山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

志水辰夫『帰りなん、いざ』

2014-05-31 21:52:07 | 読書
 品のいい翁から、「たまにはこういうのを読みなさい」と渡されたのが、志水辰夫の小説『帰りなん、いざ』だった。
 都会からやってきた翻訳家が過疎の山奥にやってきて奇妙な事件に巻き込まれるという物語だ。

 表題の「帰りなん、いざ」は、陶淵明の詩からの引用。
 「故郷が荒廃しそうになっているとき、どうして帰らずにいられようか」といった意味らしい。

 過疎を背景にした風景・心理描写は詩的ですらある。
 それ以上に、人物描写のディテールは秀逸だ。
 推理・冒険小説を手がける作家の中でも異色の名文家という評価があるらしい。

 ストーリー展開は粗い感じもしたし、自然回帰への精神も感じるが、過疎に住むオイラとしては作者の都会人的センスから抜け出ないのが最後まで気になった。
 とはいえ、純文学を担うくらいの叙情的感性のある作家であることも感じた。
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カモマイルティーでリラックスを

2014-05-30 22:38:11 | 植物
 昨年撒いたハーブの「ジャーマンカモマイル」のこぼれ種から花が咲いた。
 2年前は芽がまったく出なかった。
 昨年は植木鉢で育てたがあまりうまくいかなかったのに、こちらのほうがよっぽど元気が良い。

 カモマイルは乾燥した花を大さじ一杯をカップに入れてお湯を注ぐだけで、「カモマイルティー」を楽しめる。
 風邪気味のときやリラックスしたいときによいようだ。

                         
 道路際の「ノアザミ」の群落の隣に「キツネアザミ」が咲いていた。
 キツネアザミはアザミではない。
 トゲがないのだ。
 騙されたので「キツネ」の名前がついた。

        
 川沿いでよく「キショウブ」を見ることが多かったが、道路際でも見ることができた。
 「ノハナショウブ」や「ハナショウブ」の葉の中央に太い筋が膨らんでおり。それが「ショウブ」の仲間の共通点らしい。

 上旬に草刈りしたはずなのにまたまた雑草が伸び始めたので、草刈機を回し続ける。
 
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山奥の共同茶工場稼動する

2014-05-29 18:48:15 | 農作業・野菜
5月上旬にお茶摘み応援をした梅ちゃんの茶工場は、辺境とも言うべき山奥にあった。
 3軒共同の茶工場は、いまでは有機茶にこだわる梅ちゃんだけになってしまったようだ。

    
 応援にきた大学生たちと地元のキャリアらが収穫した生茶の大きな茎やごみを除きながら、茶葉を蒸す工程に送る。

                         
 送られた茶葉がここで洗浄され蒸されていくようだ。
 小さな茶工場が大きく感じられる。

      
 蒸された茶葉は天井近くまで運ばれプールされる。
 そこから一気にドラムに入れられる。
 そのドラムで粗く揉まれていく。

                         
 川崎今平氏が明治38年創業した「カワサキ機工」の機械群が健在である。
 揉まれた茶葉は今度は回転しながら揉まれていく。

        
 素人にはわからないが、茶壷にあるようなお茶になっている。
 詳しい人はここで色や形や水分を見て調整していく。

                          
 水分を飛散させて仕上げまもなくとなる。
 梅ちゃんたちはつきっきりでこまめに様子をみていく。

                    
 ヒーターで暖めて完成だ。
 さっきまで生茶だったものがお茶になっている。
 さっそく飲まさせてもらったが、「新茶」らしい渋みと深みが口中に広がる。
 
 応援しているNPO法人「元気里山」のスタッフは、その後なんどかここに訪問して茶袋詰めなどの最後の仕上げに余念がない。
 まちと山とがコラボしている連携が素晴らしい。

茶工場を閉鎖しようかとも考えていた梅ちゃんに支援の輪が繋がった。
 82歳の梅ちゃんが地道に生きてきた成果がいま脚光を浴びている瞬間だ。
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蛇紋岩地帯樹木の生き残り戦略

