山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

卵かけご飯専用の卵がやってきた

2016-07-31 20:50:11 | 特産品・モノ
 生卵が送られてきた。
 エサのトウモロコシは非遺伝子組み換えであり、殺虫剤や抗生物質などをできるだけ抑えた食材を心掛けている卵だ。
 都市近郊の相模原市の「昔の味たまご農場」で生産したものだった。

                         
 さっそく卵を割ってみる。
 メリハリのある黄身が期待を促す。
 鶏卵で生活するというのはかなり大規模でないと難しい時代だ。

                        
 それをあえて良心的に生産していく意気込みは素晴らしい。
 卵かけご飯を食べてみる。
 まろやかなつつましい味の生卵だった。
 おかずは、しそを乗せた豆腐と佃煮の昆布に昼の残りの天ぷら。
 質素につつましくいただく。
 ありがたい。

 午前中は集落の草刈り。
 その途中、蜂に目の上を刺されてしまった。
 午後は薬を塗ってずっと冷やしていたら、夜にはなんとか収まる。
 危うくお岩さんになりそうなところだった。
 農的生活とはこうした危険ともつき合うことでもあるんだね。
 
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エリック・カールのあおむしくんTシャツ

2016-07-30 21:30:55 | 特産品・モノ
 娘からTシャツが届いた。
 荷物を開けたら、エリック・カール作『はらぺこあおむし』のデザインだった。
 そういえば、数か月前はあおむしくんにほとほと手を焼いていたときだったのだ。

                           
 さらにそういえば、わが子が幼児のとき、この『はらぺこあおむし』の絵本を買ってきて何度も読み聞かせをしてきたのを思い出す。
 カールの色彩感覚の斬新さ、仕掛け絵本の意外性、食いしん坊の幼虫が美しく蝶に変身する展開、それぞれが意表をつくものだった。

                              
 農家にとっては害虫のあおむしくんだが、それはカールのあおむしくんへの愛情が伝わってくる絵本だった。
 さっそく、このTシャツを着て「春野山の村」の森に行く。
 カブスカウトの散策会につきあう。
 子どもたちも小さな昆虫やきのこを楽しんだようだ。

 ボーイスカウトを創立したひとりのシートンの感性とカールはきっと一致していると思った。
 もちろん、シートンは規律と上意下達のスカウトとは合わなくて、全米の責任者をやめてしまい、動物たちの保護活動に専念していく。
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草刈り三昧は幸せか

2016-07-29 19:52:30 | 農作業・野菜
 畝づくりに追われながら草刈りをする。
 畑の隣は果樹園とハーブ園にという構想はありながらも、現実は荒地になってしまっている。
 場所によっては、ツツジやアジサイも植えているが背丈を越える雑草に埋もれている。
 畑の隣を分け入るともう一つの小宇宙に浸ることができる。

                       
 家の前の道路の先は空き家なので通る人はほとんどいない。
 したがって、路面がだんだん見えなくなってきている。
 郵便屋さんも近道でこの道をバイクで通ったが怖かったという。

                       
 とりあえず、わが家の前くらいの道は草刈りをしなくちゃね。
 ナイロンコードの草刈機で両サイドの草を刈るが泥や小石が飛んでくる。
 そのため服や長靴が汚れて洗濯してもなかなか落ちない。

                
 ここは何回目の草刈りだろうかと思うくらいの草刈りだが、世界には雑草さえ生えない所もある。
 いや日本でさえ、自宅から職場まで雑草を踏むことなく通勤する勤労者も少なくない。
 草取りを経験しないまま大人になってしまうのも現実だ。
 草取りできないことこそ不幸ではないかと思いながら、再び草刈りを行う。
 わが荒野の入り口をやっと草刈りできた。
   
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森は夏のきのこも豊富だった

2016-07-28 19:04:18 | 食彩・山菜・きのこ
 週末にカブスカウトの散策会をやることになり、会場の「春野山の村」に下見に行く。
 道のサイドには、大きな「シロハツ」が枯葉の下で控えている。
 シロハツならば食べられるが、有毒のなかまもあり食べる気はしない。
 ひだの乳液は確認できなかったが、もしあれば「ツチカブリ」かもしれない。

                              
 道路側には傘が褐色の「クロハツ」らしきものも枯葉の下に見つけられた。
 クロハツは食べられるが、「ニセクロハツ」という猛毒で死亡例もある似たものがあるので、もちろん食べないよ。
 傘が紅色の「ベニタケ」も発見したが、シロハツやクロハツと同じ仲間とは思えないきれいなきのこだ。

        
 そのすぐそばで、食べられる「チチタケ」を発見。
 同じベニタケの仲間だが、これを炒めてうどんやそばの汁に入れて食べると美味なのだ。
 また、「モリノカレバタケ」のような柄は丈夫だがうまそうでないきのこも見られた。

 週末の当日は子どもが中心なので、ビンゴ形式のクイズラリーにすることにした。
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畝を倍にしていく

