山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

拾った大王松を正月飾りに

2012-12-31 17:59:04 | アート・文化
 先日、大王松の枝のいくつかが野積みされていた。
 そのうちの何本かをいただいてきた。
 正月飾りに使えないかいろいろ考えたが、常設焚き火処の三角錐を利用してみた。
 竹は道草山の竹藪から。

 一年があっという間に過ぎてしまった。
 畑も相変わらず失敗が多かったが、今まで実らなかったものが収穫できてきたのがささやかな前進。

 有機肥料のおかげで土壌も着々と良くなってきている。
 そのせいか、ミミズも多くなり、そのぶん、イノシシのかっこうの餌場にさえなってしまったオマケつき。

 政権交代という戦後の歴史的な事件も不発に終わった。
 何事も主体性というものが成熟していないと事態は変わらない。

 畑を耕すことは心を耕すこと。
 文化を耕すこと。
 耕すに到る手順もクリアしておかなければならない。
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いたるところ崩落地帯だ

2012-12-30 16:28:24 | 風景
 わが家の近くに流れている川沿いには、いたるところ土砂の崩落現場がある。
 その多くが去年の台風の爪あとだ。
 川も土砂が上流から運ばれ、川床が高くなり、川筋も変わってきている。
 
           
 斜面の強度をしてからコンクリートを吹ふきつけたり、川床を掘り起こしたり、通年で工事が続く。
 地元にとっては大きな公共工事となる。

                
 崩落した上のほうを見ると命がけの工事が行われている。
 こうした風景がここ数年当たり前となっている。
 日本は自然の災害列島でもある。

                               

 そんな所に原発はいらない。
 国民の生活がビンボーになっても、「いらない!」という覚悟が必要だ。
 しかし、今はすでに風化が始まっている。
 
 京都大学の小出先生は、「戦争と原発は似ている」という。
 強い力が働くとそれに隷属してしまう国民性。
 敵だったマッカーサーもペリーさえも祝福してしまう。

 高い電気料金にため息しながら、鍬を持つ手に力が入る。

 
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糞尿がいちばん!?

2012-12-29 19:05:36 | 農作業・野菜
 バイオトイレに溜まったおが屑入り糞尿を畑に撒く。
 熟成していないので苗からやや離れた所にしている。
 このうえに、枯れ草を厚く敷き詰めておく。
 今年はこの方法でピーマン・パブリカがとても元気だった。

 苗は玉ネギなのだが、成功を祈りたい。
 もうひとつの玉ネギの畝は半分以上根切り虫にやられている。
 おが屑は土壌改良も兼ねている。

                    
 畑のあちこちにはイノシシが荒らした穴があり、クズの太い根っこをしゃぶった残骸が残っている。
 イノシシも必死に白いデンプンを摂取して腹の足しにしている形相がしのばれる。

 食料の少ない冬、どう過ごすか心配になる。
 といっても、つい先日近辺を荒らしたイノちゃんを焼肉で食べてしまったけどね。
 
 

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「干さないたくあん」漬け込む

2012-12-28 09:29:42 | 農作業・野菜
 先日、となりの師匠から大根をいただいた。
 「煮物やおでんにいいよ」と言われたが、これだけあると漬物だ。

 いつもだと、大根の生漬けが好きでその作業になるが、「干さないたくあん」に挑戦。
 いつもどうり、手のかからない手抜き作業。
 といっても、泥を水道で落とすのは凍えながらで、手が言うことを聞いてくれない。 終わり次第ストーブ・掘りごたつに直行。

 大根7kgに糠を大量に入れる。
 あとは大根の生漬けの要領だが、昆布やユズを隠し味にする。
 正月明けごろにまずは食べてみることにする。
 
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物心両面の支援に感謝

2012-12-27 19:59:42 | 出会い・近隣
 わが集落の忘年会の翌日、向かいのおやじさんがダンプでやってきた。
 「肥料持って来ようか!?」
と言って、1年分の鶏糞をダンプ一杯分で運んできてくれた。
 昨年いただいた肥料がなくなったときなのでありがたいことだ。

