山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

斬新な野菜「プチベール」

2015-01-31 20:51:10 | 特産品・モノ
 道の駅の野菜直売所で「プチベール」を買う。
 見慣れない野菜だが、どんなものか好奇心が沸いてくる。
 町内の若手農家が出荷している。
 しかも、糖度がイチゴ並みで、カロチン・ビタミンC・カリウムが断トツだという。

           
 油とラッキョウ酢で炒めてみる。
 食感は存在感もあり、キャベツに近い味だ。
 ひと口サイズで食べやすいのがいい。

 原産は静岡で、芽キャベツとケールを掛け合せたものだという。
 「プチベール」とはフランス語で、「小さい緑」という意味の気障な輩である。
 栽培したくなってきたが、相変わらず自信がない。
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煤も積もれば山となる

2015-01-30 22:11:28 | 屋外作業
 きょうは一日中雨だった。
 東京では数センチの積雪でニュースになってしまう。
 久しぶりに安心して寝坊ができた。

 昨日のうちに、ダルマストーブの煙突掃除をやっといて正解だった。

                         
 煙突掃除は多少慣れてきたとはいえ、煤を散らばらないようにするのはけっこう難しい。
 粒子が細かいのでマスクを着用する。
 煙突のつなぎをはずすときのタイミングをうまくやらないと煤が思わぬところに落下してしまう。

                       
 コナラの枝葉も燃やしているので、葉っぱがそのまま炭になっているのもあった。
 これだけ詰まってしまえば部屋中が煙だらけになるわけだ。
 オイラのそばに来たとき臭いのは、この煙のせいだぜ。

           
 煤はバケツの三分の二くらいを占めた。
 その日の夜、さっそくストーブで燃やしてみたところ、快調そのもの。
 こんなにも違うのかというくらい煙が外に出ない。
 
 日本も世界も殺戮のニュースに満ち満ちているが、煙突掃除はなんと平和な作業ではないか。
 ただしその根源は、帝国の「負の遺産」を考えなければ、お互いが繋がることはできない。
 日本も帝国陣営に遅れて参画したものの失ったものがあまりに大きい。
 そのボディーブローがいまになって効いてきたのだ。
 その大きな一歩が「オーム事件」だと思う。

 炬燵から見えるバーチャルな画像を見ながら、きょうもみかんを食らうのだった。 
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ミニカボチャをダッチオーブンでホカホカ

2015-01-29 21:18:05 | 食彩・山菜・きのこ
 先週、ミニカボチャをダッチオーブンに入れて、ダルマストーブの上で蒸し焼き。
 毎日のように食べることができた。
 とにかく、天然の甘味がそのまま食べられるのがいい。

       
 癖になって、今週もミニカボチャをダッチオービンへ。
 料理しないでそのままスプーンでほじりながら食べられる気安さがすばらしい。
 大量にあったミニカボチャもそろそろ終わりそうだ。

                     
 このところは皮ごと食べている。
 サツマイモとカボチャの蒸し焼きが毎日のように食卓を飾っている。
 インドアでアウトドアの醍醐味を味わえるのがなにより。

 水を使わなくてすむので栄養も逃げないし、ガス代もかからない。
 焚き木はわが山と地域から調達する地産地消とござーい。
 この豊かさは都会では味わえない。
 
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畑の片付けも後回しできない

2015-01-28 21:30:52 | 農作業・野菜
 畑のあちこちに支柱や枯れたままの野菜の残骸が残っている。
 きょうの天気は小春日和のような陽射しだったので、畑の片づけを行う。
 なた豆は結局霜にやられて大失敗。
 長い竹の支柱をいっぱい使った割には成果がゼロ。

                     
 支柱の片づけにも時間がかかる。
 これを春まで残しておくと、けっきょく畝作りや種まきが遅れてしまう。
 片付けというとつい後回しにしてしまう。
 
 夕方、包丁を売りに来た業者がいた。
 こんな中山間地で訪問販売は成り立つのだろうか、と同情する。
 夜になったら急に寒くなった。
 近所ではインフルエンザにかかった人もいるという。