2016-07-27 20:43:48 | 農作業・野菜
 毎年小さな畝の幅を少しづつ広げてきたことで、ひとつの畝から二つの畝ができた。
 真ん中には、ススキや雑草を漉き込んでおく。
 今年畝を倍にしたのは合計で4か所になる。

                           
これも耕運機のおかげだが、最後は鍬やレーキ等のの肉体労働で整えるためこの時期はけっきょく汗でびっしょりとなる。
 大地を休み休み鍬で起こしていく。
 野鳥の声が聞こえる。
 ふと見上げると雲がどんどん変動しているのがわかる。

 いっぽう、19人の障害者を殺したニュースの現実に、やっぱりと思ってしまう。

       
満州から現代を問う安富歩教授が提起している生きづらさの正体がそこにはある。
 職場で社会で地域でマスコミで、生きることの素晴らしさ・希望を持つことの意味を語る人はどれだけいるのだろうか。
 畝へ続くわが畑への道には、芝生のようにびっしり芽を出した雑草の道ができている。

 それほどに、生命のエネルギーは崇高なものだが、人間の勝手で農薬を使うと姿をなくしてしまう。
 雑草もマルチになるし、肥料にもなる。
 障害者の可能性を生かすことや生きていること自体が周りを励ますことを共有する社会になっているのだろうか。
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「人面蛾」の幼虫発見

2016-07-26 20:05:59 | 生き物
 脇芽で育てたトマトを見ていたら、青い大玉トマトの実に三つの「種」を発見。
 オシロイバナの種に似ているけど、「なんできれいに並んでそろっているのかな?」
 ひょっとすると。

                           
 と思って、上のほうを見たら、人差し指ほどの太さのイモムシくんが隠れていたぞ。
 案の定、トマトの葉が食べられていて主脈だけしかない枝が何本もあった。
 尻尾の「尾角」にギザギザがあって、?状に曲がっているのが特徴のようだ。

         
 これは以前も捕獲したことのある「クロメンガタスズメ」という蛾のようだ。
 幼虫のときの顔は愛くるしいが、成虫の背中にはドクロマークのある人面をしているのだ。
 初めて捕らえたときはそれに興奮したっけ。

                                  
 ドクロの目は垂れ目気味であるのが特徴らしい。
 野菜農家には彼らは害虫であるが、捕まえてドクロマークの違いを比較するのも楽しい。
 画像は、web図鑑の「みんなで作る日本産蛾類図鑑」から。

 きょうはお昼前から小雨が降りだしたが、畝に黒マルチをかけて「クウシンサイ」(エンサイ)の種を撒く。
 去年の余りの種なので発芽率が心配。
         
 
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私たちは今、「満州国」に住んでいるのです !?

2016-07-25 19:49:32 | 読書
女装をした東大教授が解明する満州国の解剖とは。
 安富歩(ヤストミアユム)『満州暴走 隠された構造』角川新書(2015.6.)を読む。
 読みやすくわかりやすく配慮された内容は安富さんの女性性を感じるが、同時にそれは歴史や現実に存在する欺瞞を見事に解明している。

                                 
 かつて満州は清国の故地として開発が禁止されていたため、トラやヒョウをはじめとする豊かな生態系の大森林だったという。
 しかしそこをあっという間に森林を破壊し、地平線まで続く大豆畑に沈む太陽と延々と続く満鉄の列車の風物詩を形成した。
 この傀儡国家満州国建設をはじめ、村ごと皆殺しした「平頂山事件」といい、満蒙開拓団の悲劇といい、731部隊の人体解剖といい、日本が犯した侵略行為は計り知れない闇がある。

                        
その闇は、「立場上、仕方ない」という立場主義から真実と向き合うことを避ける「魂の植民地化」が蔓延しているという。
 「戦後日本はアメリカの半植民地化されている」と指摘し、「昭和天皇は傀儡の皇帝溥儀にあたる」と踏み込む。
 沖縄を巡る日米地位協定はまさに象徴的だ。
 これらを貫く「システム」は、今のこの瞬間も日本のあちこちで作動しているという。

     
 満州の植民地化を止められなかったことについてどれだけ論議したのだろうか。
 むしろ、そこに触れることさえ回避してきたのがオイラの体験した歴史の授業だった。
 なにしろ、入試問題には出るわけないから、先生も教えない。 

                           
 そこで安富さんは「立場を守って必死でがんばる」よりもいい方法は、「がんばらないで、サボって、新しいものを生み出していけるような心の余裕を持つこと」を提唱する。
 そして、日本の最大の財産である自然と文化を経営資源にしていく遊び心が大切だというところに、経済学者らしい顔を見せる。

 こうして、「魂の脱植民地化」のためには、「あなたがあなたであること。それは姿勢です。態度です。能力でも結果でもありません。だから勇気一つさえあれば、今日から、いや、いますぐここから、できることなのです。」と、哲学者にもなる。
 それだけ、安富さんも東大で陰鬱ないじめに合ってきたわけだ。
 知らされなかった満州に目を向けることで、「人間は、社会は、日本はなぜ暴走するのか」の本質に迫る。

