ショウガ科、Zingiberaceae、ショウガ(ヘディキウム)属、インド、ヒマラヤ地方、ネパール、ブータン原産の多年草、
学名:Hedychium gardnerianum、
和名:カヒリジンジャー、キバナシュクシャ(黄花縮砂)、へディキウム、ジンジャーリリー、
英名:Kahili Ginger、Ginger Lily、Kahila Grand-lily、Ker-Gawl、Yellow Ginger Lily、
葡名:Jarroca、Rocca、Cana-rocca、Gengibre-selvagem、
2014年9月25日、2016年9月25日、ポルトガル、バイラーダ地方で撮影、
草丈は80cm~3m、主な開花期は8月~10月、温帯・熱帯アジア、マダガスカルにおよそ50種が分布する球根植物。香味野菜として使うショウガ(Zingiber officinale)とは草姿こそ似ているが違う植物(同科だが属が違う)。一般的に「ジンジャー」と言えばショウガのことを指すが、園芸ではショウガ科ヘディキウム属の植物を指す。
先端の尖ったやや細長い葉を2列に並べて上に伸びていく。開花期は夏から秋で、黄・白・赤・オレンジ色の花を穂状に咲かせる。花は強い芳香を放つものもある。属名のヘディキウムはギリシャ語のへディス(甘い)とキオン(雪)からきており、コロナリウム種が純白で強い香りを放つ花を咲かせるところによる。日本にはコロナリウム種が江戸時代末(1850年頃)に入ってきたのが最初とされる。(ヤサシイエンゲイより)
カヒリジンジャーはホワイトやイエローと同じ多年草で、草丈は1.5m~2.5m。花のまとまり(花序)は30cm~50cmと、かなり大型だが、花(雄しべの変化したもの)のひとつひとつは小さめ。ネパールからシッキムにかけてが原産と言われている。
香りの弱いのが特徴。ハワイ語のカヒリとは、ハワイ王朝が日本の毛槍にヒントを得て制作した徽章を指す。ハワイ名の付いた植物だが、これは近年になって付けられたもの。カヒリジンジャーはジンジャー類のなかでもとりわけ繁殖力が強く、実際、ハワイ島のキラウエア火山周辺では大繁殖している。日本でも外来生物法でリストアップされている要注意植物のひとつ。
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