山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

裏山の階段まもなく完成へ

2022-01-31 21:21:10 | 屋外作業

  ガレ場のような畑の内外から集めていた石を拾いネコで運搬する。これがなかなか力がいる作業だ。坂道はとくにジジにとってはきつい作業となる。もちろんこれを現場の階段まで持ち込んでは往復するわけだから気合いがいる。さすがにだんだんきつくなり、筋肉の衰えは認めなければならない。だから、リハビリだと思ってたらたらと時間をかけるしかない。

     

 前から滑りやすい階段だったので石を敷き詰める。しかし、あまり大きな石を敷き詰めるとその石で滑ってしまうこともある。それで、砕石の砂利を混合する。それでもまだ高齢者が昇降するにはもっと砕石が必要なのが分かった。やってみないとわからないものだ。中段の微調整はこれからとなるが。

              

 階段の最初の登り口付近をいいよ着手する。いただいてしばらく溜め込んでいた丸太の出番だ。やや細めの太さなので半割しないでそのまま置いていく。長さも道幅にぴったりくらいだったので裁断する必要がないのがいい。丸太が腐らないよう砂利をあらかじめ敷いてそのまま丸太を置くだけ。上段と下段の階段にもっと石が必要なのも分かったが、石を探すのに時間がかかりそうだ。邪魔だった石がこんなときに役に立つとは。

 たまたまやってきた丸太を提供してくれた大工さんが、「いいログ階段ができてきたね」と喜んでくれた。ログハウスの端材が大いに役に立っているというわけだ。

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入り口で猟犬とシカの攻防が…

2022-01-28 08:14:20 | できごと・事件

 昨日のこと。畑で農作業の片付けをしていたらガサガサ音がして、まもなく立派なシカが近くにやってきたのが見えた。そのうちに犬が吠え立てながらそのあとを追ってやってきた。するとシカは、きびすをかえすようにわが家の入口のほうへ逃げていった。猟犬とシカとの攻防の現場を初めて目撃したのだ。最近はイノシシよりシカによる農作物被害のほうが多い。

  

駐車場の後ろでにらみ合いが続く。けたましく猟犬が吠えるがオスのシカはすぐには逃げない。今まで逃げてきたので観念したのだろうか、もしくは冷静に対峙したというのだろうか。

  

 シカと猟犬との距離は2~3mくらいの近距離だ。そのうちに、シカは立派な角を下に向けて猟犬に襲い掛かる。一瞬ぶつかった。そのため猟犬はけがをしたようだった。和宮様は近所の犬がけたましく吠えているのだと思って外に出たらこの現場に出くわす。あわてて御所に戻ったという。

  

 えらいのは、それでも猟犬は逃げもせず吠え続ける。猟犬に無線機が見える。両者の対峙と攻防が何回か続いたころ、ハンターの車が近くにするりとやってきた。そして、銃を持ったハンターがゆっくり歩いて出てきた。

   

 すると、それを察知したのか、どうしようかとシカは距離をとって後ずさりした。それでも、専守防衛の堂々としたオスジカの振る舞いは格好良かった。また、傷を受けながらも猟犬も任務を遂行している姿も頼もしい。

  

 ハンターの車がぞくぞく集まるころ、シカは突然逃げ出した。わが家の玄関のほうへ逃げて行ったが、すぐに石垣の塀を豪快なジャンプで乗り越えて裏山のほうへ向かった。猟犬もその後を追いかけて距離を保つ。鉄砲を持ったハンターはゆっくり歩きながら、シカが山側に向かったこと、シカと猟犬との距離が開いたことを確認して二発の弾丸を撃った。

   

 頭を狙った弾丸は立派な角を破砕してしまったが、二発目は心臓近くを貫通したようだ。ハンターは人家が近いので「怖かったー」と言いながらホッとしたようだった。勇敢だった猟犬も誇り高い顔をしていた。仲間のハンターはきょうは3頭目だったので、3の数字をシカの腹にスプレーで描き写真を撮っていた。現場には、血痕とシカの毛が残っていた。

               

 わが家の玄関前にもシカが逃げた時の足跡だけが残っていた。ここに移住して十数年たつが、猟の一部始終を見たのは初めてだった。しかもその現場がわが家とその周辺だったのも驚きだ。以前は、イノシシが猪突猛進そのものの勢いで犬からまっすぐ逃げているのを見たことがある。裏山はイノシシやシカが逃げるときのルートになっているらしい。これでしばらく農作物や樹木は安泰になったのも確かだ。何はともあれ、毅然としていたオスジカの冥福を祈るばかりだ。

 

 