                            
 きょうもテロ事件が起きた。
 テロはいけないが、それを欧米先進国の論理だけで対応してはいけないヒントがここにもある。
 

 
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ミントのハーブティーで夏を乗りきる

2016-07-24 18:51:15 | 食彩・山菜・きのこ
天気は晴朗とはいえないが、蒸し暑いことは確かだ。
 1時間も農作業をすれば肩で息をすることもある。
 そんなとき、冷たいビールで、ではなくて、いただいた梅シロップに氷を入れて飲んでいた。
 が、それも飲み干した。
 そこで、畑にはびこっているペパーミントを熱湯に入れて、冷めたら冷蔵庫に入れて冷たいハーブティーを飲みだした。

                              
 5・6株ほどのミントがあっという間に畑の一部を占拠してしまって、どうしようか困惑していた時だった。
 試しに5本から8本ほどのペパーミントを沸騰したやかんに投入して飲んでみたらなかなかうまい。
 熱くても、冷たくても、小さくなった胃にハッカのさわやかさが沁みわたる。

    
 それ以来、麦茶や冷茶とともにハーブティーがしっかりした市民権を得た瞬間だった。
 今までは、いろんなハーブの種類をブレンドしてハーブティーにしていたが、その配合が早い話面倒だったみたい。
 シンプル・イズ・グッド!!

                         
 同じ畑の一隅では、ハーブの「オレガノ」の花が咲いている。
 オレガノも大きな群落になってしまった。
 残念ながらまだそれを活用できていない。
 
                  
 とりあえず、花を生け花にしたり、葉を乾燥させてみる。
 ハーブティーに入れたがミントほどの味が出ない。
 いろいろ料理法もあるようだが、決定打がまだ出ていない。

 畑の隣の荒れ地にいろいろなハーブを植え始めた。
 荒れ地が少しづつハーブ園に変ろうとしている。
 
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日中はカサブランカ、夜は月下美人

2016-07-23 19:09:30 | 植物
一昨日だろうか、今年もカサブランカが咲いた。
 植木鉢に球根を植えっぱなしのまま一年が過ぎて、肥料をやった記憶は覚えていないのに、また1mほどの茎を伸ばして開花してくれた。
 名前の言われは、スペイン語のCasa(家),Blanca(白い)からきているという。
 
                               
 行ったことはないけど、モロッコの都市カサブランカは、白い家の街並みで有名だという。
 欧米は白いユリがお気に入りだ。
 
                    
 道草山のふもとでは、「ヤマユリ」もしっかり咲いている。
 花が道路側に出てしまい自動車にぶつかるので、毎年ひもで山側に誘引している。
 このヤマユリを原種にオランダで作られたのがカサブランカであるのは有名だ。

 
 サボテンの仲間「月下美人」がたまたま昨夜咲いた。
 もちろん、朝には萎れてしまう美人薄命の一日花。
 「新月や満月にしか咲かない」とか「1年に一回しか咲かない」とか言われるが、環境があえば年に3~4回咲くという。

                             
 夜に咲くのは、花粉・花蜜をいっぱい用意してコウモリを待っているのだ。
 風媒花でもなく虫媒花でもなく、コウモリ媒花というわけだ。
 和宮様はせっせと冬や風の強い日には室内に入れたり愛情をもって育てている。
 この月下美人も純白の魅力があるんだね。
 
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夏野菜順調ですが

2016-07-22 16:46:10 | 農作業・野菜
大玉トマトが赤くなってきた。
 ホームセンターではモモタロウの品種が圧倒していて、これもその仲間だ。
 暑いときはそのままがぶりと食らいつくのだが、汁がシャツについてしまうのが玉にキズ。

                                     
 残念ながら、トマトの葉に「葉かび病」が蔓延してきた。
 それでも、けなげに大玉とミニトマトの実をつけてくれている。
 ハウス内に多く、菌がビニールや支柱に付着しているという。
 無農薬なので、来年はこの「葉かび病」に強い品種の「マイロック」という品種を考えたい。

   
 ピーマン・ナスは、カメムシやアブラムシのレストランでもある。
 そこは和宮様の出番で、丹念に虫取りをしてくれる。
 おかげで、新鮮な夏野菜をひょいと入手できる。

 1960年代のわれわれ幼少時代には、「巨人・大鵬・卵焼き」が好きなものだったが、嫌いなものは「江川・ピーマン・北の湖」だった。
 それほどに、ピーマンは口に合わなかった。
 しかし、改良が進みピーマンは和宮様が腕を振るう、なすとの味噌炒め・ジャコとの甘辛炒め・チンジャオロースには欠かせない。
 「和宮様、この夏もよろしくお願いします」と、ひたすらこうべを垂れるのみ。
 
 
 
          
       

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