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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

仰天!!見事に騙された!!

2025-08-20 23:26:43 | 生き物

  早朝に、和宮様が「珍しい蝶がいるわいなー」と叫んだので、あわてて起き出して現場の山側のガラス戸に直行する。室内から見たところ、一瞬クロアゲハかと思ったが、赤い斑紋が多いので、ジャコウアゲハのようだった。とすれば、ちょうど、食草の「ウマノスズクサ」が失敗しながらなんとか育ってきたので、それを食べに来たのかと心が躍る。

 

 室内からの蝶の裏側だけでなく、表側も撮りたいとそろりと外から撮影を試みる。シャッターを切る直前でつまずいたため逃げられたが、すぐ近くにまた止まってくれた。ジャコウアゲハならすぐに飛び立つが、早朝のせいか眠そうだった。それで、音を立てないようそうっと近づいてシャッターを切る。こっちも、寝ぼけ眼でピントがずれる。それでも、体に赤い模様も見えるので、ジャコウアゲハらしいと見当をつける。

  

 しかし、成体の大きさが60mmほどだったので、ちょっと小さ過ぎると思い調べてみたら、なんとこれは「蝶」ではなくて「蛾」であることが判った。ジャコウアゲハは有毒のウマノスズクサを食べることで、敵に有毒であることをアッピールしてきた。それをコピーして生き残り戦略にしたのが、「アゲハモドキ」(アゲハモドキ科)だった。両者の翅の筋を見ると違いがあるのがわかった。画像の右側がわが菜園にやってきたジャコウアゲハ(2019/5/6)。

 和宮様の叫び声で、前から会いたいと思っていた「アゲハモドキ」に初めて出会った灼熱の夏だった。見事に騙された一日のスタートだったが、感謝感激。

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一瞬に見えた派手な模様だったが

2025-08-05 23:18:02 | 生き物

 毎日のように灼熱列島の熱線に当てられ、家で扇風機とアイスノンを抱えてごろごろしている。エアコンの利用をマスコミは喧伝するが、高齢者にはその冷気が体に合わないのだ。ときどき、電車や店舗の冷房にお世話になることがあるが、ずーっと浴びていると調子が悪くなる。古民家なので隙間だらけのためもともとエアコンはない。

 だもんで、夕方になって熱波が和らいだころ、重い腰を上げて農作業に取り掛かる。すると、滝のような汗の洗礼を受けて、シャワーを浴びて一日が終わる。そこへ、いつものように小さな昆虫がやってくる。きょうはいつもと違うぞ!!

   

 飛んでいるときに、黄色い模様が一瞬にして見えた。捕まえたが、なかなかその模様を見せてくれなかった。諦めて、解放してやろうとした瞬間、その見事な模様を見せてくれたので、あわててデジカメのシャッターを切る。調べてみると、「トビイロトラガ」(トラガ科)という蛾だった。トラガは畑でときどき遭遇する黄色と黒の虎模様が、翅や体に目立つ蛾でもある。しかしこのトビイロトラガは、見た目は怪しいいかつい黒男爵のようだが、危険を察知するとこの黄色い模様を見せるそうだ。ツタ科の葉を食べつくしてしまう大食漢のようだ。

 

 その近くに、25mmほどの「フトベニスジヒメシャク」(シャクガ科)もいた。V字型のベニスジが見事で先端がにじんでいるのが特徴だ。シャクトリムシの仲間。食草がイヌタデというから、かなりのシャクガがわが菜園を餌食にしているはずだ。

 

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「狩りバチ」だった

2025-07-22 23:23:48 | 生き物

 炎天下の農作業は熱中症が襲い掛かる。高熱の光線を当たると急速に労働意欲がなくなる。そんなとき、日陰になったころ合いをみて、ポット鉢の整備作業をすることが最近の日課となった。ボケの鉢の中の雑草を抜いていたら2cmほどの蜂が見えてきた。逃げないのでカメラを向けたがそれでも逃げない。撮る側にとってはうれしい瞬間でもある。よくよく見ると、腹の一部が赤いうえに、胸と腹がかなり細い棒のような器官でつながっている。

 

