山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

大発見!! 自生の「ケンポナシ」

2011-10-31 19:18:40 | 植物
 わが家から国道までは2分くらいの近さだ。
 その国道沿いに「ケンポナシ」(クロウメモドキ科)を大発見。
 というのも、近くにギンナンが落ちているのでそれを見つけようとしたら、奇妙な実が落ちていたのだ。

                 

 この「ケンポナシ」は東京の小石川植物園が初対面だった。
 実を支える枝が膨らんでいる形状が印象的だ。
 オイラが生まれた区内では4本くらいしかない。

 そのくらい珍しい樹なのだ。
 植物園に行かないとあえない樹だった。
 それがわが家から2分のところに自生しているというのだ。
 
 このケンポナシの抽出物は、ロッテのフラボノガムにも利用されているそうだ。
 二日酔いやアルコール臭対策に良いということらしい。

 「下を向いて歩こう」!
 
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アサギマダラが通過する

2011-10-30 20:02:24 | 生き物
 今月前半あたりからアサギマダラ(タテハチョウ科)に出会うことが多くなった。
 わが畑でも町内の林道でも突然出会うことがある。
 
 やっぱり他の蝶と様子がちがうのだ。
 体色がステンドグラスのように鮮やかなせいかもしれない。

                    

 飛び方がゆったりしていて見つけやすい。
 よく密を吸うヒヨドリバナやフジバカマの密には毒素があるらしい。
 その毒素を取り入れているので「オレを食うと危険だぞ」いうことを敵に知らせるため鮮やかな「警戒色」にしているとのことだ。

 毒を食してわが身を守る。毒を自分の武器にしてしまう。
 こういう生き残り戦略もあるんだなー。
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玄関の前に野菜が

2011-10-29 20:13:52 | 出会い・近隣
 歩いて郵便ポストへ投函しに行った留守のとき。
 玄関前に大根の間引き菜が置いてあった。
 隣の師匠からのお裾分けだった。

 すぐに、お礼に行ったら「もっといるか」と言うので、「漬物にしたーい」と返事をすると、その場で同じくらいの間引き菜をいただいた。

                   

 昨日に引き続き、近隣からの贈り物ラッシュだ。
 師匠は奥さんが亡くなられて一人暮らしだ。
 にもかかわらず、大量の大根や白菜を栽培している。
 
 知り合いや都会の息子たちに配るのだそうだ。
 わが家だけでも前回は30本以上いただいている。
 ありがたい。ありがたい。

 都会の近隣で経験できないことをいま更新中である。

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過疎地にあふれる近隣のきずな

2011-10-28 19:50:31 | 出会い・近隣
 人間に出会うことが少ないこの過疎地に、きょうは断続的に5人もの来客があった。

 1 8時過ぎてまもない朝、近所のOさんが来て四方山話。
 ときどき話に来てくれる。向こうから出かけてくれる人はなかなかいないものだ。

 2 わが家の前の持ち主だった親子が久しぶりに「うなぎパイ」を持ってきてくれた。お返しにちょうど実っている柿をあげたら懐かしそうだった。

 3 集落唯一の小さなよろずやがミカンと枝豆を持ってきてくれた。宅急便はいつもここでお世話になっている。

 4 近所の働き者で有名なMさんが「鶏糞いるか」というので「欲しい」と言ったら、ダンプで山盛りの鶏糞を運んでくれた。
 かねがね鶏糞が欲しかったので「わたりに船」だった。ありがたい。
 さっそく、畝に鶏糞を撒いたのだった。

 殺人事件や眉をひそめる事件がマスコミを飾っている昨今、過疎地という厳しい現実につつましく生きるわが集落の温かさにどっぷりひたる一日だった。
 一日中草刈に追われたが、心はそんな温かさに包まれて夕暮れまで頑張ることができた。ありがたい。感謝の日々である。
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ヤマブシタケをゲットしたが......

2011-10-27 18:16:00 | 食彩・山菜・きのこ
 近くの山へ誘われてキノコ観察に突然いくことになった。
 はじめは雑キノコが多かったが、だんだんと食べられるキノコも出てきた。
 老菌に見えた「クリタケ」はすべて食べられることがわかった。
 「カラカサタケ」の老菌も発見できた。

         

 「ナラタケ」も発見できたが多くが老菌だったので、食べられそうな一部をいただくことにした。
 「ホコリタケ」もときどき現れたので、食感のよい幼菌をいただいた。


 そしてなんと、拳くらいの「ヤマブシタケ」をゲットしたのだった。
 いつもは深山で発見していたのに、里山で発見できるとはびっくらこいた。
 あまりに興奮して画像を撮るのを忘れてしまった。

 さっそくその場で、きのこ汁を楽しんでしまった。
 やっぱり、広葉樹があると恵みや多様性があるねー。

 10種類以上も発見できたキノコだったが、まだまだ名前がわからないものが多い。
 しかしながら、低い里山でも広葉樹がちらほらあれば多様なキノコが出演してくれることを確認できたのだった。
 
 「ヤマブシタケ」に出会ったのはほんとに久しぶり。




                
           

                  

            
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サトイモじゃないよ!?

