勉強していたら口がさびしくて夜遅くについついコーヒーを飲んでしまったせいで眠れぬ夜を過ごしておりますが、金曜の夜はこうして生活リズムの乱れのトリガーとなりがちであります。医大生・たきいです。
風呂入りにいくかと、勉強を一時中断して部屋に着替えとタオルを取りに行った。まだここは風呂ではないのに、部屋に帰るまでにいくつもの上裸の男たちが目に入った。
ただいま医学部寮に上裸の男たちが急増している。それにお互いの胸元をまさぐりあっている男二人組までいるではないか。頭が痛くなりそうだったが、なるほど、後輩たちが友達同士でＯＳＣＥの勉強をしているらしい。ＯＳＣＥとはいわば医師の仮免許取得のための実技試験のようなもの。ここで診察技術を学ぶ。そういえば去年の今頃自分たちも練習していた。胸部診察の練習を始めるとだんだん服を着るのが面倒くさくなってきてお互い上裸のまま聴診器を使って胸の音を聞きあうのがあるある。ちょっと女子たちの練習風景が気になるのもあるある。がんばれ後輩たち。
自分たちの寮のラウンジに戻ると、またもや上裸の男に出くわした。なるほどここにもＯＳＣＥ、いや、君は去年受験し終わっているはずである。淡々とピストン動作。背部の美しい筋肉を露わにしながら黙々と腕立て伏せに励んでおられる。
「風呂あと１０分待って」
ガチ運動部には頭が上がらない。
（試験前はオーバーカロリーになりがちな人(笑)）
