山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

焚火免許皆伝!

2011-04-30 22:27:12 | 食彩・山菜・きのこ
 草木灰が必要なこともあるが、山や畑から出る徒長枝の処理のために、焚火はかかせない。 さらには、ガス代の節約という困窮した経済的な背景もあるが、焚火によるうどん・そばの昼食は定番である。 天ぷらのシイタケ・タラノメのうまさはいうまでもない。

               

 和宮様もこのところひとりで薪割をし、火を起こすことが完璧になってきている。火が消えそうになる前にまきを適切にくべられるようになってきたのだ。 そしてきょうは、火の始末の仕方も完璧だった。
 これで焚火免許皆伝である。

                     

 そばの具には菜の花がうまい。この菜の花はなんでしょう。
 答えは「ハクサイ」でした。 ハクサイと菜の花がなかなか結びつかなかったけれど、うまく作れなかったハクサイが菜の花で有終の美を飾ってくれたのだった。こういう「生かし方」もあるのを初めて知ったのだった。 
 
 農的生活は学ぶことが多い。
 そして、和宮様、焚火免許皆伝おめでとう。
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トマトドームやっと完成!!

2011-04-29 18:23:15 | 農作業・野菜
 きょうも春の嵐の一日となった。
 案の定、トマトドームの骨にビニールをかける作業は難航した。 こういうときは、強風はひたすら止むのを待ち、風が止んだ瞬間にえいこらと作業開始である。 自然には逆らわないというのが、わが道草庵の哲理である。

 見方によれば、この強風に耐えられれば合格ということになる。途中で部品が不足してそれに代わるものを探すのに時間がかかったり、来客があったりで、結局、午前中に終わるべき作業が一日かかってしまった。よくあることだ。

 隣の師匠から補強用のロープをいただき、教育的指導を受けた。 つまり、「トマトを植えてからハウスを作るべきである」と。「でないと、作業がやりにくくなるよ」とね。ありがたや、ありがたや。

 山菜の宝庫である道草山にもありがたや。山から出た枝で焚火をし、その灰でゼンマイやワラビをつくれる、ありがたやありがたや。 スーパーにも行かず畑や庭からすぐ採れる菜の花やミツバを使えるなんて、ありがたやありがたや。
 「えいじゃないか」運動ではなく、「ありがたや」運動を提唱したいところでーす。 
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いよいよトマトドーム建設だ

2011-04-28 18:29:28 | 農作業・野菜
 きょうは台風が来たような嵐の一日だった。
 かぶっていた帽子が何度も吹き飛ぶし、洗濯物も物干し竿ごと飛んだ。

 そんななか、昨日注文していたトマトの苗が届いたので急いで「トマトドーム」を建設することになった。

                  

 資材を仕分け・組み立てするのに半日かかり、午後、骨組と補強をやっているうちに夕方になってしまう。 一日があっというまに過ぎてしまう。
 なにせ、きょうのような嵐にも耐えられるドームにするには強固な補強杭が要なのだ。一昨年はドームごと風に飛ばされた。
 こうして少しは経験則を学び、牛歩の一歩を歩むのだ。
 あの真夏の太陽の下で熟したトマトをかじったジューシーな美味さを思い出しながらね。
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古代史はミステリーロマン!!

2011-04-27 16:54:04 | 歴史・文化財
 冬の寒さに耐えながらもぐいぐいと読み込んだのが、関裕二さんの古代史シリーズの著作(『天孫降臨の謎』『出雲抹殺の謎』『なぜ日本書紀は古代史を偽装したのか』『古代史の秘密を握る人たち』『おとぎ話に隠された古代史の謎』『蘇我氏の正体』)だった。

 歴史って、つい年表の表面だけを追って事足りとして、いつのまにか自分も歴史の表層に巻き込まれている現実がある。

 邪馬台国からヤマト朝廷成立までの歴史的空白を埋め、『日本書紀』が著わす歴史の改ざんを暴こうとするのが作者の意図である。

 私が注目している哲学者の梅原猛さんが歴史界に提起した「祟り」の思想、伝承の捉え返しなどは、関さんと共通するものがあるのが発見だった。

 「出雲」を抜きに古代史・ヤマトは語れない。
 博多で勢力のあった「安曇族」が長野に逃れたのも、ヤマト成立、出雲抹殺と関係しているのかもしれない、という発見もあった。

 古代史ミステリーの探求は、現代史への問いでもある。
 バーチャルな世界に魂を奪われた現代にこそ、なにが本当のことなのか、物知りの歴史ではなく、自らの生き方・世界観を問う歴史との向かい合いが求められている。 
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清楚なオトメスミレだよね

2011-04-26 20:34:56 | 植物
 道草山でまたもやスミレの群落、白いのだ、発見。 タチツボスミレの群落の中でやけに白いスミレだ。 この前見た「ナガバノスミレサイシン」も白を基調とする花だが淡い上品なピンクがほの見え、葉が細長だった。
 
 今回発見したのは、タチツボスミレと同じようなハート型の葉だったが、花の色がほとんど白いのだ。

                   

 白い花の後ろの「距」が、ほんのり紫色がかっているのが特徴だそうだ。
 清楚な花である。だから、牧野富太郎博士が発見して「オトメスミレ」と命名したのは的確だ。 
 しかし真相は、発見した場所が箱根の「乙女峠」だったからその名をつけたという。