2014-05-28 22:30:18 | 植物
愛知県境に迫る「渋川公園」には、渋川ツツジをはじめ蛇紋岩地帯に生き残りをかける樹木が見られる。
 自生の「ガンピ」(ジンチョウゲ科)を初めて見る。

                           
 「雁皮紙」で有名な「ガンピ」は、コウゾ・ミツマタと同様樹皮を和紙の原料とするが、光沢のあることや保存力があることで高級とされている。
 蛇紋岩地帯に生きる植物でもある。

        
 ユズリハより小型の葉の「ヒメユズリハ」(ユズリハ科)の雄花が咲いていた。
 姫とはいえ樹形はけっこう大きくなっている。

                   
 葉が堅くて鋭い「ネズミサシ」(ヒノキ科)は、ネズミの通り道に置いておくとネズミが近寄らないという。
 杉・ヒノキばっかり見ていると、「ネズ」は一見だらしがないように見える。

 
 隣の「枯山」に行ったときも多く見られた「コゴメウツギ」(バラ科)はここでも生き残りをかけている。
 「小米」と言われるほどに花は小さく目立たないが、葉の形が一人前だ。

           
 同じく見過ごされそうな小さな花を発見。
 一瞬、「ツリバナ」かなと思えたが、「マユミ」(ニシキギ科)のようだ。
 花が咲けばけっこう目立つが存在だ。

                       
 入口まもない所に「ハクチョウゲ」(アカネ科)がしっかり咲いていた。
 これはきっと植栽したものだろうが、よく見るとなかなかの花の形をしている。
 葉は斑入り。

 さすが蛇紋岩地帯の厳しさに耐えた樹木は個性的だ。
 日曜に訪問した余韻がまだ心に漂っている。

  

                      
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ナチュラルな「ルイボス茶」

2014-05-27 22:05:23 | 特産品・モノ
 先日、「いなさ」の山あいを通ったとき、なんとオーガニックなこだわりの店を発見。
 暑かったのでドリンクを購入。
 それが「ルイボスティー」だった。

 南アフリカの半砂漠地帯で栽培されているマメ科のお茶だ。
 麦茶より自己主張しないナチュラルな味だった。
 ノンカフェインなので赤ちゃんや幼児にも優しい。
 発売は大磯の「ガスコ」。162円だった。
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困り者の同居人です

2014-05-26 21:39:40 | 生き物
 先週の蒸し暑い朝のこと、またまたシロアリが孵化してしまった。
 二度目の飛翔だ。
 今までは1回しか見たことがなかったが、知らないうちに飛んでいたのかもしれない。
 5月の連休から中旬までの蒸し暑い日が要注意。
 常備している「アリキンチョール」ですぐ退治したが、半分は逃がしてしまった。

  
 庭の「コムラサキ」の木の枝に細いイモムシを発見。
 糸を張って葉をつづりあわせてそのなかで生育するらしい。
 「ヨスジノメイガ」という蛾の幼虫だ。

 蛾としては1cmほどの小さな蛾らしいが、成虫は4本のオレンジ色のラインが目立つという。
 とにかく、コムラサキの葉を食い尽くしてしまうので一匹ずつ捕まえて防除するしかない。

 いよいよ虫も出番となった。
                       
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渋川つつじ公園を往く

2014-05-25 21:07:11 | 旅行・散策
 先週、渋川の枯山を散策してその植生の特殊性と豊富さに感動したので、きょうは渋川ツツジの本場を訪れることにした。

                   
 駐車場料金は竹筒に入れるようになっている。
 人手が足りないのだろうが、観光地のようなガツガツしていないのがいい。
 山奥に散在する集落を見るにつけ、日本の原風景はやっぱり農山村にあることを実感する。

        
                    
 ちょうど、「渋川つつじまつり」が行われていて、公園入口で屋台とカラオケが行われていた。
 ムラの祭りといった風情だ。
 地元の自治会主導のようだが、自然保護団体やまちづくりNPOをも巻き込むような先駆的な発想がないとこの公園の価値が生かされないのではないかと考えてしまう。

