山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

ラブファーマーズカンファレンスの前途

2019-08-31 21:35:06 | 市民活動・まち育て

  春野町で行われた「ラブファーマーズカンファレンス」全国集会に参加する。今回の新しい取り組みは準備段階から参画してもらうプログラムを志向したことだ。ここにスタッフの苦労と煩悶の揺らぎと新たな戦略が見て取れる。会場入り口前では子どもたちが占拠したり、ヤギが参加者を迎えてくれていた。

   

 今年で5年目を迎えるが、第1回目からオイラが危惧していたことはこの集会をサポートする主体は誰か、どこか、ということだった。集会の中身はそこそこよく練られているし、企画の斬新さも見受けられる。そこは少ないスタッフで良くここまで運営してきたとも言える。しかしながら、致命的なのはサポーターを集約する余裕がないことに思う。

  だから、負担が一部のスタッフにのしかかり、イベントを運営するだけで精一杯にになってしまっていることのように思われる。すると、イベントのためのイベントになってしまうという空回りが起きてしまう。したがって、1年ごとの獲得目標を組みたてることから始まる、そして長期目標にじわじわと近づいていることを確認しながら次を歩くことだ。

      

 そのためには、時間がかかるがスタッフの打ち合わせを積み重ねることが欠かせない。その場合のスタッフの範囲はどこまでかということにもなるが。少なくとも、地元の住民がほとんど参加できていない。それをどう見るかということだ。これは地域づくり全般の共通課題でもある。だから、壁は果てしなく高い。しかし、ここからがスタートなのだ。そのためには、足元の現実から玉ねぎのように皮をはがしていくことだ。その皮を栄養にして次の皮を剥くしたたかな勇気を醸成することだ。まずは知恵を出し合う時間を作ること以外には活路はない。

 

 

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「もういいかい?」「もういいよ」

2019-08-30 07:47:42 | できごと・事件

 畑でかくれんぼ。どこからか「もういいかい?」「もういいよ」の声が聞こえるようだ。近づいたら突然飛んでいったので隠れていた場所がわかった。もう一度近づいてみたら、「見ーつけた!」。隠れていたのは「ショウリョウバッタ」だった。

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浜っ子らしい街路灯発見

2019-08-29 20:07:11 | 路上観察

 やっと、大腸検査を終えふらふらしながら久しぶりの横浜の街をさまよう。すると、「錨」をあしらった街路灯が大通りに並んでいた。こういう街の独自性あるオーナメントがうれしい。しかし、林立するビル群に空の多くを奪われ目立たない。ビルやマンションを避けて画像を撮るのも難しい。錨だけでもカラーにしてもらうといいのだが。

      

 そのそばに、横浜西区の「石崎商友会」の街路灯が続くが、ビル群が多くて商店もまばら。商店街のはずれだったのかも。いずれ、街路樹に隠されてしまう運命かもしれない。その街路灯はどこでもよく観られるようなポピュラーなスズラン型をしている。赤と緑の色で四角い笠を色分けしているのがせめてもの好意の表れかと推察する。それはまだ商店や街並みの開発が進んでいない時代に小さな商店が結束した名残のようにも思える。

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パプリカの三役!?

2019-08-28 07:58:21 | 野菜・果樹

 パプリカがやっと色づいてきた。緑からカラーに至るまでには時間がかかる。そのうえ、いろいろな関門がある。まずは病気にやられたり、害虫にやられたり、カラスにやられたり、突風にやられたりというのが今までの経験だ。そのなかで、橙色のパプリカは栽培がむずかしく流通量が少ない。しかし、ビタミンCがピーマンの3倍、βカロチンは20倍もあり、抗酸化作用による老化防止も期待される。パプリカを選ぶならこれがいちばん。

         

 黄色のパプリカは女性に人気がいちばん。というのは「ルテイン」が豊富で美肌・美白効果があるという。ビタミンAとβカロチンは少ないが、ビタミンCが豊富。

                    