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アイスキャンデイかツララか

2022-01-26 18:09:48 | できごと・事件

 裏山の階段づくりの続きをやろうとしたとき、その途中に丸っこい氷が落ちていた。太さからすると、今は懐かしいアイスキャンデイに似ている。昭和20年代には中心に割りばしがあって舐めると砂糖の甘さが絶好のおやつとなった。いったい誰のキャンデイなのだろうか。どう見ても、人間が作った人工物とは思えない。                      

          

 その隣には雨水を逃す塩ビ管があった。この中から落ちてきたとしか推定できない。地元の人の冬のおやつはツララだったという。ツララをポキッと折ってから塩をかけて舐めたという。ブルブル震えながらも嬉しそうに舐めた絵顔が伝わってくる。そんな自然からのプレゼントを喜んだ原風景は今ではなかなか見ることは難しい。じいじとしてはやっぱりこれを舐める少年の心を失っている。あーあ。

           

 いっぽう、バタフライガーデンを見に行ったら大きなビー玉くらいの白い実の果樹が見えてきた。ほんとうは黄色いはずの実で食べごろのはずなんだけど。昨年に植えた「キンカン」なのだ。食べてみてもあの苦みのあるほの甘さが感じられない。

 実が白くなった原因は寒さに違いない。やはり、わが集落は柑橘類の栽培は難しい。春にはもっと陽が当たるところへ移植しなければならない。よく考えれば、キンカンを植えた場所は冬の期間はほとんど日陰だったのを想い出す。レモンも実ができなかったがこちらも移植が必要だ。安易な植付の結果がこれだった。申し訳ない 

 きょうはなんとなく小春ちゃんが遠くにちょいと見えたものの、夕方はやっぱり寒風が吹きすさんできた。春が待ち遠しい。ニュースは相変わらず暗いものばかり。目先ばかりの利便や利益に走る「ツケ」がぐんぐん現実の事件になってきてしまった。高度経済成長とかバンパクとかオリンピックとかは何を残したのだろうか。国民の劣化の始まりだったとしか思えない。忘れ物を届けに来た「となりのトトロ」は今の現状をがっかりしていることだろう。 

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維新の影武者アーネスト・サトウ

2022-01-24 21:48:07 | 読書

 前回、坂本龍馬を陰で動かしていたのはイギリスだったことを暴いたノンフィクションを読んだが、それを裏付けるような回想記、アーネスト・サトウ『一外交官の見た明治維新/上・下』(坂田精一訳、岩波文庫、1960.9)を読む。サトウという名前は偶然で日本とは関係ない。20歳そこそこのサトウが来日した1863年の6日後にはさっそく生麦事件が起きている。

 

 それは、徳川幕府から明治政府へと変貌していく生臭い坩堝を直接関与していくこととなる疾風怒濤の時代だった。横浜に着任してからその後、薩英戦争・下関戦争・外国人殺傷事件等の砲火弾雨や事件をくぐり、攘夷の白刃にも幾度も狙われながらも、維新の過程に深く関与していったのが読み取れる。

            

 本書は、1862年(文久2年)から1869年(明治2年)までの7年間の回想録となっているが、きわめて緻密で的確な情勢分析が記述されている。実際は合計25年も日本に滞在して通訳・情報収集に奔走し、維新後は駐日英国公使となった。当時の日本語・和文にも正確な解読ができ、日本の文化・登山・民俗等にも深い造詣があった。

   
 サトウは、幕末から明治にかけて活躍した主要な志士・要人のほとんどと関わっていたのも驚きだ。
 例えば、西郷隆盛、大久保利通、伊藤博文、勝海舟、徳川慶喜、桂小五郎・坂本龍馬・陸奥宗光・後藤象二郎、五代友厚・高杉晋作・井上馨・岩倉具視・三条実美・大隈重信・明治天皇など。

 江戸城明け渡しの頃には、頻繁に勝海舟・西郷隆盛と接触している。つまり、敵味方双方との太いパイプを持っていたということだ。大河ドラマにもサトウ役がときおり登場している。           

      

 この回想記にはあまり触れられていない事項は、白刃に倒された龍馬や武器商人・グラバーたちだった。それは大英帝国を代表する立場からの裏工作にかかわることだけに書けないということに違いない。五代や龍馬の資金源が豊富だったのが推定できるし、サトウも情報収集やまわりにもふんだんに金を消費しているのがわかる。記述はないが、グラバー邸の隠し部屋でも志士たちと会っていたのも推定できる。

               

 当時、「世界の銀行」と言われた大英帝国にも植民地・インドの反乱が始まったころでもあり、イギリスとしては倒幕にするか佐幕にするかの難しい判断もあった。その点では、佐幕に立ったフランスとは違い、勤皇を頂点とした国家統一が現実的と判断していったサトウらイギリスの老練な分析が伝わってくる回想記でもあった。