 支柱の片付けはほぼ終了できたが、3月にはもう数回やらなくてはならない。
 農業はじつにまめでなくてはできない。
 
                    
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小豆のようなローバイの種

2015-01-27 18:21:21 | 植物
 今月の上旬に川崎へ行ったとき「ソシンローバイ」の花が咲き始めていた。
 花の色はもう少し黄色が強かったけど、ほんのりした甘い匂いを嗅ぐこともできた。
 ついでに、伸びきった徒長枝の剪定も行う。
 紺碧の青空にこの黄色い花がピッタリお似合い。

                    
 花と同時に、種も着いていた。
 まるで、小豆のような赤褐色だが、磨くともっときれいになるよ。
 一昨年春野で撒いた種は残念ながら一粒も芽を出さないでいる。
 
 今年はなんとか顔を出してくれないかなー。
 希望の方に種を差し上げます。
 
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レモンティーを毎日飲むことになった

2015-01-26 22:28:36 | 特産品・モノ
 自然のレモンをいっぱいいただいたので、レモンティーを毎日飲んでいる。
 朝は野菜ジュース、昼は煎茶、夜はほうじ茶というのが大まかな定番だった。
 レモンは朝の野菜ジュースには欠かせない存在だったが、このところ、たびたびのティータイムにはレモンティーが登場となった。

      
 スコットランドのリプトンさんが始めた「リプトン」食料品屋はみるみる大きくなり、日本ではティーバッグが1961年ごろ普及していく。

 100袋入りのティーバッグを買う。
 レモンの酸味もさほど気にならなくなった。

                        
 感心したのは、地球環境保護や茶園で働く労働者の雇用のため、「レインフォレスト・アライアンス」と提携していることだった。

 この非営利国際団体は、森林の伐採などによる生物多様性や気候変動への悪影響を防止するため、地球に優しい持続可能な農園を管理・支援することにある。
 この認証茶園の茶葉100%の紅茶であるということが素晴らしい。

 日本の飲料メーカーもこうしたNPOとの連携をもっともっと深めてもらいたいものだ。
 儲け追求だけでなく、大胆に「フェアトレード」にもどんどんかかわってほしい。
 そんなことを思いながら冷めちゃったレモンティーを飲み干す。
 さらには、わが家にレモンをわざわざ届けてくれた意気の人に感謝しながら。
 
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ミドリムシの仲間「ユーグレナ」を食べる

2015-01-25 19:35:32 | 特産品・モノ
 とある安売りスーパーで微細藻(ソウ)類ミドリムシの仲間の「ユーグレナ」の菓子を買った。
 ユーグレナは5億年以上前から地球上にいたらしい。
 ユーグレナは石垣島で培養されて株式会社「ユーグレナ」が設立され注目を浴びているという。

                         
 ユーグレナは、59種類の栄養素があるだけでなく、免疫機能の向上とかコレステロールの低減とか、に効能があるらしい。

 またそれは食品だけでなく飼料・化粧品・燃料にもなる資源としても注目されているという。
 
 江戸初期に作られた「きなこねじり」は、保存性にも優れていたので北前船の携行食にもなったというが、なかなか味もよかった。
 これからの進展に期待したい。

                       
 また近くの農協で、ハーブ茶も買ってみた。
 それも、天竜茶とジャーマン・カモミールとのブレンドに注目したからだ。
 さらに、過疎で奮闘している天竜・水窪の「アグリ倶楽部」が製造している。

 飲んでみたら、カモミールの味が先行していて緑茶の味がよくわからなかった。
 煎れ方次第もあるのかもしれないが、挑戦する心意気はかいたい。
 レモンを入れてみたらカモミール味も薄まって、ちょうどいい味となった。
 とにかく、地元特産品をどんどん開発してもらいたい。
 