 肉眼では赤パプリカだが、アブラムシにやられて弱弱しい。唐辛子と同じ「カプサイシン」があるが甘い。ビタミンCやβカロチンも多くパプリカの優等生。色によって栄養や効能が微妙に違うのが面白い。

 

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買った具材は肉だけ

2019-08-27 14:48:02 | 食彩・山菜・きのこ

 年金だけが頼りのわが家庭経済の事情で、ここ10年は旅行もせず、料亭という名の高級料理屋に行くことはほとんど縁がない。むしろ、目の前の山や畑や空を観ることに足元からの豊かさを実感しているからでもある。居直りと言えばそうなのかもしれない。でも、観光地や料亭に行っても一時の興味は高揚することは確かだが、同時にそこの空間に漂う空虚な靄も感じてしまう。

 そこで、貧窮の生活と生存のための食料は畑を中心に置かざるを得ない。というか、生きることは食べ物をできるだけ自給することにあり、と思うからだ。したがって、食卓には畑からの贈り物が満載される。

      

 しかも、和宮様お手製の料理も味わえるとあって、畑の食材のハーモニーが創造されるのが楽しみでもある。今回は、畑から収穫したナス・オクラ・ミニトマト・パプリカをアレンジしたややピリ辛味の「夏野菜麻婆」だ。買った食材は肉と麻婆のとろみ粉だけだ。

        

 主食は、枝豆の両端を切って塩味をしみ込ませた塩茹とする。本当は大豆のつもりにしたいところだったが、このところの害獣攻勢に対して盗られる前に食っちまおうという先制攻撃で対応となった。植物繊維豊富な食卓ではあるが、胃の負担が心配だ。まもなく大腸検査もあり植物系食材は食べられなくなってしまう。

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野生化したエビスグサが畑を占拠

2019-08-26 21:56:17 | 植物

 いただいたエビスグサの種を撒いたのは4年ほど前だろうか。そのとき種を収穫したが、それ以来種を撒かないで放置したままだった。それがいつの間にか、畝と畝の間の農道から芽を出し始めた。そして気がついたときは背丈が1mを越し畑を占拠してしまっていた。雑草をはじめわが畑は古代中国のように群雄割拠のごとく覇権をめぐる葛藤にあふれている。いいや、現代の世界情勢とおんなじかー。人類は成長していないってことかー。

      

 エビスグサの花は小さな黄色だったがその雌しべからぐいぐいと莢が出てきている。そう言えば、ここに種が20個くらいできるんだと思いだす。葉はいかにもマメ科の形をしている。もう無視できないほどの大きさと広さを見せつける。現状はカボチャとエビスグサが領土をめぐって覇権を争っているように見える。

          

 昨年の冬にはその種をハブ茶にしようと、まず種をフライパンでさっと炒めて、それを薬缶でぐつぐつ沸かしていく。おかげで収穫したほとんどをお茶にできて冷たい体を温めてくれた。種は「決明子(ケツメイシ)」という漢方の生薬として、生活習慣病や便通・健胃効果など効能の範囲は広い。後期高齢者間近のオイラは、今年も野生化した生命力をちょっぴりいただいて、生きる望みの引き延ばしを図りたい。

    

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鎮守の森の神社を掃除する

2019-08-25 21:06:33 | 出会い・近隣

 朝7時に近くの神社に集合し、境内を掃き清める。集落恒例の共同作業だ。特別大きな瑕疵もなかったので一時間ほどで終了する。この神社は周りの神社の総社でもあるので各集落から集まった総勢30人ほどが従事する。だれかの指示がなくともいつものように粛々と手慣れた作業を自主的に推進していく。

     

 村の神社は村のコミュニティーとして重要なことは言うまでもない。しかし、ネットで「BLOGOS」というwebからオイラがふだん思っていることと同じような意見が次の通り掲載されていた。

 「私はいまだかつて、神社の人、神社本庁にいる人のたぐいが、国家神道への反省、神社の戦争責任、戦争への反省を述べたというのを、見たことも聞いたこともありません。」とのべ、神社がキリスト教・仏教などのように国際的な広がりを見せないのは「…その時代錯誤な態度、思考、過去、日本帝国主義の象徴であること」を指摘していた。たしかに大きな神社ほど、日の丸の旗と天皇崇拝の文字が目立つように掲げられている。