そういえば、こういう蜂を以前観たことがある。さっそく、調べてみたら、狩り蜂の「ジガバチ」(ジガバチ科)だった。大きなイモムシを捕らえて自分の巣に引きずり込む様子を見たことがあった。

 ジガバチの名前の由来は、土に巣穴を掘るので「地下蜂」ではないかと思っていたが、これは大きな間違いだった。穴掘りのときに羽をこすり合わせて出す音が「ジガジガ」と聞こえたのが名前の由来だ。しかも、それは巣の子どもに「我に似よ」、つまり、「似我似我(ジガジガ)」と祈っているんだと昔の人は考えたという。この拡大解釈の妄想が素晴らしい。

 

 愛読している小学館の『昆虫の図鑑』には、親が餌の虫を麻痺させて生きたままの餌に卵を産み付けていく様子をわかりやすく図解している。餌は殺してしまうと腐敗するので、蜂の子どもは死なない部位から餌を食べていくそうだ。親は埋め終わったときもジガジガ音をさせるというが、うかつにも聞いたことはなかった。

 

 巣穴を閉じた親は任務を終了したとして戻ってはこない。だから、その子どもは自力で自分の命を守っていくしかない。なんとも厳しい子育てでもあるが、それが自然界に生きる親の愛情なのかもしれない。あらためて、ジガジガの意味するものの想像力に感心する。

 残念ながら、目の前のジガバチが巣を作っていたかどうかはわからなかった。しかし、すぐ近くにシャクトリムシがいたことだけは確かだった。ひょっとすると、ポット鉢の整理でそれを中断させてしまったのかもしれない。小さな小宇宙の出来事も深いものがある。それに比べ、毎日のように行われている中東の一般人の殺戮がいかに不条理なものか、それを阻止できない世界や人間のもどかしさを痛感してやまない。そんな実態でも、なぜ神は「沈黙」してしまっているのか、遠藤周作の提起が刺さる。

 

 

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「蜘蛛の子を散らす」を初めて見る !!

2025-05-27 21:21:16 | 生き物

  庭で育てている黄金色の葉の斬新な姿が気に入っている「プリペットレモンライム」(モクセイ科)に、黒っぽい蕾のようなものを発見。よく見ると、わずかに動いているのがわかった。これはアブラムシだろうかと葉っぱごと切り取って、水に浮かべてみた。

 そして、刺激を与えると四方八方に逃げ出そうとしたのを確認した。しかし、遠くに逃げ出した個体には糸のようなものがあった。糸でお互いをつなぎ合っているらしい。そっとしているともとのように固まっていく。眼の衰えが激しいオラにはよく見えにくいが、これは間違いなく蜘蛛に違いないと見当をつける。

 

 パソコンで拡大してみると、確かに蜘蛛の子だった。ただ、どういう種類の蜘蛛かは定かではないが、模様の感じからは「ジョロウグモ」らしい。わが家に居候している「アシダカグモ」は、今年も天井に白い「乱嚢」を作っているが、卵のうから生まれた赤ちゃんの大量発生は見たことがない。その足はツートンカラーが特徴のようで、また、そのほとんどが死んでしまうらしいので、慌てることはないそうだが、いずれにしても、家の中での大量発生はあんまり愉快なものではない。

 

 なお、「蜘蛛の子を散らすように」とは、大勢の人が無秩序にその場から四方八方に逃げていく状態を表す。「@DIME」webによれば、それは蜘蛛の子どもの生態に由来している、という。蜘蛛のメスは一度に何十から何千という卵を宿し、少なくとも百単位の卵が孵化する。そして、卵のうから次の安全な場所を求め、蜘蛛の子が散っていく様子を元にしたのがこのことわざだという。ちなみに、アシダカグモは卵嚢に約300個の卵を持つ。

 

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二本の角がかわゆいんだけど

2024-12-25 21:34:41 | 生き物

 オラの玄関近くの柿の木のすぐ隣に、いつの間にか「エノキ」の木が伸びていた。バタフライガーデンにエノキは必須の樹木だが、先日、そこにもエノキが生えているのを確認したので、柿の木の栄養を吸っていた大木にもなるエノキは駆除することにした。そこで、オオムラサキの幼虫がいないかと念のためエノキの枝を点検したところ、伐った枝に見慣れない2本の角のある可愛らしい幼虫を発見した。