 これはきっと、「オトメスミレ」が乙女峠を選んだのではないかなーと思いたくもなる。
 道草山にはこれ以外に、「ツボスミレ(ニョイスミレ)」があるから、合計4種類(オトメスミレ、タチツボスミレ、ナガバノスミレサイシン、ツボスミレ)のスミレが群生していることになる。
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山菜の三役そろい踏み

2011-04-25 19:56:59 | 食彩・山菜・きのこ
 道草山にオイラの大好きな山菜がそろったのだー。
 まずは、いただいてきた「ヤマウド」。やっと、根が張ったようだ。個体数がまだ少ないので食べるのは一口だけ。

           

 「コゴミ」もいただいたものが根を張ってくれた。やはり、個体数が少ないので食べるのはがまん。

                  

 山のアスパラの「シオデ」。これはなんと自生。夫婦だけの分はあるが、これも大量の量を必要とする。

 この三つが道草山に根づいたのだ。 わがミニフィールドで手や足をちょっと伸ばして収穫できる幸せはサイコー。 今までは車で数時間かけてあちこち遠征して採りにいったものだ。

 和宮様は、ゼンマイ・ワラビだけでもご満悦のご様子。
 めでたし。めでたし。
 わが家の採集経済は、日本の経済復興には貢献できないけど、赤貧のわが生活にぴったり。「幸福GNP」はただいま急上昇中でーす。
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ゆるーい飛翔が魅力 ウスバシロチョウ

2011-04-24 19:44:34 | 生き物
 近所の家に行ったら、ウスバシロチョウが道際に止まっていた。 孵化したばかりだったのかもしれない。 元気がない。 
 昨年は、写真を撮るのがなかなかできないほどに落ち着かなかったウスバシロチョウだった。

 模様が威厳のあるヒゲオヤジみたいだ。 捕まえてみて手に乗せたら、その表情?は垂れ目でゆるいおじさんに変身だ。



 ウスバシロチョウは、モンシロチョウの仲間とばかり思っていたが、アゲハチョウの仲間ということだ。どうりで、ゆうゆうたる飛翔に品格がある。 襟巻きと腹が黄色であるのが特徴。 スジグロチョウにも似ているので、飛んでいるときは同定が難しい。



 きょうも焚火。 残り火で久しぶりに小さな肉ステーキを焼いて食べた。残念ながら美味すぎる!?癖になりそう。
 ついでに、アスパラガスを網に乗せてちょっぴり焼いて食べてみた。 これもいける。 マヨネーズをつければなおうまい。 だんだん、食事はワイルドになってきた。     
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ジャガイモがやっと芽をだーした!

2011-04-23 19:08:58 | 農作業・野菜
 わが集落は下界よりひと月遅れと思っていい。 心配していたジャガイモの芽が出てきたんだー。 和宮様は「植えるのが深すぎたからかのう」と心痛めていたが、ほぼ全てのジャガイモの畝から芽を出してくれた。 霜にやられなければ昨年と同じく豊作のはずだ。

きょうは一日中大雨だった。 土砂崩れがおきてもおかしくないほどだ。 長靴でないと庭も歩けない。 さきほど県道が通行止めになったという防災放送があったばかりだ。 このところ、人類に対する自然の報復がはじまっているのだろうか。 
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ゼンマイ・ラプソディ(狂詩曲)

2011-04-22 19:32:00 | 食彩・山菜・きのこ
 朝から夕方までいや夜まで、ゼンマイの採集・綿採り・灰づくりの焚火・灰お湯で一晩浸けこむ・乾かし・手もみ・乾かし・収穫へと明け暮れる和宮様。 ゼンマイ病はますます進行の様子である。 最近では、近所からゼンマイのありかを教えてくれたりする。

        

 ゼンマイを乾かすのが一苦労である。その姿は修行僧のようだ。ひたすら晴れであることを願う。

             

 ゼンマイを並べていくうちに、履物が遠くなる。 どうするか。

                   

 まもなく出来上がり。針金のように細くなればOK。 きょうの午後突然、前の家主のお母さんがやってきた。 そのお母さんも「ゼンマイは私も作ったわ。しかし、周りの人は殆んど作らないのよねー。わたしだけだったわー。」
 どうやら、ゼンマイ病は前家主から感染したようである。

 自然を愛する若きガッチャも午前中、ワラビ・ゼンマイの作り方を知りたいとやってきた。患者がまた増える気配であーる。

 
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裸の子ダヌキがやってきた!

2011-04-21 20:03:56 | 生き物
 夢遊病のようにゼンマイ・ワラビ・シオデ等の山菜採りに夢中の和宮様は、またもや「外に出でよ!」と低い声で仰せになった。
 叱責される前にと、すばやく馳せ参じると、可愛いドングリまなこの子ダヌキの目とかちあった。 そしてこちらを振り向きながら、茶畑のなかをうろうろ徘徊していった。 警戒心もなく、のろのろ歩くので腹をすかしているようにも見える。

                  

 よく見ると、半分くらい毛が抜けているのがわかった。 これはどうも、ヒゼンダニによる皮膚病で、ペットからの感染によるものらしい。 それは、犬やネコや人間にも感染するから接触はまずい。

 以前は、タヌキが近寄るとものすごく臭いにおいがしたものだが、このタヌキは臭いがしなかった。風呂に入っているのだろうか。 
 母親と別離したのだろうか、物憂げな瞳を残しながら、春の茶畑に消えた。

 
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