keep walking.



クリエイティブの大先輩であり、心の師匠であり、自分にとってずっと憧れの存在だった人が亡くなった。
あの人の企画、あの人の作品、そしてあの人の背中を追い続けたクリエイティブの人は多いはずだ。
最初にお会いしたのは某新聞社主催のとある広告賞の受賞パーティー。 
僕の作った広告を、真摯にそして厳しく批評してくださった。
その一つ一つの短い言葉には、一瞬息が詰まって返答が出来ないほど自分の弱点が並べられていた。
それ以来、まるでスイッチを切り替えるように、僕の仕事のスタンスも方向を変えた。
そして毎日、その方向の先にある遠くの場所を追い続けてきた。
年月は経ち、少しだけ高い所から視界も広くなったけれど、いまだにその場所がはっきりと見えることはない。
むしろ今の自分の立場を考えると、その場所に辿り着くことは難しいことだけれど、
あの人の歩いた道が見える限り、すこしでも遠くへ、その場所へ、近づきたいと思う。


それには、毎日、歩き続けるしかない。





心に残る言葉と、進むべき道を示してくださった事に心から深謝。
ご冥福をお祈りいたします。