 

 ひょっとするとオオムラサキかとも思ったが、どうやら、図鑑には掲載されていないことが多い「アカボシゴマダラ」のようだった。4年前の2020年7月24日のブログに成虫を掲載したことがあるが、本種は人為的に放蝶された外来の蝶で、外来生物法に基づく『特定外来生物』に指定されており、飼育・放蝶・譲渡することなどは禁止されている。

   

 本種はいわゆる「ゴマダラチョウ」に赤い斑点が目立つ魅力的な蝶である。この蝶がオラの町にもわが庭にも侵出を確認したわけだけど、その幼虫がわが庭にいたことはすでに定住が始まっているという証左でもある。内心穏やかではないが、本音はゴマダラ風のデザインといい赤い斑点の見事さといいうれしさは隠せない。

  

 庭に来た本種に近づいても警戒感はあまりないのも人気の秘密があるのかもしれない。それ以上に、国蝶のオオムラサキのカラフルなデザインはさすがに見事だ。だから、エノキの木があるとついオオムラサキを探索してしまう。かれらの食事はエノキに限られており、春~秋までは樹上で過ごし冬になると幹を伝い地際の落ち葉の裏で越冬するというが、今までそれを見たことはなかった。

  

 エノキには、オオムラサキ・ゴマダラチョウ・アカボシゴマダラが常連だが、競合が懸念されるため外来種が排除の対象となるのはいたしかたない。とりあえず、それぞれの幼虫の違いは背面の突起が3対か4対かということと、尾端の尻尾が開いているか閉じているかで見わける。

 上の画像は、オラが愛用している小学館の『イモムシとケムシ/チョウ・ガの幼虫図鑑』からの引用だ。これほどわかりやすく図解してくれる図鑑はなかなかない。こんな図鑑がほしいとかねがね思っていたのを出版した小学館の英断に敬意を表したい。売れないのではないかと心配していたが、なんと子どもから大人まで広くヒットした図鑑となった。従来から一般的によくある上から目線の図鑑ではなく、専門用語を少なくし、小学生にもジイジにもわかりやすく案内してくれる昆虫愛があふれている。

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ハサミがあるかないか

2024-12-16 18:51:41 | 生き物

  わが家庭菜園ではハサミムシによく出会う。野菜のすぐそばにいることが多いので害虫ではないかと思っていた。そのハサミムシがのこのこ家の中にやってきた。そこで捕獲して改めて調べてみると、ハサミムシは「科」ではなく「目」の名前だということを初めて知る。つまり種類がそれほど多いというわけだった。画像の虫は山地性のハサミムシの「コブハサミムシ」のようだった。

 

 コブハサミムシは背中に複雑に折り畳まれた後翅があり、羽化や越冬前の時期に突如飛翔するらしいが、見たことはない。尾の鋏が大きく湾曲するものをオスのアルマン型、長く真っ直ぐに伸びるメスをルイス型という。繁殖を終えるとオスは死んでしまうが、産卵したメスは幼虫になるまで卵を外敵から守り続けるばかりでなく、幼虫に自らの体を食料として提供する。壮絶な子育てである。

 ハサミムシは害虫を食べてくれたり、腐った植物を食べてくれる生態系に寄与する分解者でもあるということだ。見方を変えなくちゃー。

 

 その一週間前に、ハサミムシに似た虫もやってきていた。形から尾っぽにハサミもなかったので「ハネカクシ」ではないかと推定した。世界では6万種はあると言われるほどの膨大な量があり、未同定の種類が未だある。したがってその研究者も少ない。しかし、ハネカクシの翅の収納の最大の特徴は折りたたみパターンが左右非対称の複雑な折りたたみ方ということで人工衛星にも参考にされているらしい。偶然にもコブハサミムシと同じような翅の収納だ。

 

 いっぽう、7~8年前に林の樹皮で見た橙色がある「アオバアリガタハネカクシ」は、「空飛ぶ硫酸」とか「やけど虫」とも言われていて、素手で触るとその体液でやけど症状になる害虫だった。捕獲したハネカクシは「オオハネカクシ」に似ている。危険なハネカクシもいるがこの膨大な量の昆虫に対して、研究によっては人間に貢献する可能性もあるわけで日本の教育研究費を充実するべきだ。無駄な国家予算があまりに多い。

