医大生・たきいです。

医大生的独言。

医大寮男子風呂の秘密

2015-09-28 23:59:59 | 医大生的生活

もらいもののマックともらいもののビールで夕飯が済みました。1円も使っていなくてなんだかすいません、ごちそうさまでした。医大生・たきいです。






「奥ね」
「あー、はいはい」

と二つ返事で風呂道具を取りに各自の部屋に戻った我々は、数分後に寮の大浴場へと再集合することとなった。寮にはふたつ風呂がある。「手前」と「奥」とで言い分けることになっている。

先に風呂場についたぼくは、隣に椅子を持ってきて洗い場を陣取る。陣取るといっても風呂場の椅子を取ってきてあげるだけ。毎年新入生が入ってきたころの春先は混み合うのだけれど、その時期くらいしか大混雑という瞬間はないからそう頑張らなくともゆったり風呂には浸かれるのだ。運動部の部活終わりと遭遇すると悲惨なのだけれど、本能的にその時間の風呂だけは断じて避けるような習性に上級生になるとなってくる。だから混んでいていやだなと思うことはほとんどない。一説によると、季節が進むにつれて日常に疲れた医学生男子たちがだんだん風呂に入らなくなるという噂があるけれどそれは真なのか。あまり追求したくない話題ではある。

「ここに陣取るとは流石わかっておるな」

どこも隠すことなく大男がやってきた。この寮の暗黙の了解として、陰部を隠して風呂に入る奴はおかしいという風潮がある。この習慣のせいで余所の共同浴場にいったときには恥をかくというのがあるあるだ。これぞ世間の非常識。

医大生というのはなんだかんだ勉強好きなので、洗い場から勉強の話が聞こえてくることも多い。下の学年のときは謎だった先輩たちの会話も、今では会話に出てくる単語すら聞いたことがないというようなことはなくなってきた。こんなところでも自分の成長を感じたりもする。

医大生とはいえおおむね20代の男子。たまに聞き耳を立てて他のグループの話を聞いていると、恋愛の悩みだったり日常生活への愚痴だったり先生への悪口だったりと、みんな青春を謳歌しているのだな妙に安心できるのだ。

「今晩の会議は話が進んで有意義だった」

と、うちらはうちらで思い思いの会話。一日で一番リラックスできる時間でもある。

暖簾をくぐって

「じゃあまた明日な」

と、ごあいさつ。もう疲れたと思いがちな医大生生活も風呂場があるから頑張れている。そんな気もする。







(8:50集合という学生に優しいスケジュールにも関わらず朝辛いと思うくらいにはシルバーウィークボケしている人(笑))

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