 外交に通訳に自衛にという激務の中でも、その合間にサトウは日本じゅうの村や町や山を散策している。そこで出会った植物にも詳しい。1871年(明治4年)ごろ、日本人女性と事実婚している。その次男は植物学者であり・日本山岳会の創立メンバーの武田久吉(尾瀬を世界に紹介し、その自然保護運動に貢献)だったのもなるほど偶然ではない。

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キウイ剪定ビフォア・アフター

2022-01-21 19:50:43 | 農作業・野菜

 キウイの棚上はジャングル状態になっていた。ミツバチなどが極端に少なくなってきているせいもあるが、秋の収穫は少なかった。今年は生り年のはずなので、このジャングル状態の剪定に着手することにする。天は蒼天の晴れではあるが、風は冷たい。

  

 今までは伸びすぎを適当に剪定していたが、今回は雌雄の枝を考えながら、1本しかないオスの枝が満遍なく広がっていくように注意した。といっても、ぐちゃぐちゃ状態の枝をバサッと伐るのは意外に勇気がいるものだ。

  

 剪定していると空間がありすぎる所と混んでいる所とがどうしても出てきてしまう。棚を支えている単管パイプもあとから追加したのもあり、サイズも違うのでいかにも素人らしい景観だ。技術はないが日照・通風の良い仕立てになることを願う。もう少し、摘果ができるといいのだけれど、これも勇気が必要だ。

   

 それでも、なるべく古い枝は新しい枝に時間をかけて更新していく。昨日の午後は、痛いくらいの寒風が吹くのでさすがに中断した。それでもなんとか少しずつ剪定していき、正味5日くらいかけてやっときょう終了を迎える。作業としては、小さな剪定ばさみでやるより長い刈込鋏でやるほうが効率的であることがやっとわかる。

 閑話休題。「病む口にキウイのかけら銀の匙」(ルイ/「川柳月組コミュ」から)。川柳というより俳句並みの含蓄ある作品に驚く。

 

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世界的には珍しいセグロセキレイ

2022-01-19 21:55:35 | 生き物

 寒風がつらいが、日向は暖かい。そんな畑に突如飛来してきたセグロセキレイ。あわてて陰に隠れてカメラを向ける。いつも突然現れるのでカメラに収めることができないでいた。姿も色合いも凛々しい。

 世界的には珍しい日本固有種の留鳥。「セグロセキレイを見るなら日本へいらっしゃい」ということになる。内陸部の水辺によく見かけるが、ハクセキレイと似ているのでいつも苦労する。体形の白黒の度合いが微妙だからだ。

    

 「キセキレイ」もときどきやってくるが、それは胸復部が黄色いのですぐわかる。セグロセキレイとハクセキレイとの違いを確認してみる.

 一番の違いは、頬の色が<セグロ>は黒いが<ハク>は白い。

背中の色は、<セグロ>は通年で黒いが<ハク>は灰色(ただし冬)。生育場所は、<セグロ>は内陸部の水辺に多いが<ハク>は広域で河口にも多い。

 残念ながら、セグロセキレイはやはりすぐにいなくなった。冬の畑はエサが少ないだろうな。

 

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階段を昇る若さを追いかけて

2022-01-17 21:36:47 | 屋外作業

 焚き火をやりながら丸太を半割する。ログハウスの丸太の端材だったので半割がすぐできた。この丸太を裏山の階段へ持っていって、いよいよ上段付近へ設置することにする。

            

 そのうえ、川柳の「階段を昇る若さを追いかけて」(佐藤美文/「川柳作家ベストコレクション」から) の気持ちで、重い石をバケツに入れて10回以上は運んだ。腰に負担もあったがこれもリハビリだと念じたので気が楽だった。

     

 次の日はとりあえずの最上段に達する。そこはS字状の階段となって裏山への歩道が本格開始される。もう少し石を確保できれば今季の作業は終了となるはずだが、それぞれ安全な足場にするには大きな石と砂利との組み合わせにはけっこう時間がかかりそうだ。また、土砂が崩れないよう補強も必要だ。

 「階段をじぐざぐ昇る亀になる」(藤島たかこ/「天守閣」より) 、の心境で少しずつ作業していくことにするしかないね。

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トンネルの向こうは蒼穹の国か静謐の雪国か

2022-01-14 20:09:14 | 風景

 朝起きて雨戸をあけると裏山は雪国だった。寝ている束の間にしんしんと積もった粉雪だった。北国では2~3mも積もっていることを考えると、まだ雪の風流を愛でる余裕の世界にいるが。

    

 それでも、今から街なかに買い物と通院に出かけることを考えると、いくつかの峠を越えなければならない。アイスバーンになる前に出かけるには今すぐ家を出たほうがいい。ということで、そそくさと支度をする。