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鹿肉カレーを作る

2015-01-24 20:51:45 | 食彩・山菜・きのこ
 昨年近所からいただいていた鹿肉を冷凍庫から取り出して、鹿肉カレーを作る。
 肉質も柔らかく、言われないとわからないくらいの食感だ。
 なにせ大きな塊なので、肉とジャガイモが同じくらいの量なのだ。

         
 けっきょく、大鍋に移し変えて市販のカレールーも2箱入れて出来上がり。
 この量だと、毎日食べても一週間は十分食べられる。
 チキンカツを載せたり、キクイモのラッキョウ漬けなどを添えたり、飽きないように食べ始めている。

                     
 ニンジン・たまねぎは買ったものだが、ジャガイモはわが家産のもの。
 この鹿も近所に来ていたものかもしれない。
 というのも、鹿の食害がこのところなくなっているからだ。
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二つの『壬申の乱』を読む

2015-01-23 19:21:23 | 読書
 昨日は一日中雨だったので、こういうときは買い物に出かけるか、「雨読」することにするか、どちらかにすることにしている。
 最初に読んだのは、八木荘司『古代からの伝言・壬申の乱』(角川文庫、2007/2)という小説だった。
 天皇候補だった天智天皇の弟大海人皇子(オオアマノオウジ=天武天皇)が吉野に下野したにもかかわらず、大友皇子(=弘文天皇)らの近江朝政権を打ち破るという、古代最大のクーデターだ。
 数十人から決起した大海人皇子軍が現政権に勝利することが可能なのか、前々から大きな疑問だった。

                    
 二冊目は、松本清張『壬申の乱・清張通史5』(講談社文庫,1988.12)だった。
 たまたま入手した二冊だったが、視点が対照的だった。
 八木荘司は、『日本書紀』をベースにして、天武天皇の力量・魅力を中心とするサクセスストーリー。
 松本清張は、『日本書紀』を勝ち組による粉飾歪曲を前提に真実をついていく切れ味が魅力。

 古代は粛清の権力闘争だったことがわかる。
 天皇と二分した蘇我氏を殲滅することに成功した天智天皇は、たしかに猜疑心が強かったのだろう。
 大海人皇子はそれを知っていたので、吉野に逃れてすぐ蜂起準備を進めたのがわかった。

天武天皇即位で、天皇を中心とする中央集権体制が確立する。
 妻である持統天皇(天智天皇の次女)がそれを引継ぐが、異腹の大津皇子が「謀反」発覚で謀略死するなど、いやはや皇位継承は相変わらずのようだ。
 だから、「鎮魂」の寺院建築にも熱心だったんだ。

 歴史家の平板な見解よりも松本清張の推理のほうが説得力がある。
 それは清張文学にあるリアルな人間把握にあるように思えた。 
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密室の壁に空と海があった

2015-01-22 21:20:37 | アート・文化
 とある病院に行ったときのこと、待ち時間の暇をもてあそんでいてなんとなく壁を見たら、目立たない壁に「自由」を見た。
 三日月の陶片だけを貼ったものだった。

                         
 今まで何回か来たことがあるのに、気がつかないでいた。
 そこには海があった。
 そこにはいろんな魚が泳いでいた。

                     
       
 そこには、クラゲもいて、クジラらしき大きな魚もゆったり泳いでいた。
 病院というやや閉鎖的な空間でありながら、この空間は自由を満喫しているかのようなのだ。

                 
                 
 反対側の壁には空があった。
 海の上なのだろうか、山の上なのだろうか、やや大きめの鳥が羽ばたいている。
 自己主張をできるだけ抑えたジャポニズムがさらりときらめく。
 作者の魂はこの閉鎖空間をとっくに抜け出して駆け巡る。

 それを鑑賞している人はいない。
 オイラもそうだったように、気がつかないくらいひかえめなのだ。
 暮らしの中のアートって、こういうものなのかもしれない。
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