上海でオーディションをして集めたというイケメン中国青年たち。
二胡、笛、琵琶、いずれもうなってしまいたくなる超絶技巧をこなす面々です。
この中でも、二胡のツァオ・レィは、特に華があるというか、つい視線がそちらへ行ってしまうのですね・・・。
なんというか、とにかく素敵。かっこいい。カワイイ。
正直私は東儀秀樹はほとんど見ていなかった・・・。
このノリはほとんどヨン様に付きまとうおば様たちと同じだ・・・。すんません。

私はポップな曲より、じっくりしっとりした曲の方がすきですね。
定番の「春色彩華」は楽しいけれども、トリを飾るにふさわしい「大河悠久」にはやっぱりしびれます。
たとえば、海のように広い黄河の流れに船を出して旅をしている。
とうとうたる河の流れ、強い日差しで水面が光る。
その河の上を渡る風をも感じるような・・・
この曲は実に名作。
近頃、「のだめカンタービレ」で、すっかりおなじみになってしまった「ラプソディ・イン・ブルー」。
これを、千秋先輩よろしく東儀秀樹が指揮をとって、BAOが演奏。とても楽しかった。
アンコールでは、なんと「夜空ノムコウ」。東儀秀樹のラップにも驚いた!。

Out of Border。
伝統を越え、国境を越え、ジャンルを越えて。
若い人たちが、伝統をしっかり踏まえつつ、さらに自由に翼を広げている。
私はこんな風な音楽がとても気に入っています。

PS
この夏の時期、キタラの中庭でコンサート前にクイッとやる、ビール。
至福の時です。