2011-10-26 18:45:56 | 農作業・野菜
 夏の後半、畝のはずれからサトイモのような葉が伸びてきた。
 てっきりサトイモと思っていたが、葉の色がサトイモの緑より微妙に薄い。
 先日、茎を切ってみると断面に小さな穴があった。

 調べてみると、これは「ハスイモ」だった。
 茎の断面がレンコンに似ているので「ハスイモ」と命名されたようだ。

 アクがあるので、水にさらしてから野菜炒めや味噌汁にしてみた。
 麩のようなフワフワな食感。

 高知県の伝統野菜だそうだ。
 生でサラダや刺身のツマにしたり、酢の物にしても旨いという。
 今度そのレシピに挑戦してみようっと。

まる5日間、まつりや葬式にかかわっていたので、畑は草だらけ。
 前回惨敗だったイチゴの畝の雑草をやっと除去し、イチゴの孫をポットに移植。
 懲りずにまたリベンジ。
 
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ムラの葬式は絆の結晶

2011-10-25 19:39:32 | 出会い・近隣
 集落で告別式があった。
 昨日から通夜があり、集落のほとんどの人が何らかの役割を担う。

 地域のまつりと連続して5日間を費やしていることになる。
 サラリーマンも当り前のように休暇をとっている。

 葬儀に使う棚や飾りをお寺から運搬して設営するのも大きな仕事だ。

       

 「椿台」も近所の大工さんの手製だ。しかもデザインを毎回変えているのがすごい。 受付の人を除いて準備する集落の人は平服と運動靴といういでたちだ。
 きわめて合理的な服装であることに感心する。

              

 「花輪」に小銭を入れて撒くのがオイラの仕事だった。
 地方に良くある餅投げ・豆まきのイメージだ。

                   

 国道にはみ出るくらいの人が集まった。
 和尚も7人やってきた。
 長い時間立ちっぱなしでしかも暑い日差しのため喪服の人は辛かったようだ。
 毎回、現在の葬儀のありかたに疑問がわく。

                     

 住職は長い読経をあげてよしとして疑問を感じないのであろうか。
 鎌倉仏教の活力は「抜本的な改革」があってこそ盛隆したことをお忘れか。
 
 集落の裏方は酒を飲みながらも、小学校の統廃合の問題に議論をわかせた。
 その言い分がみな正論であることに感心する。
 学校の統廃合は地域コミュニティー崩壊に拍車をかけてしまうということだ。
 
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初めての収穫 次郎柿

2011-10-24 17:28:53 | 農作業・野菜
 毎年、「カキノヘタムシ」によって殆んど実が落ちてしまっていたのですが、今年はなんとか6割は食べられそうです。

 といっても、このところギャング集団「カーラス」の襲撃が毎朝あります。
 そこで、早めに収穫しているというわけです。
 柿が主食になりそうです。

 この次郎柿は江戸の百姓「次郎吉」が隣の森町で発見・植栽して有名になったものです。
 静岡・愛知だけで全国の8割を占めています。
 富有柿より甘さが控え目です。

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ムラのまつりは地域のきずな

2011-10-23 18:21:46 | 行事
 昨日からわが集落のまつりが始まった。
 午前中に集落の小さなお宮を清掃し、午後、神主さんを呼んで五穀豊穣と健康をお願いし、夕方から夜にかけて会食・山車見物・花火(雨のため翌日に延期)・ビンゴゲームと続く。

         

 午後10時過ぎには有志でとなりの集落のまつりに合流。
 帰りは午前2時になってしまった。
 ムラ人どうしの関係は都会とは比べものにならないくらい深い。
 この絆があれば困難を変えていける関係が秘められていると思う。

             

 きょうは地区全体の神社のまつり。
 ふだんは人と会わないのにこんなに人がいるのかと感心する。
 40代の「青年」が運営の中心として屋台やくじ・餅投げなどを担当する。

                   

 てき屋が支配する屋台ではなく、地元が自前で運営しているのがいい。
 集落によってはまつりがなくなってしまったところもあるようだが、
 つつましいムラのまつりにおとなも子どもも心が躍っているのがわかる。

 健全な日本は過疎のムラのまつりにそっと息づいている。

 

 
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街の景観・路傍が宝 横須賀文化展2

2011-10-22 11:56:36 | 風景
 遠州横須賀旧街道を歩いてみると、大きな桜色の麩菓子を持っている人が多い。
 行列を作っている店を覗いたら、そこが「麩」を作っている栗山製麩所だった。
 
 まるで工場のような作業場に1mもある「ジャンボさくら棒」も並んでいる。
 50年前の下町に来た場面にワープした感じだ。

      

 江戸の風格を持つ立派な建物の看板を見たら「ようかん」と書いてあった。
 往時は時代の先端を奔っていた店舗だったことだろう。

              

 小さな路地に迷い込んだら、堂々とした山車の建屋があった。
 建物のたたずまいそのものにまちの心意気が見える。

                     

 隣の大通りのバス停も街並みに合わせたデザインが考慮されている。
 素晴らしい。


     
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