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ハチのようなハエと侵入者の足跡

2024-12-04 22:46:26 | 生き物

 外に出ようと玄関の引き戸を開けようとしたら、見慣れないハチのようなものが外に出たいようでもがいていた。引き戸を開けて迂回路にしたが逃げようともしない。一途な性格だ。ハチの多くはよくあるタイプだ。2cmくらいのベッコウ色の翅がきれいだったので、とりあえず捕獲してみる。調べてみたら、「ベッコウバエ」(ベッコウバエ科)だった。翅には5個の丸い紋があり、背中には3対の黒っぽい縦条線があった。

  

 すでに弱っていたようだが、容器の中では仰向けになって暴れていたが元に戻れなくなっていた。腹部が黒いのはメスのようだ。ベッコウバエの餌は、樹液・糞・キノコだという。そう言えば、昨日わが家のバイオトイレの糞尿を取り出し畑の隅に埋めたばかりだ。春や夏にこれをやると、作業して数分でハエが大挙してやってくる。ハエの嗅覚の速さにいつも感心する。昨日はさすがに1匹も来なかった。ひょっとすると、その近くにいたのかもと類推する。

  

 その足で、畑に向かうとその近くに怪しい足跡があった。間違いなく、動物のものだ。これはどうも蹄のかたちなので、シカかイノシシに違いないと当局に報告する。すると、どうやらシカのようだという鑑識の頼りない回答があった。いつもだとシカの食害にやられてしまうが、もう畑にはシカが食べられる野菜や樹の葉はない。足跡から右往左往するシカの動きが見て取れる。最近、イノシシがおとなしくなったものの、今度はシカの出番かとため息をつく。

 それ以上に、人間界の罪はエンドレスだ。闇バイトにしても詐欺にしてもつまらん行為にうんざりだ。武道家で思想家の内田樹は、そうした現象群は日本人が「幼児化」している「結果だ」と明快な評決を下す。そうした結果を産み出してきた「集団的な思考停止状態」に絶望的だが、それに対して自分は何ができるかを卑近な例で提起している。それらを考えると、害獣諸君の狼藉はかわいいもんだ。それも人間が生みだした結果だもんな。

 

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カマキリへの催眠術!!

2024-11-13 22:55:42 | 生き物

  冬に突入したのか、秋の終わりなのか、はたまた夏の延長なのか、不可思議な季節は相変わらず人間の欲望過多の行為に祟りを投入しているかのようだ。そんなとき、勝手に居候となったカマキリ2匹がオラをにらみつける。つい目と目があってしまう。

 

 前足・カマの内側に黒い模様があったのでおおきさが小さめなのも勘案して、この当該カマキリは「コカマキリ」に違いない。最新のニュースでは、アスファルト上で死ぬカマキリが多くみられるが、その原因は寄生虫である「ハリガネムシ」の妖術だという。ハリガネムシがそのようにカマキリを操っているのだと、京大の研究チームが解明した。

 

 たまたまカゲロウも来ていたので、カマキリはそれを狙っていたような気もする。翅の斑紋があったので「ウンモンヒロバカゲロウ」(ヒロバカゲロウ科)と思われる。いつの間にかいなくなったのはどうしてだろうか。カマキリの餌食になったのか。

  (ameblo.jpのwebから)

 以前、バッタがミイラになって草の茎に止まっている姿を畑で見たことがあるが、それも同じような現象のようだ。自分以外の生命体の命令によって動かされているのだ。同時にそれは、人間界も同じことが言える。つまり、「カネこそ全て」「人のことより自分さえよければ」「他国のことより自国第1主義」というカゲの言葉に支配され、追い込まれ犯罪や戦争や人間・地球への裏切りをやってしまう。夢遊病者のように。M・エンデの『モモ』の世界が現実となってしまった。

 わが家にいた2匹のバッタはハリガネムシのせいとは言わないけれど、先日死体となって畳に転がっていた。同じ居候の鬼軍曹・アシダカグモがこのカマキリを食べていなかったのが幸いだった。それで今、二匹のカマキリは野菜の肥料となっている。