  
 普通の植物が生きにくい蛇紋岩地帯らしく、もろい岩が露出している。
 ここでしか見られない渋川つつじは、静岡県の天然記念物に指定されている。
 公園というよりちょっとした小山を急登すると、頂上付近の遊歩道沿いに渋川ツツジのトンネルが迎えてくれる。

                           
 貴重なギフチョウが食草とする「ヒメカンアオイ」の群落が道に散在する。
 観光客に踏まれたヒメカンアオイがいくつもある。
 これは木道にして保護するような対策が必要なのではないかと思えた。

 タツナミソウやガンピ・ネズミサシなど、他では見られない植物にも出会えた。
 高い音量が流れるカラオケとこの貴重な植物群とがうまく提携するような方策はないものだろうか。

     
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ナスを植え、ジャガイモは土寄せ

2014-05-24 22:28:18 | 農作業・野菜
 近所から譲ってもらった「ナス」の苗を植え込む。
 それぞれに4本の支柱を打ち、肥料袋で養生する。
 支柱だけで36本も使う。

         
 支柱は先日となりの師匠の山から刈り取ってきた笹が役に立った。
 手前の畝には、これも近所からいただいたキャベツを移植したものだ。
 このところ、近隣から野菜苗や果物をいただくことが多くなってきた。
 ありがたい。

                      
 やっとジャガイモの花がちらほら咲くようになってきた。
 和宮様はさっそくジャガイモの畝の2回目の土寄せを全てやりきったが、さすが筋肉痛に悩まされる。

         
 種は去年の残りをそのまま植えたものだが、地上の様子からは順調のようだ。
 連作障害が心配だが、それようの秘薬を確保してある。
 そろそろそれを噴霧するときがきている。

 畝が準備されていれば、スピーディーに植え付けが進行する。
 セルトレイに撒いた種がそろそろ芽を出し始めた。
 またまた畝づくりを急がねばならない。
 ほんに、スローライフは忙しい。
 
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ハチク・サヤエンドウを食べ始める

2014-05-23 22:08:25 | 農作業・野菜
 道草山に「ハチク」のタケノコが進出し始めた。
 今年初めての収穫だったが、夕飯にさっそく油揚げと煮込んでいただく。
 柔らかい。食感がいい。

                       
 やっと、「サヤエンドウ」を収穫する。
 花は白花。
 これからどんどん収穫が始まるはずだ。

    
                          
 「セロリ」を収穫するが、皮が硬い。
 皮をむいていただくとなかなかうまい。
 冬越した野菜は硬いのだろうか。
 それとも、追肥が遅かったせいだろうか。

          
 「ソラマメ」を大目に収穫する。
 茹でてそのままいただく。
 柔らかくて甘味もあるので止まらない。

 4月の畑は、パセリ・ネギ・春菊くらいしかなかったが、5月の連休が過ぎると新玉ねぎ・ロケットも参入してきて、食卓がやっとにぎやかになってきた。
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道はノアザミの花盛り

2014-05-22 22:01:01 | 植物
 野原や国道沿いは「ノアザミ」の紫群落が目立つ。
 わが家に多数芽生えてきたアザミは秋咲きの「ノハラアザミ」のようで、今のところ「ノアザミ」の姿が見えない。

 和宮様は前々から「ノアザミ」の姿がお気に入りのようで、やっと玄関前に活けることとなった。

          
 「ノアザミ」と「ノハラアザミ」の違いはほとんどわからない。
 春・夏咲くのは「ノアザミ」。
 秋に咲くのは「ノハラアザミ」。
 花を束ねる「総苞」が粘るのが「ノアザミ」、粘らないのが「ノハラアザミ」。
 総苞を触ってみると、粘り気があったからこれは間違いなく「ノアザミ」。

                    
 ちなみに活けてある銅製のヤカンは、先日の「山の楽市」で手に入れたものだ。
 銅を鍛造したものらしく重さもずっしりしたものだ。

 野にあったアザミの品の良さは、色のせいなのだろうか。

 
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