 それは74年経っても戦前から思考停止のまま化石になってしまったように感じられてならない。内部からの多様な意見が封じられているのだろうか。いやそんな意見・疑問さえ出ないのが実情なのかもしれない。というのも、そうした意見・疑問は近所からも全くない、そんなことを思いながら不遜な心を清めるのだった。ちなみにオイラは自然崇拝のアニミズム派だから、他の宗教より神道の近くにいるんだけどね。  

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違いが分かればプロだ!トモエガの見分け方

2019-08-24 21:00:53 | 生き物

 茶畑の石垣に見覚えのある「トモエガ」が止まっていた。幼虫の食餌はネムノキというから確かにまわりにはちらほら自生の大きな樹もある。模様の巴紋は敵への威嚇だろうか、格好良さを見せつけるファッションなのだろうか。この仲間には「ハグルマトモエ」と「オスグロトモエ」とがある。オイラが見たのは「オスグロトモエ」♀のようだ。

  (画像はjpmoth.org/Notuidae)

 引用した画像が「ハグルマトモエ」だ。この違いが判るだろうか。見分け方は模様の二本の条線にあるという。言われてもどうしてもわからなかった。二つの画像は色の濃淡や個体差もある。これがわかる人はプロだ。

 

 答えは、二本の条線が「翅の縁に向かって平行」なのが「オスグロトモエ」。「翅の縁に向かってやや広がっている」のが「ハグルマトモエ」。したがって、オイラが見たのはやはりオスグロトモエだ。「そんなことはどうでもいい」と言われればその通りだけどね。

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国道のイワタバコが増えてきたよ

2019-08-23 22:10:36 | 植物

 いつものように雨の中を軽自動車で川沿いの国道を走る。とっくに満開が過ぎているのではないかと、気になっていた「イワタバコ」を見に行く。やっと間に合う。というんもここ数年、時期を逃してしまって花に会えないことが多かったからだ。

 5年ほど前は一間ほどの群落であったものが今では倍以上に増えている気がする。画像はまだその一部。杉林の単一の風景が続いていたなかで、こうしたイワタバコがあることで運転の張り合いと楽しみが広がる。きょうは雨が降っているので花が下を向いてしまっているのが残念。

     

 花の形は見事な星状の五角形をしていて、紅紫色が鮮やかだ。花も葉もいわゆるナス科の「タバコ」に似ている。ただし、こちらはニコチンがあり食べられない。いっぽう、イワタバコは生でも食べられる山菜でもある。天竜区の日陰の岩肌やちょっとした水の流れがある岩に張り付いているのをときどき発見する。ただし、開花時期を逃すと見られないのでふだんからのチェックが必要だ。

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蛾でいちばんの美人!?

2019-08-22 21:47:14 | 生き物

 畑でモダンなイモムシを発見。黒地に黄・赤色の斑紋を二列に配置したオシャレな幼虫だった。何回か見た記憶はあるが、スズメガのセスジスズメの幼虫に似ている。スズメガだと「尾角」という尻尾があるがこれにはなかった。調べてみると、ヤガ科の「ヒメエグリバ」だった。参考にした小学館の『イモムシとケムシ』図鑑は付録のDVDでドラえもんが解説してくれる優れもの。

      

 人によっては、蛾類の中ではいちばん鮮やかできれいな幼虫だという。食草は「アオツズラフジ」というが確かにわが畑には少なくない。成虫は枯葉と全く変わらないほど地味な様相の個体だ。しかし、成虫はトマト・柑橘類・リンゴなどの食害をする害虫だ。

               

 その近くで、「クロヒカゲ」らしきタテハチョウ科の幼虫も発見。全体が細長いシンプルでスマートなスタイリストだ。頭に二本の角状突起があるのが特徴。成虫は極めて地味で日陰が好きな小型のジャノメチョウ。鮮やかな幼虫は成虫になるととっても地味になる傾向がある。人間と似ているかもね。

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