医大生・たきいです。

医大生的独言。

臨床医学概論わず

2014-11-12 15:55:23 | 医大生的生活

ようやく試験は4科目終了。こんなにも疲労困憊ですがまだ半分です。今日の科目は範囲が内科ほぼ全部という、医学部6年間のカリキュラムのうちまだ半分にも達していない我々にはやや無茶振り気味な試験でありました(笑)。今年からの新科目故に過去問もない。分からなかった問題は全く分からなかったわけです。この感覚はセンター試験を高校1年生のときに解いてみた時の焦燥感に通ずるものがあります。今は目の前の試験のことしか考えられないけれど、確かに冷静に考えてCBTまであと3か月なんすよね。残す4科目の試験終わったら内科系の科目全般的に復習しないとまずい。試験場から退出するときに科目責任者の先生から「たきいくんどうだった?」と尋ねられてしまってなおさらそう思ったわけです(笑)。あー、勉強しよ。医大生・たきいです。




勉強中。某マイナー科のドクターの先生とおしゃべりしたことを思い出した。夏ごろのことだったかな。「鉄欠乏性貧血」を疑った患者さんがいて、検査に「血清フェリチン」をオーダーしたのだとか。「鉄欠=フェリチン低下」はこの業界の常識。昔はその「血清フェリチン」だけしか計測しなかったらしいのだけれど、今はそれに加えて「TIBC」というのも測る。そのことをご存知なかったその先生は、検査の人から

「他の内科の先生はTIBC測ってますけどいりませんか?」

と言われて

「それでお願いします」

と返したのだとか。要はその先生のイイタイコトは、医学生がよく聞かされるフレーズランキングの上位に君臨するであろう「医者は生涯勉強の人生だよ」というやつだったらしい。当時夏休みだったし血液内科など頭に何も残っていなかったわたくしは

「TIBCってなんでしったっけー」

という極めて頭の悪い返答をし、
さらには

「現役医大生クンが知らないんだったらしょうがないかなハハハ」

と返ってきてしまったという終始実に残念な会話だったと記憶する。





けれども。昨晩勉強していて、“TIBC”は今の時代常識なんだと気がついた。

これが医学の進歩というやつか。具体例をもって実感する。







(試験期間は食べることしか楽しみがない人(笑))

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
TSAT (sai)
2014-11-16 06:47:23
Fe/TIBC(=Fe+UIBC)=TSAT
で一度調べてみて下さい。
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saiさんへ (たきい)
2014-11-16 09:41:08
臨床ではTIBCの値を使わないのですね…
TSAT、記憶しておきます。

勉強になりました。本文中の先生も勘違いしていたのでしょうか苦笑
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フェリチンは (sai)
2014-11-16 21:18:31
炎症があると高値で慢性炎症ではFeもTIBCも低下します。
また非特異的な腫瘍マーカーとして用いることもあります。
鉄代謝マーカーとしてのヘプシジンも一度見て下さい。

この辺見とけば鉄代謝に関しては相当勉強できますよ。

(上から目線でごめんなさい。私は息子がたきいさんと同じ医学科3年のおじさん内科医です。)
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sai先生へ (たきい)
2014-11-16 22:16:30
一回は勉強したはずなのですが、そのあたり理解が浅いようで情けない限りです。
火曜日に小児科の試験があって、鉄欠近辺の問題も出そうなのでもう一度勉強してみます。

息子さんが私と同学年なのですか!
医学部の勉強は辛いですが、sai先生の息子さんに負けないようにがんばります笑

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