男性 53.6%(2人に1人)
女性 40.5%(2人に1人)
日本で一生のうち種類を問わずなんらかのがんで死亡する合計の率(割合)
男性 26.1%(4人に1人)
女性 15.9%(6人に1人)
出典 http://www.fpcr.or.jp/pdf/statistics/fig09.pdf
公益財団法人 がん研究振興財団発行 「がんの統計‘11」
率直な疑問なんですが、一生のうちがんに罹患または死亡する人って本当にこんなに多いのでしょうか?
おまけに罹患後死亡する割合は男性なら2人に1人、女性なら3人に1人となりますよね。
そんなに治癒率って低いですか?
知人、有名人併せて体感ではそんなに感じません。
もちろん死亡した人の死因を私がすべて知っているわけでもなく罹患した人のすべてががんだとカミングアウトするはずもないので実際はわかりませんが。
1.日本の最新がん統計まとめ
- 2009年にがんで死亡した人は344,105例(男性206,352例、女性137,753例)。
- 2005年に新たに診断されたがん(罹患全国推計値)は676,075例(男性390,835例、女性285,240例)。
●2009年の死亡数が多い部位は順に
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | ||
男性 | 肺 | 胃 | 肝臓 | 結腸 | 膵臓 | 結腸と直腸を合わせた大腸は3位 |
女性 | 肺 | 胃 | 結腸 | 膵臓 | 乳房 | 結腸と直腸を合わせた大腸は1位 |
男女計 | 肺 | 胃 | 肝臓 | 結腸 | 膵臓 | 結腸と直腸を合わせた大腸は3位 |
●2005年の罹患数(全国推計値)が多い部位は順に
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | ||
男性 | 胃 | 肺 | 前立腺 | 結腸 | 肝臓 | 結腸と直腸を合わせた大腸は2位 |
女性 | 乳房*1 | 胃 | 結腸 | 肺 | 子宮*1 | 結腸と直腸を合わせた大腸は2位 |
男女計 | 胃 | 肺 | 結腸 | 乳房*1 | 肝臓 | 結腸と直腸を合わせた大腸は2位 |
*1上皮内がんを含む。
- 1993年から1996年にがんと診断された人の5年相対生存率は49.2%(男性45.1%、女性54.8%)。
2.がん死亡
1)どの部位のがん死亡が多いか
●その他の部位の死亡数(2009年)
性別 | 口腔・咽頭 | 喉頭 | 皮膚 | 膀胱 | 腎臓など | 脳・中枢神経系 | 甲状腺 | 多発性骨髄腫 |
男性 | 4,687 | 903 | 620 | 4,478 | 4,586 | 1,027 | 511 | 2.089 |
女性 | 1,859 | 79 | 695 | 2,147 | 2,582 | 783 | 1,068 | 1,995 |
2)どの部位のがん死亡が多いか~年齢による変化
- 男性では、40歳以上で消化器系のがん(胃、大腸、肝臓)の死亡が多くを占めるが、70歳代以上ではその割合はやや減少し、肺がんと前立腺がんの割合が増加する。
- 女性では、40歳代では乳がん、子宮がん、卵巣がんの死亡が多くを占めるが、高齢になるほどその割合は減少し、消化器系(胃、大腸、肝臓)と肺がんの割合が増加する。
3)部位別のがん死亡率(1年間に人口10万人あたり何人死亡するか)
- 2009年のがんの死亡率(粗死亡率)は男性性336.4、女性213.6(人口10万人あたり)。
- 多くの部位、特に、口腔・咽頭、食道、肝臓、喉頭、肺、膀胱で男性が女性より粗死亡率が高い。
- 甲状腺では女性が男性より死亡率が高い。
4)がん死亡率~年齢による変化
◆全がん
- 男女とも、おおよそ60歳代から増加し、高齢になるほど高い。
- 60歳代以降は男性が女性より顕著に高い。