        
 ちょうど、鶏糞を購入したいと申入れしようと思っていたときだった。
 お金も受け取らず、あっというまに肥料を降ろしてから、さっそうと畑から消えていった。

 さっそく、雨よけ・風よけのシートをかぶす。
 こうした行為がごくしぜんにある風景なのだ。
 まだまだ、日本は捨てがたい。

                      
 ビニールフィルムが突風で何度も飛ばされて苦労しているとき、大先輩が「ビニールの周りに土をしっかりかぶせなきゃー」と助言してくれた。

 肥料をやるとき、つい面倒なので角材で止めていた。
 しかし、こちらのほうが手間がかかることがわかった。
 おかげで今のところ、突風で飛ばされる被害はなくなった。

 農的生活はこうした人々に囲まれているのが醍醐味である。
 日々、感謝できる生活がある。

  
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やはり肉食系男子はパワフル

2012-12-26 20:45:40 | 出会い・近隣
 昨日は地元の忘年会があった。
 最初は「般若心経」を唱えてから「常会」を行い、その後「庚申会」で、庚申の真言を繰り返す。
 それからささやかな忘年会となる。

 ちなみに、ときどき「ぎおん」という会を行う。
 きっと、「祇園」のことだろう。
 祇園は伝染病予防を祈祷する行事だったにちがいない。

 さらに、集落の連絡網のことを「触れ」という。
 以上のことはきっと、江戸時代からえんえんと続いてきたことと思われた。

 さて、忘年会は、昨日捕れたイノシシの焼肉だ。
 さすがに、柔らかく、美味だ。
 市場に流通していてもおかしくはない。

               
 草食系のオイラに勧められたのが、「せせり」の肉。
 鳥の首の肉だという。
 生肉で販売している店はなかなかないという。

 肉だけで腹がいっぱいになる。
 糖尿値がやや心配になったが、きょうは異常なし。

 忘年会に女性が出席できにくいことを感じている人がいないのが問題。
 地元で忘年会をやること自体進歩のようだ。
 男子中心主義をこれから改善していかなくちゃね。

 それにしても、会を進行する肉食系男子は公私共にパワフルだ。
 新人のオイラに貴重な「せせり」肉をどんどん勧めてくれるのがまた嬉しい。 
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天気晴朗なれど木枯らし強し

2012-12-25 17:41:01 | 農作業・野菜
 今,気がついたが、まだ顔を洗っていなかった。
 というのも、朝起きたら水道が凍っていたからだ。
 しょうがない、いまさら洗うわけにはいかない。


干しておいたショウガもずいぶん乾いたので、「ミルサー」で粉末にする予定。
 このところ、朝はショウガの粉末入りのお茶を飲んでいる。
 熱々で飲めるのがいい。

                   
 先月から水につけておいたヘチマの皮を取り去り、日なたに干す。
 太すぎるかもしれないが、役に立ちそう。
 現在もヘチマタワシを愛好しているが、じつに優れもの。

 きょうは一日中木枯らしに泣かれた。
 烈風は室内の障子のすべてを揺るがす。

 けっきょく、野良仕事は挫折。
 顔を洗わなかったのがいけなかったのかもしれない。
 明日こそ!???
 

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望年会でフィアンセ紹介

2012-12-24 20:00:22 | 出会い・近隣
 町内でも有数の茶畑・山林を担う若手農家のショウちゃんの望年会に伺った。
 二度目の参加だったがいつも心穏やかな顔ぶれなのが快い。
 一品持ちよりだが、テーブルには乗せきれない料理が並ぶ。

        
 今回の望年会は特別なのだ。
 つまり、独身を貫いていたショウちゃんがフィアンセを紹介するという。
 春に出会って来年早々には式を挙げる電撃婚だ。
 とても嬉しい。

                 
 フィアンセのユウちゃんが二胡を演奏してくれた。
 彼女の感性も素敵だが、周りへの気配りもとっても素晴らしい。
 ユウちゃんがこの顔ぶれに包まれていることに涙した。