   

 家を出てすぐの道路はすでに銀世界となっていた。動物や早起きの人間の足跡も確認できた。もしこれが峠の急峻な坂道だったとしたらノーマルタイヤの車では危険であるかもしれない。しかしまだ、雪は柔らかいので決行することにする。道路の両側には雪が残っている。

    

 そのうちに、最初の国道のトンネルを過ぎたころになると雪の気配が消えていた。どうやら街は雪は降ってなかったようだ。雨の場合も同じことがある。結局、峠の急峻な坂も雪はなく通過できて、買い物も通院も無事終了したのだった。(上の二枚の画像はイメージ) 

 帰りに同じトンネルをくぐったら、雪は変わらずに残っていた。つまり、わが家の住んでいる場所はあたりまえだが山里だということだ。桃源郷は山深いトンネルを越えた所にあるという。どうやら、わが家の場所は桃の花こそ咲かないが桃源郷なのではないかとあらためて妄想する。

 そういえば、長寿の高齢者が多い。都会にはない緩やかで穏やかな人間関係がある。そこは、杉林や茶畑が醸し出すフィトンチッドが漂い、林縁には昆虫や植物が適度に生息する。人間と自然とが共存し、コロナもほとんど問題にならない。若い人の移住も始まっている。不便さが幸福度を高めている。

 

 

 

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龍馬はあやつられていたのか??

2022-01-12 21:26:47 | 読書

 前々から読みたいと思っていた、加治将一『龍馬の黒幕』(祥伝社、2009.6)を読む。見出しがいつもセンセーショナルな祥伝社のことだから、慎重に読み始める。副題が、「明治維新と英国諜報部、そしてフリーメイソン」だった。いかにも怪しい気配。

      

 前回の大河ドラマ「青天を衝く」でも、徳川慶喜の評価や明治政府内部の矛盾などに新しい見解を取り入れているのが興味深かかった。それとともに、幕末をめぐる評価にも従来流布しているものとは違う見解が最近取りざたされている。その意味で現在は薩長史観から脱皮していく地点にいるのではないかと思う。その一環として本書も位置付いているのではないかと思える。

      

 そのいい例が坂本龍馬だ。「日本を洗濯しよう」とまさに獅子奮迅の勢いで活躍していたのは確かなことで、彼が考えた欧米型の政治体制の先験的な構想は群を抜いていたものだった。しかし、その後ろには、イギリスの影がちらちらしているというのが著者の言い分だ。その傍証として、フリーメイソンや英国諜報部が暗躍していたというわけだ。

   

 たしかに、武器商人グラバー邸には幕末を代表する志士が群がっていたし、イギリスの外交官が幕末から新政府樹立への諸事件に水面下で暗躍していた。このへんの資料集めをしていた著者はかなり力が入っている。そして、小説を読むような臨場感で描く著者のわかりやすさが読者を魅了する。これがノンフィクションかと問われると躊躇もある。

   

 フリーメイソンはもともと秘密結社なのでその真実味は闇だが、その視点を考慮した展開はラフすぎるが新鮮だ。また、倒幕と徳川擁護の両面作戦をとったイギリス外交官は大英帝国の手練手管に長けた手法を紹介している視点は注目してもいい。しかしその真実はこれからの地道な吟味が必要とされるだろう。

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ダイダイからポン酢・ママレード

2022-01-10 22:07:06 | 食彩・山菜・きのこ

 ダイダイ・シークワーサー・ユズなどの柑橘類をいただく。さっそく朝の野菜ジュースに活用させていただく。甘みを引き立てるには柑橘類は必須の食材だからだ。ダイダイは酸味や苦みが強く生食は難しい。そのため、ダイダイの活用は正月飾りくらいにしかなかった。そこで、発奮したのが和宮様だった。ママレードを作ってマフィンで食べてみたら見事にグーだった。

    

 ダイダイの皮を剝き、種を取り除き、白ポン酢を作る。白ポン酢は、醤油を入れないことで素材の味を引き立てるものだが、市販にはなかなかみられない。ダイダイは皮が厚いので果汁を確保するのは効率的ではない。

 また、ダイダイは、冬が過ぎても実が数年もの間落ちないので、同じ樹に新旧代々の果実が同居することがあるので、子孫繁栄の象徴として正月飾りにも使われる。

       

 ダイダイのママレードを作るには、果肉と皮とを一緒に煮てしまうと苦みが出るので、皮を茹でこぼし、苦みを抜いてから砂糖を加えて煮ていく。おかげで、ママレードの味は濃厚なジャムとなった。体調が今一つではあるけれど和宮様の渾身の踏ん張りがこもっている。

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