 

 

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チンチロリンからリーリーへ

2024-10-23 23:08:03 | 生き物

 先月末からときどき「アオマツムシ」(マツムシ科)がやってくる。からだが平べったくて左右のレモンイエローのラインがお洒落だ。オスは背中の模様が幾何学的だそうだが見たことはない。やって来るのはどういうわけかいつも緑一色のシンプルな装いのメスばかり。

 文部省唱歌「虫の声」の「あれマツムシがないている チンチロチンチロ チンチロリン」という歌詞が懐かしい。マツムシは実際に「チッチリ、チッチリ」と鳴くらしいが、「アオマツムシ」は「リーリー」とうるさいくらいに鳴くという。「青マツムシ 黙らすほどの 雨ならず」(片山由美子)と俳句で詠まれるくらい大合唱だという。わが家に来るアオさんはおとなしい。

 

 それより、好奇心旺盛で和宮様の料理レシピをじっと研究して動かない。ひょっとして餌がなくて腹がすいていたのかもしれない。アオマツムシの餌といえば広葉樹の葉や虫の死骸だからね。バッタと言えば草むらにいるイメージだが、アオマツムシは樹上にいることが多いという。樹上の方が安全だからだろうか。

 

 次にそのアオマツムシが向かったのはパソコンだった。知的好奇心が旺盛なのかもしれない。近くにいると作業の邪魔になるがそのしぐさを観るのもなかなか面白い。触角の髭を丸めて口できれいに磨いていることさえある。マツムシは激減しているが、暑さに強いアオマツムシはどんどん北上していてまもなく北海道へ生育圏を進出する勢いだ。明治になって中国から江戸にやってきたという帰化昆虫はやはりたくましい。ウマオイやコオロギが跋扈しているわが家だが秋の夜長の演奏会をいつやってくれるだろうか。

 

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なぜそこに!?

2024-10-14 21:57:51 | 生き物

 和宮さまが突然叫んだ。「 なんでそこにー!?」と、シンクにいた「サワガニ」を指さす。雨の日にサワガニが玄関に進入したことはあったが、台所のシンクにまで進出したのは初めてだった。どうやってそこまで侵入したのかがまったくわからない。今まで発見したのは地べたや床がほとんどで、1m以上の高さにまでどうやって登って行ったのかが謎だ。

 

 わが家の貧しい家計を見かねて「食べてもいいよ」とでも言いにきたとしか思えない。だけど、以前「サワガニは悪い虫がいるから食べてはいけないよ」とジイヤから聞いているから、食べるのは勇気がいる。茹でて食べれば問題ないかー。ふつうは、雨模様のさなかにやって来るというのにきょうは晴れだよ。

  

 そして、畑で耕運機で畝立てしようとしていたら、突然アブがやってきた。というのも、直前に肥料として安い鶏糞を撒いたためらしい。大きさからクマバチのように見えたが、「オオハナアブ」だった。鶏糞を撒いてから数分しかたっていないのに、このやってくる速さには舌をまいてしまう。

  

 それも、数匹がやってきたから連絡を取り合っているのは間違いない。名前はアブとなっているが人間には刺さないハエの仲間だ。人間の嗅覚からでは到底できない昆虫の超能力だ。兵器を開発するより、これらの生物研究を支援する国のプロジェクトがもっと強力にあってほしいものだ。源氏物語が世界文学としていまだ評価が高い意味を考えると、文学をもっと応援すべきだ。また、アニメや漫画も中身のある作品を支援するべきだ。

 

 ついでに、いつも焚き火をする庭にサツマイモが侵入してきたらしい。当局は全く覚えがないという。この場所は焚き火で草木灰を作るために雑草や枝をふだんから積んであるところなのだ。ひょっとすると、サツマイモの断片が捨てられたのかもしれない。ここで焚き火をすればそのまま焼き芋ができるという算段だ。神のなせる慈愛はやはりわが赤貧を慈しんでくれているのを感じ入る。

 わが気ままな放任農法、「なぜそこに!?」もいよいよ本格的になってきた。

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