 頼もしい。
 山に囲まれたこの中山間地での二人のぴったりした結びつきに感動する。
 都会のギスギスした関係に窒息していたオイラとしては、こうした背景をもつ場面に出会うこと自体がうれしい。

 桃源郷を垣間見たひと時だ。
 厳しさを秘めたその桃源郷だが、二人はきっと乗り越えられるとみた。

 ありがとう。
 これからもよろしく。
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ジャングル・キウイに挑む援農作業

2012-12-23 18:34:50 | 出会い・近隣
 「この先に人が住んでいるのかなー」と思うくらいの奥山に車はすすんでいく。
 足の悪い老夫婦の家を訪ね、ジャングルと化したキウイフルーツの剪定に向かったのだった。
 予想どうり、手ごわいジャングルだ。
 午前中に終わらせようと7人のサムライは、着いて早々ノコギリ作業に専念。

      
 反対側がまだ見えない。
 頭を使うより目の前の枝を次々切るのがよい。
 主幹や主枝は残しながら、「午前中に終わるかなー」とぼやきながら休憩なしの剪定作業。

               
 11時ごろ、反対側が見えてきた。
 希望がほの見える。
 キウイを支えてきた棚自体が崩壊寸前だ。

                       
 とりあえず、選定作業は終了とする。
 棚の復元もしたいところだが、用具も時間もない。
 人海戦術の効果アリ。

         
 切り取った枝の山ができあがった。
 足の悪いお父さんが焼却するというが、これもたいへんな作業だ。
 7人のサムライは、日なたで持参したおにぎりに食らいついてから解散。
 
 キウイの命をなんとか暗い森からとりもどしたが、これで新しいいのちを生み出してほしいと願うばかりだ。
 年末の貴重な日曜日、快くキウイ救出作戦に応えてくれたサムライたちに感謝。
 引佐からかけつけた果樹を手がけるニューフェイスの指導にも感謝。
 援農が広がると嬉しい。
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雨上がりはメンテナンスのチャンス

2012-12-22 20:10:11 | リフォーム・屋内作業
 午前中、しっかり雨が降っていた。
 野良仕事はできないので、ふだん手が出せなかった用具のメンテナンスを行う。

 味噌部屋にあった樽をスポンジタワシで磨く。
 いつ頃のものかわからないが、醤油が入っていたらしく下にデベソがある。
 発見したときは匂いが抜けないくらいだったが、野ざらしに近い状態にしてきたので、ずいぶん匂いが抜けてきた。

        
 口径は約55cmほどだった。
 利用しなかったので表面の剥離がひどくなりつつある。
 当面は改造した味噌部屋でもの入れに使う予定だ。

                 
 アメリカンレーキの柄が折れていたので、修理した。
 ふつうのレーキよりたくましいが、柄が広葉樹ではなくラワンのような材質だった。
 しかも、金具と柄はプレスで固定しただけだった。

                        
 柄の先端が細いのは壊れやすい。
 ツルハシのように柄の先きが太いほうが合理的。
 鉄工ドリルで金具に穴を開け、細い釘を裏表から打ち込み固定する。
 万力を購入してあったので作業がやり易い。

 都会にいたらテレビづけの日々だろうが、田舎はやることがきりがない。
 携帯電話に依存できない生活だ。(原発と同じ)
 携帯電話は若者の自立を阻害する。
 農作業には携帯電話は邪魔でしょうがないから、家で留守番してもらっている。

 「携帯」を「携帯しない」ことが、豊かさを獲得できるキーポイントだ。
 バーチャルな生活からリアルな生活へ脱却すること。
 中山間地の生活はその手本じゃないかね。

 田舎を荒廃させた政党がまた権力の座に着いた。
 それをまたまた田舎が支えている。
 歴史は繰り返すというが、懲りない面々は、きっと原発は景気・雇用に浮揚すると目先に生きるだろう。
 

 
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